神山の地に彗星のごとく降り立った一人の青年がいます。名前は、
火口山豪(ひぐちやまつよし)君。ちよっと珍しい名前です。
神山で活動しているKAIRとかいろんな活動に、陰になり日向になり支えてくれています。

その彼が鬼籠野(おろの)の元山というところで古代米を栽培しているという噂は聞いておりました。一昨日のさよならパーティーのとき東谷師匠さんに、「明日米の刈り入れするから取材に来てくれませんか?」との声がかかりました。

元山の田園風景

実はトオルちゃん、神山に住んでいながらこの地を訪れるのは初めてです。行ってみると実にすばらしい田園風景が広がっています。大久保の大イチョウから見下ろす風景もいいのですがそれに勝るとも劣らない景観です。

田の入り口にテント?

現地に行ってみるとまず目に飛び込んできたのは田の入り口に張られているテント・・・。どうしてこんなところにとお思いでしょう。
実は火口山君、イノシシが出るとの噂を聞いて丹精込めて作った稲を食べられたら困るとのことで、毎夜見張り番をしてるとのこと・・・。

若い人はタフですね。夜は冷え込んで寒いと思います。大事な古代米を守るための行動です。

田の畦刈りをする東谷師匠

稲刈りは東谷師匠が手配して稲刈機を調達してくれました。田の畦の付近は機械が入らないので人の手で田の周りを刈る必要があります。
撮影を終えたトオルちゃん、手間が足りないということでその作業を手伝いました。

田の畦刈り

稲刈りは初体験、この作業けっこう腰にくる。

火口山君、稲刈機を上手に使いこなす。

彼は稲刈機を使うのは初めてだそうですが、実に器用に使いこなす。彼と作業をしていて彼の人間的なすばらしさをいろいろ発見した。作業中その地域の人が車や徒歩で通りかかるのですが、丁寧な挨拶を交わす。
機械が刈り取ったあと落穂がある。その一つ一つを丁寧に拾い集めている。

黒米・赤米・普通米の三種類を作っているのだが大豊作。近所のおじさんが来年の種まき用のモミとして譲ってくれないかというほどの米。
刈り取っていてもずっしりと重い。

昼食のお弁当をご馳走になって、午後の作業になる。二枚の田の畦刈りと倒れている稲を刈り取る作業が進む。もうすぐ作業が終わるなと思ったころ、やってきたのが今年のレジデンスの作家、安岐理加さん。

子どものころに稲刈りの経験はあるという。

彼女も作業に加わる。けっこういい手つきをしている。しばらくすると山根のおじちゃんもやってきた。

安岐さん、翌朝の6時にカリンさんご夫婦とともに帰国するという。徳島駅まで送ってくれるのは火口山君。例年作家たちが帰途に着くのは、
10時ごろ、関係者のみなさんが道の駅に集まって別れを惜しむのですが、朝の暗いうちということで見送れなくて残念。
また、神山の地を訪れてください。ちなみに、安岐さん東京へは帰らず次のワークショップで沖縄に行く。

作業は4時ごろまでかかりました。

一枚の田は全部刈り取れました。もう一枚も周りの手作業が終わり、あとは機械で刈り取れます。黒米・赤米は譲ってほしいとの注文があるそうです。これだけのお米、彼一人では一年では食べ切れませんよね。

それにしても東谷お師匠、彼を子どものように可愛がっています。それも彼の人柄がいいからでしょう。神山にもいい人材がまた一人増えました。聞くところによると阿川の宮分に空き家を借りて住むという。

お師匠いわく、「わしも、いい弟子ができた。いつお迎えが来てもええわ・・・」
そんなことを言わずいつまでも長生きして、私どもを引っ張っていってくださいよ・・・。

記事のシリーズ : 神山日記帳
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コメント一覧

  1. 実った稲の色が目に心地いいですねぇ・・・。

    せっかくの力作なので、町内の料理屋さんなどで使ってもらったりして、地産地消の新しい流れを作りましょう。是非とも!

    2008-11-11 15:18 | 大南 信也

  2. 中原先生のカメラワークにもようやく慣れましたよ(笑)
    これからもイン神山の投稿楽しみにしていますね。

    今朝神山を離れて、夕方に那覇に到着しました。
    今、生暖かい風と、激しい雨が降っています。
    何度も那覇には訪れているはずなのに、神山からここに来ると、今までと違う街に居るような、不思議な感覚に陥っています。
    最後の最後まで神山をおもい存分体感させて頂きました。
    ほんとうに、ほんとうに、みなさんありがとうございます。
    神山で体で感じた事を蓄え、またみなさんにお会いする日にはずかしくないよう、私らしくぐいっとがんばりますね。

    2008-11-11 22:53 | rika

  3. 安岐理加様。もう、沖縄ですか・・・。早えぇ。
    神山と、沖縄では、だいぶ、温度が違うでしょう?
    しかし、それにしても、最後に、思いっきり「真正面」から、写真撮られちゃったな。(笑)

    火口山く~ん。
    古代米って、かなり、収穫の時期が遅いのですね。
    知りませんでした。
    東谷師匠、中原先生、山根様、ご苦労様でした。

    さて、山根様は、古代米で、「おもち」を作っておられるそうです。
    (私事で恐縮でございますが、)
    先日、「道の駅」で、「古代米餅」を頂いたのですが、
    添えてあった「紙」の「メモ書き」を見て、あまりに
    「達筆(たっぴつ)」だったので、ビックリしました。
    おもちは明日食べてみます。
    「みどり米」95%、「朝紫」5%のブレンド餅で、
    いづれも、古代米だそうです。楽しみです♪

    2008-11-12 00:54 | ニコライ

  4. In 神山を拝見していると、神山に意外と I ターン組が多いのにはびっくり。 
    このままどんどんと、かっこいい男性が増えるといいですね(笑)
    元山米はまだ未体験。
    兵庫県豊岡のコウノトリ米くらいとっても美味しいかな?

    2008-11-12 16:13 | サスケ

  5. 移住希望者が多いのに、なかなか空き家の確保ができなくてネ。そろそろNPOとか会社とかで、空き家を改修して供給していく仕組みが必要かと・・・。

    ところで、徳島県で有名な米は、蜂須賀の殿様への献上米だった佐那河内産。(そこと背中合わせの)元山地区も同じ赤土。この辺り断層なども多く、地層に含まれるミネラル分が多いため、美味しいお米ができる・・・、と私は勝手に解釈してます・・・(笑)

    いずれにしても、元山米が神山一であることは間違いありません!

    2008-11-12 17:16 | 大南 信也

  6. 「古代米餅(もち)}を食べました。
    ほのかに古代の香りがしました。

    2008-11-13 00:41 | ニコライ

  7. 大南さん、お米のお話参考になりました。 

    そういえば、以前、与論島で古代米の赤米~自分の分はなくて、食べられなかったけれど~をおみやげに買ってきたこともありました。

    こうやって日本各地でいろいろなお米づくりの試みがされているのですね。 自給率も上がり、食の安全からも美味しさからも、エコな地産地消の観点からも、とてもいいことですね。

    元山で赤米も作っているのですか? 古代米って赤米以外にもいろいろあるんですね。

    2008-11-13 12:09 | サスケ

 

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