設計中の集合住宅のあれこれと、まちの空気がわかる2泊3日

住まい2016年9月22日

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投稿者:西村 佳哲

神山ではいま、来年春から入居申込の受付が始まる「集合住宅プロジェクト」や「民家改修プロジェクト」など、複数の住まいづくりが進んでいます。

前者の集合住宅は、まちに住んでいる人も、移り住んで来る人も。
あるいは出身者だけど今は町外で暮らしているとか、親が神山生まれだけど自分が暮らしたことはない、というような方も入居対象。(ただし今回建てる約20戸は、40代以下くらいの年齢層が主対象)

そのお申込にむけて。早くも気持ちがはっきりしている人も、わからないけどなんだか気になる⋯といった方々も含み、「神山で暮らす」ことに関心のあるひとを対象に、ちょっとした滞在プログラムを開きます。
どうぞお越しください。

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神山で暮らす 3 days meeting
設計中の集合住宅のあれこれと、まちの空気がわかる2泊3日

日時 2016年10月21日(金)〜23日(日)
└ 21日 13時 現地集合、23日 15時頃解散

ファシリテーション 西村佳哲、高田友美
費用 参加費 7,000円 +宿泊滞在費 16,000円程度
宿泊 WEEK(神山町 神領)
主催 神山つなぐ公社
対象 本文主旨に関心のある方、約20名・先着順
*お申込が殺到した場合は抽選形式に切り替える可能性が有ります
*子ども連れの参加も可能です。幼児・乳児の場合は対応を検討したいので、申込フォームの備考欄にお子さんの年齢をご記入ください

>申込用フォーム

「暮らしてみたいけど、貸してもらえる家があまりない」ここ数年の神山ですが、状況は変わりつつあります。

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プログラム案:

● 初日・10/21(金)
13時 集合、小さなまち歩き
15時 大南信也さんの話「神山の昨日・今日・明日」
夕方 温泉、夕食
19時 集合住宅・勉強会「鮎喰川すまい塾」第2回
「地域にあるもので住宅地をつくる」
ゲスト:田瀬理夫さん(ランドスケープデザイナー)
*このパートは一般公開です
泊)WEEK

● 2日目 10/22(土)
午前 神山で生まれ育った3人の話
お昼 細井食堂(フードハブ・テストキッチン)
つづけてフードハブプロジェクトの話、真鍋太一さんたちと
夕方 温泉など
19時 夕食・WEEK「みんなでごはん」
20時 集合住宅の計画と設計の話
泊)WEEK

● 3日目 10/23(日)
午前 神山に移り住んだ3人の話
昼食 カフェ オニヴァ
午後 クロージング、解散(〜15時)

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神山町は、徳島市から車で40分ほど。
吉野川の支流・鮎喰川に沿って、集落のつらなる中山間地です。

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その中ほどに日本神話の女神・大宜都比売(オオゲツヒメ)が祀られた神社と小山があり、対岸に、緩やかな南向きの傾斜地が広がる大埜地(おのじ)という集落があります。
その一角に、約20戸の集合住宅をつくります。

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神山は町域が広いため、保育園や学校には沢山の子どもがいるのですが、家に帰ると近所に年齢の近い子どもが少なく、
周囲の自然の中で遊ぶより、簡単に一人遊びができるゲームやDVDに向かいやすかったり。あるいは親の負担が高くなりやすい状況があります。(中山間地はどこもそうかもしれません)

なら、子どもたちが家族をこえた兄弟関係をつくれたり、
遊び合い、育ち合うことが出来て、
親同士も支え合える。
人生の一時期を寄り合って暮らせる。

同時に、そこの住人だけでなく、まちの人々にもひらかれている。
そんな場所をつくり出せないかという話が、昨年展開した若手住民と若手役場職員の勉強会で育ち始め、計画の実施に至りました。

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「ただの家の集積でなく、人々が集まって住むことで、より嬉しいことや、活動が生まれやすい集合住宅づくり」が目標。
第一期の竣工は、約1年半後の2018年春を予定。入居者募集は半年後の来年春〜初夏頃に行われる流れ。

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募集に先がけて、設計の最新状況の共有を兼ねた勉強会を、隔月で開催。3日間の滞在の初日(10/21)には、その第2回も含まれています。

08/26 「集合住宅の計画と、その文化施設の話」(終了)
10/21 「地域のもので住宅地をつくる」 ゲスト:田瀬理夫さん
12/16 「すまいの冬じたく、夏じたく」 ゲスト:山田貴宏さん
02/24 「森から生まれる家」 ゲスト:山田貴宏さん

下の写真は、ランドスケープデザインを担当してくださっている田瀬理夫(たせ みちお)さん。

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神山町は近年、テレビや雑誌等のメディアで紹介される機会が多く、
町で暮らす人々も楽しんでいますが、
伝わらなさや、一面性を感じることもあります。

地域のありさまはより多面的で多層的で、
住民にも、その全てを把握している人はいません。

けど、もう少し紋切り型ではない形で、
ありのままの温度感や、息づかいを伝えることが出来たら嬉しい。

他の誰かがつくったイメージでなく、
わたしたちが喜んでいること、
いま始まりつつある、まだニュースにも記事にもならない
ささやかなニュアンスも含めて伝えるには、
2泊3日くらいの滞在機会を組んでみるといいんじゃないか。

ただブラッと来て、カフェや温泉をまわっても、わからないことがたくさんあるはず。
とくに遠くからの移住を考えている人には、季節も変えて、何度か足を運べる機会があるのはいいんじゃないかな。

そんなことを考えながら、先の勉強会やこの3日間を企画しています。

どうなるか・するかはまだわからないことを大前提に、神山での暮らしや、集合住宅への入居に関心のある方であれば、神山は初めてという人も、何度もいらしたことのある人もウェルカム。(近くの市町村から来る方も宿泊前提です。念のため)

ぜひお越しください。:-)

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西村 佳哲

にしむら よしあき/1964年 東京生まれ。リビングワールド代表。働き方研究家。武蔵野美術大学卒。つくる・書く・教える、大きく3つの領域で働く。元神山つなぐ公社 理事(2016〜21)。著書に『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)、『ひとの居場所をつくる』(ちくま文庫)など。

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