神山町・大埜地の集合住宅、来年春の入居申込にむけて

住まい2016年8月14日

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投稿者:西村 佳哲

町内外の若い世代をおもな対象に設計中の、あたらしい集合住宅について、概要紹介を兼ねた勉強会「鮎喰川すまい塾」を、神山つなぐ公社と神山町が開催します。

2016年8月26日(金)
その1「集合住宅の計画と、その文化施設の話」

午前の部 10:00〜12:00
夜の部  18:00〜20:45
会場: 農村改善センター

*申込不要・無料。誰でも参加可能
*午前の回はおもに子ども連れのご家族向け。夜と同じ内容を、畳敷きの大広間(2階)で開催します。やや賑やかな空間になるかもしれませんが、午前の方がご都合のよい方は、子ども連れでなくても気兼ねなくお越しください

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旧寄宿舎・青雲寮は耐震基準を満たしていないため、その敷地に若者定住住宅をつくる構想が、以前から役場内で検討されていました。
それが昨年(2015年)の地方創生・ワーキンググループの議論を経て、同年12月に発表された「まちを将来世代につなぐプロジェクト」の施策の一つに発展。

若者の住まいづくりに留まらず、まちの将来の状況づくりにつながること。「ただの家の集積でなく、人々が集まって住むことで、より嬉しいことや、活動が生まれやすい集合住宅は?」という問いを片手に、計画づくりと設計が進められています。

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この図は配棟や土地利用の方向性を示すもので、最終的な設計資料ではありません。鮎喰川にそって広場的な道路と駐車場があり、一段上がって、まちの人もここで暮らす人もともに使える文化施設があり、その西側に車の進入がない緑地とテラスハウス形式の木造住棟が並びます。
ランドスケープデザインは田瀬理夫さん(プランタゴ)。建築設計は山田貴宏さん(ビオフォルム環境設計)。地に足のついた、ほかにない集合住宅をつくります。より詳しい紹介は勉強会で。

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第一期竣工は約1年半後・2018年春を予定。入居者の募集は、約半年後の来年(2017年)春〜初夏にかけて行われる予定です。
その募集に先がけて、計画や設計の紹介を兼ねた、一般公開の勉強会を開催することになった次第。

 1・08/26 「集合住宅の計画と、その文化施設の話」
2・10/21 「地域のもので住宅地をつくる」
3・12/16 「すまいの冬じたく、夏じたく」
4・02/24 「森から生まれる家」

集合住宅には、いま神山にお住まいの方も、町外にお住まいの方も申込可能です。町営ですが公営住宅(低所得者向けの賃貸住宅)ではありません。これからの暮らしをともにつくり、育ち合える方々を追って募集する流れとなります。現時点の入居条件案は以下のとおり。

入居者条件(案)
 A)高校生以下の子どもがいる家族・親子
子どもは神山の家から学校に通っていること
 B)結婚して3年以内の夫婦
入居リミット:年齢が足して80歳以下であること
 C)40歳以下の独身女性・男性

賃料は検討中です。

勉強会への参加履歴が入居申込条件となるわけではありません。が、概要や主旨を理解する人にお申込みいただき、よい暮らしの場をともにつくり出してゆければ。

とくにいま町外から神山への移住を検討中の方々には、季節をこえて自然や暮らしぶりに触れること、メディアや報道では伝わりにくい現在進行形の様子や空気感を、感じたいのではないかと思います。

町外の方も、いま町にお住まいの方も。集合住宅での居住に関心のある方は、まず勉強会にお越しください。

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共催:神山町
お問い合わせ:一般社団法人 神山つなぐ公社
TEL/FAX 050-2024-4700
MAIL contact(at)tsunagu-local.jp

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西村 佳哲

にしむら よしあき/1964年 東京生まれ。リビングワールド代表。働き方研究家。武蔵野美術大学卒。つくる・書く・教える、大きく3つの領域で働く。元神山つなぐ公社 理事(2016〜21)。著書に『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)、『ひとの居場所をつくる』(ちくま文庫)など。

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