劇場寄井座が、これからの発展を期待された寄井の町に華やかな色を添えるべく産声をあげたのは昭和4年のことでした。
創設当初、林業で栄える神領村は活気に満ちあふれ、劇場寄井座も演劇、さまざまな見せ物、映画など、地域の大衆文化の中心地として大いに賑わいました。まだ娯楽が乏しかった時代、寄井座はその存在抜きに神山ライフを語ることはできない、町の花形的存在であったようです。

しかし、移ろいゆくは世の習い。林業の衰退とともに、劇場寄井座も栄華の色を失い、昭和35年に閉鎖。その後は縫製工場として使われていましたが、この10数年はその木戸が開けられることも、人々の話題に上ることもないまま、時が過ぎていきました。

その寄井劇場が2007年度の春よりNPO法人グリーンバレーの手によってよみがえりました。

縫製工場のために改修されていた部分を取り払い、傷んだ基礎を補強して、当時の姿を取り戻すための作業が、手作りで着々と進められました。

2007年8月には、グリーンバレー主催の映画会が開催され約半世紀ぶりの寄井座での夜を楽しみました。また、9月からは神山アーティスト・イン・レジデンスの招聘作家、内海聖史さんによりアトリエ兼作品展示場として使用されました。

綿密な再生計画よりも「まあ、とりあえず、できるところからやってみんで」と、思いあぐねる前にカラダを動かすのがグリーンバレー流。劇場になるか、美術館になるか、アトリエか、はたまたカフェになるか???

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