食の交流大盛況

アート2008年9月28日

投稿者:中原 亨

神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)も今年で10周年を迎えます。2ヵ月ほどの作家の滞在中にいろいろなイベントが組まれています。
その中で楽しいイベントの一つに「食の交流」があります。

このイベントは、招聘した作家たちのお国自慢の料理を紹介すること、また活動を支えるサポーターたちが自慢の郷土料理を作り交流を深めるイベントです。

9月27日(土)に改善センターで行われました。料理を作る人は3時ごろから調理室で仕込みに入ります。7時に「食の交流」開始。もちろん一般の人も自由に参加できます。

昨夜は100名ほどの参加者があり実に盛大に盛り上がりました。

アンドリアさんは、チキンパプリカッシュ・テラクリームクレープ・チキンパプリカの料理に挑戦

今年の三人の作家はみんな女性です。みなさん主婦ですので料理の腕は確かな人ばかり。調理室ではいろんな国の料理をする匂いが立ち込めまるでホテルの厨房の様子を呈しました。

デビッドさんは、七面鳥の腹に詰め物をしています

カリンさんはご主人のパットさんと一緒に滞在しています。料理も二人で力をあわせて作りました。パットさんカリンさんを実によく支えています。彼女の制作に使うかずらなどの材料集めに山を駆け巡ぐり大奮闘中です。

安岐理加さんのメイン料理は地元の食材を使った「神山の恵」、トマトソースニョッキ、パンプキンプリン

「神山の恵」の料理は、地元産のスダチ鶏・サツマイモ・季節の野菜をスープで煮込んだ料理。お酒の肴にぴったりの料理でした。

今年の「食の交流」の特徴は、非常に多くの人が参加してくれたこと、料理の種類が多くその質も高かったこと、町外からの新しい顔ぶれの人が多かったことがあげられます。

タコビンさん、鳴門教育大学の院生、早渕君、通訳のクレアさんも大活躍

地元の人たちも腕を振るいました。国子おかあちゃんは、栗赤飯のおにぎり・きつね寿司・鶏の手羽先煮込み・スイートコーンのてんぷら・オクラのすまし汁・酢のものなど実にたくさんの料理。

早渕君の鯛飯は美味しかったです。城西神山分校の生徒さんたちは、若者風巻き寿司・ピザ・出世芋の煮込みなどです。

改善センターの1階フロアーのテーブルに国際色・郷土色豊かな料理が並び、100人近い参加者はお腹一杯料理を堪能しました。

トオルちゃんは毎年フルーツ担当

それで、トオルちゃんは何を作ったのかって?
トオルちゃんは毎年フルーツ担当と決まっています。作り続けて10年になります。口の悪い連中に言わせると、あれは切って並べただけだから料理じゃない、という人がいます。

でも見てください。フルーツだって食後の大切な料理メニューの一つ。飾りつけなど実に芸術的でないですか(誰もほめてくれないから自画自賛中)、これを料理といわずしてなんという。もう一つはピザを大皿に二つ焼きました。

「食の交流」とは、関係のない写真。料理を作っていると誰かが、「綺麗な夕焼け」と叫びました。思わずシャッターを切りました。

久しぶりに見る美しい夕焼け。作家のみなさんも料理を作る手を休め、シャッターを切っていました。

初めての参加者で若い女性や外国人、町外の人が多かったのも今年の特徴です。

作家たちの滞在期間は2ヵ月ちょっとです。その間、ウエルカムパーティー・食の交流・町内小中高での課外授業・オープンアトリエ・アートツアー・さよならパーティーなどの行事があります。

課外授業以外はすべて誰でも参加は自由です。「イン・神山」で情報を流していますので、これらの行事にふるって参加してください。大歓迎です。

中原 亨

神山アーティスト・イン・レジデンスの自称学芸員。これまで招聘した作家たちの作品の解説はお任せください。年間を通じて数多くの訪問者を案内しています。 神山を元気にするため老体を鞭打ちと東奔西走しています。NPOグリーンバレーの理事。

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コメント一覧

  • 中原さん、 やっぱりあのカッティング、果物切ったまんまでひねりなし、あの盛りつけ、、、、 では、「料理」以上の評価は難しいじゃないですか。 と、たまには正直な感想も書いておきます。

    2008年9月29日 4:37 PM | chan

  • うーーん、シンプル・イズ・ベストといいますか、果物は盛り付けの美しさと大勢の人が食べるための工夫を凝らしています。焼きバナナ・メロンの生ハム巻き・パイナップルのヨーグルトあえなど工夫すれば果物もいろんな料理に変身します。 予算の関係、できるだけ大勢の人が食べる、この二つだけを考慮に入れると、あれがベストなのです。 それに素材自身のもつよさを生かすにはあの方法しかないのです。 焼きバナナのリキュールとサワークリーム、チョコの粉末がけを作った人がいました。味は絶品でした。でもごく一部の人に当たっただけで大勢の人が食べられない・・・。 まあいろんなことをスタッフとしてはは考えるものです。盛り付けて全部食べつくしてくれる。それでいいんじゃないですか。

    2008年9月29日 5:11 PM | 中原 亨

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