フクシマ活動報告

なんでも2012年11月1日

投稿者:神山塾3期生

神山塾三期生ダーナです。

神山の皆様、支援物資・送料カンパのご協力いただきまして、誠にありがとうございました。

10月27,28日の二日間、福島県会津若松市内の仮設住宅にてボランティア活動を行いました。

こちらは今回訪問した仮設住宅。

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某住宅メーカーが立てたので、ログハウス風です。仮設住宅の中では立派な方です。

前回より玄関に緑のプランターが増えていて生活感が感じられました。

広い庭や畑を持っていた人がほとんどなので、もっと土に触れたいはずですが・・・。

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大熊町の明日を考える女性の会、おばちゃん達と打合せ。

(大熊町は福島第一原発のある町で全ての住民が強制避難し町役場の機能が会津若松市に移っています)

今回はおばちゃん達との初のコラボ!

会津市民との交流を目的に、おばちゃん達が会津の郷土料理『こづゆ』を習って振舞うことに。

『こづゆ』大好評でした!うちらも休憩の時いただいて、みんなでお話しながら交流できました。よかった♪

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神山塾三期生 神先くん(かんちゃん)も応援に駆けつけてくれました。

かんちゃんは、タイマッサージのセラピストでもあるコバさん(写真右)とコーヒーの炊き出しや

スタッフのご飯のお世話をしてもらったり、おばちゃん達に「かわいいお兄ちゃん♪」と

可愛がられ大活躍してくれました、ありがとう!

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そして、神山の皆様から送っていただいた野菜と米。

集会場で受け取った人は「(遠いのに)四国から送ってくれるなんて」と感激されていました。

30世帯分は、仮設の集会場まで歩いて来れないお年寄りや

お子さんを持つお母さん、特に経済的に苦しいご家庭にボランティア終了の翌日に配布されました。

「四国の食料は安全だね、こっちのは娘や孫には食べさせられないよ。あたしは年だから食べちゃうけど」と

安全で美味しい食料が届いて、大変喜んでいました。

残った分はお父さんは福島市やいわき市で仕事をしていて、母子だけで自主避難をしているお母さん団体に寄付しました。山形や新潟は自主避難者にも家賃を無料にしたりと支援があるのですが、福島にはないそうです。

でもお父さんが休みの日会いに来るためには、福島県内がいいと会津若松に避難している方が多いのだそうです。

今回、食料の提供や送料のカンパいただいた岩丸さん、ニコライさん、森聞き繫がりの先生方、祁答院さん、

山姥さん、COCOさん、粟飯原さん、仁木島さん始め、応援してくれた多くの神山町の皆様、

それから収集と仕分けなどご協力いただいた粟カフェ中山さん、神山塾三期生の仲間達に心から感謝しています。

綺麗に仕分けしてもらったおかげで、混乱することなく配ることができました。

本当にありがとうございました。

そして、今回も大人気のマッサージ

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外出困難なご家庭には出張にもいきました。

仕事がなかったり、補償問題が進まなかったり、知り合いがいない土地に移る不安で、

仮設住宅や借上げ住宅での生活が長引くみなさんの心身はボロボロ。

高血圧や足の冷え、膠原病や白血病、精神疾患、自殺未遂も増加していました。

辛いのはみんな同じだからと不安や痛みを口に出来ず、マッサージを受けてポツポツ話し始める人、泣き出す人。

そんなみなさんがマッサージの後はお顔が優しくなり、足取り軽く歩いていく。

マッサージには身体だけでなく、心も癒す力があるのです。

心身ともに元気である状態を健康というのですね。改めて実感。

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でもいつも人にやってもらえるわけでもないので

ご家庭でできる身体のケアやコミュニケーションの方法として、健康体操やマッサージ教室も行いました。

腰の曲がったおばちゃんも一生懸命やってくれました。

次回は3月開催を予定しています。こうしてゆっくりですが、被災者のみなさんに寄り添って活動していきます。

支援物資やカンパなどご支援ご協力いただけましたら幸いです。

実は来年度の活動資金がなくて、来年度以降は活動予定未定です。

支援金のご協力いただけたら、大変助かります。よろしくお願いします。

送り先 NPO法人タイ・ヒーリングジャパン

*電話・メール等で「東日本大震災支援」と一言添えて下さい

■振り込み先(ゆうちょ銀行)

【口座名】トクヒ)タイ ヒーリングジャパン

【記号】11160 【番号】38408851

*銀行口座から(普通口座)

【店名】一一八【店番】118【口座番号】3840885

電話052-739-6816   info@thai-healing.jp

よろしくお願い致します。

最後に、ある日の大熊町民の日常。一時帰宅の写真をみせてもらいました。

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雑草に覆われたご自宅。

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一時帰宅にはこんな格好をしていきます。

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お墓参りの様子。この方のお墓はかろうじて倒れずありました。

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この方は学習塾を経営してみえました。「中は綺麗なもんだよ~でも放射能があるからね」と話しながら。

座って外をみているご主人は現在入院中。早く治りますように。

東北の中でも福島の人たちの被害状況は他県と異なります。

自分の故郷がこんな状況になったらと思うとぞっとしますね。

そしてこれが現実の福島の人たち。どうぞ皆様の身近でシェアしていただきたいです。

きっと身の回りにあるエネルギー問題と無関係ではないのですから。

乱文失礼しました。長文お付き合いいただきありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

以上、神山塾三期生ダーナよりフクシマ活動報告でした。

神山塾3期生

職業訓練講座・神山塾の3期生です。 元の職種も様々、新卒のフレッシュなメンバーも含め、 東西南北、日本全国から年齢層も幅拡いメンバーが神山町に集結。 地域の人たちの活動に参加させていただきながら、各々のくらし方働き方を半年間見つめ、自分たちで何ができるか、探求していきます。 やったらええんちゃう、やったるでー!

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コメント一覧

  • ダーナさん、大変ごくろうさまでした。 カンちゃんも。

    2012年11月9日 23:00 | ニコライ

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