風車とアジサイ

なんでも2010年7月18日

投稿者:中原 亨

 さて、徳島新聞の7月16日の一面、「アジサイ高原彩る」の記事に誘われて佐那河内村の大河原高原に行ってきました。

アジサイと爽やかな風、暑さを忘れます。

神山町のすぐお隣のこの村、かつては山の斜面を利用してミカン栽培で潤う豊かな町でした。しかしそれも廃れスダチ栽培に転向したり、他の農産物に力を入れました。いま有名なのは「モモイチゴ」です。その香りと味は何ともいえません。今では高級ブランドとしてなかなか口にすることができません。

大河原高原といえば風車。神山からもあちこちから見ることができます。

この高原、標高が900mほどあって30℃を超える梅雨明けの今日でも爽やかな風が吹き渡り涼しく感じられました。下界ではアジサイの花も枯れ始めているのですが、この高原では二万七千本ほどのアジサイがいまを盛りと咲き乱れています。見ごろは7月いっぱいとか。

山の斜面を彩るアジサイの群生。じつに見事です。

私の好きなアジサイは、ガクアジサイです。この山の斜面一面のアジサイは青色系が多いようです。
この高原のもう一つの名物は電力風車です。山頂から高原の稜線にかけて何基もの風車が回っています。
いつも遠くから眺めるのですが、近くの足元から見ると迫力があります。

高さ60m、羽の長さは25mほどあります。

遠くで見るとゆっくりと回っているようですが、近くで観察すると轟々と大きな音を立てて迫力ある回り方をしています。
さて、問題はこの風車一基でどのくらいの電力を起こしているかです。売店のおじさんに聞いてみました。なんと驚くなかれ、一基で1,000戸分の電力需要を賄えるそうです。現在佐那河内村の戸数が900戸。ですからこの一本の風車で村全体の電力需要を補って余るほどあるという。神山町の戸数が現在約2,600戸ですから三基もあれば十分ですよね・・・。今日は7基の風車が勢いよく回っていました。2基は調整中で止まっていました。この風車一日回ると約十万円以上の電力を起こすとか。

山頂からの見晴らしも最高です。

山頂からのパノラマもよく徳島市内や吉野川北岸の町並みが一望に見渡せます。山頂近くに放牧場があります。広い駐車スペースもありアクセスは良好です。売店のソフトクリームの味が濃厚で、甘いもの嫌いなトオルちやんでも美味しいと感じました。昨日の新聞報道で今日は実に多くの人が来ていました。
山頂の駐車場で、早渕くん・稲垣さん・岩丸新婚夫妻・ルーさんペアと会いました。

アジサイと風車、この組み合わせが実にいい。

梅雨も明け猛暑が続きそうです。この連休、高原を渡る爽やかな風に吹かれるのもいいものですよ。ぜひ行ってみてください。

中原 亨

神山アーティスト・イン・レジデンスの自称学芸員。これまで招聘した作家たちの作品の解説はお任せください。年間を通じて数多くの訪問者を案内しています。 神山を元気にするため老体を鞭打ちと東奔西走しています。NPOグリーンバレーの理事。

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コメント一覧

  • 写真が綺麗です。 アクセス オロノ元山から行ったのですか?

    2010年7月18日 08:11 | ニコライ

  • 二枚目の写真、好きです。 紫色のアジサイがステキ! 眉山も鳴門も見えていますねぇ。

    2010年7月18日 16:07 | 大南 信也

  • 絶景の中で、神山の皆さんに次々遭遇○ いい日でした。 山頂は蒼の景色でした。 空、水平線、海、河、紫陽花全てが違う蒼さで、それぞれ響きあっているようで…吸い込まれそうでした。

    2010年7月19日 21:32 | 稲垣

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