KAMIYAMA BEER PROJECT 建設中2「建前」
なんでも2018年2月3日
ブルワリーは、すだちと柚子の畑であったところに建てています。前回(と言っても去年の11月ごろまで遡りますが)すだちの木を切り倒すところを紹介しましたが、そこから基礎を作り、建物の構造を建てます。
構造体は、昔は大工さんが一つ一つ手作業で行っていたところを、なんとCNCルーターで全てカットしたものを現場まで運んでくれるというプレカットがあるということで、お世話になりました。ここもかなりのキューピッチで、突然具体的な数字をデザインから拾い出し、プレカットの製図に収めてもらいました。
ここで、正直とても大変だったのは、言葉と専門知識の通訳です。私たちは建築の知識を日本式はもとよりオランダ式も全く知らず、建物の高さを決めるとき、日本では基礎は20cmほどで、そこは建物の高さに入れないとか。建物の幅を出すとき、オランダでは柱の内側や外側で計算するのに対し、日本では柱の中心から中心(しんしん)で計算するとか。建築物の基本は桁(けた)、屋根は棟(むね)とか。もう数えだしたらきりがないのですが、そもそも日本の建築用語をそのまま訳しても、オランダの建築家には通じないので、意味を理解していなくてはならなく。今更ですが、建築は見た目の美しさだけではないのですね、、ちゃんと機能しなくてはならない。
いやはや、勉強になりました。なんだか建築がとても好きになりました。町を車で走っていても、ついつい家の形や素材が気になる、新しい建物の中に入ると、構造が気になって仕方ない。忍耐強く教えてくださった森さん、大工さん、赤尾さん、ありがとうございます。
このブルワリーのデザインは、もちろんイヴォさんのデザインですが、なんというか、とても自然な形の共同作業=コラボになってきたと思いました。ブルワリーが出来上がる頃には、日本風でもオランダ風でもアイルランド風でもない、新しいスタイルのものが出来ることを目標にしながら、明日も頑張りますー!
以下、建前の様子です。平成29年12月1日(大安なり)
KAMIYAMA BEER PROJECT
徳島県神山町にビールを醸造するブルワリーを建設中です。アムステルダムから神山町へ引越した二人、マヌス・スウィーニー(アイリッシュ)とあべさやか(三重県)が発起人です。平成30年度に醸造の免許改定があり、それ以降マイクロ・ナノブルワリーの免許取得はほぼ不可能になります。タイムリミットは3月末!!美味しい神山ビールが飲める日は来るのか!?
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