『劇場寄井座、半世紀ぶりに復活！』

午後６時、客席もほぼ満杯となり、プログラムのスタートです。
まず、グリーンバレーの会員を代表して、私の方から所有者の佐々木先生や周辺住民の皆さんの協力に対して、お礼を申し上げました。

また、グリーンバレーの会員たちがどれほど素晴らしい仲間であるかについても、少し自慢させていただきました・・・・（笑）。
いよいよ演目の始まりです。お目出度い門出ということで、最初にご登場願ったのは人形寄井座の｢式三番叟｣。

三体の人形によって千歳の舞、翁の舞、三番叟の舞が荘重な中にも、ユーモラスに演じられました。
次は、お待ちかね｢湊屋の幸ちゃん｣の寸劇、｢妻恋道中｣。清水憲明さんの曲に合わせて、演技が始まりました。なお、清水さんのお父さんと幸ちゃんは、５０年前一緒に、この寄井座の舞台に上がっていたそうです。
｢好いた女房に 三下り半を　投げて長どす 永の旅　・・・・｣

｢さっちゃーん、日本一｣の声がかかります・・・・。

興奮した観客が激励のため舞台に飛び上がるハプニングも・・・・。

熱演直後の寄井座。異様な興奮に包まれました。寄井座が唸っているようにも聞こえました。｢幸ちゃん｣も感無量の様子・・・・。

興奮冷めやらぬ雰囲気の中、｢椿三十郎｣が始まりました。近くで夕立があった所為でしょうか、心配したほど暑くはありませんでした。

映画の後は、寄井町を流していた｢桜花連｣が舞台に踊りこみ、フィナーレの阿波踊り。

全てのプログラムがうまくかみ合い、三時間が瞬く間に過ぎ去りました。でも、思い返してみると、｢湊屋の幸ちゃん｣が完全に｢三船敏郎｣を食ってしまった一夜だったなぁ・・・・。寄井町に新しいスター誕生です。（劇場寄井座とともに復活という方が適当でしょうかねぇ・・・・。）それにしても、約半世紀ぶりの復活に関わり、この場で立ち会えたのはこの上もない幸運でした。関係者の皆さん、大変お世話になりありがとうございました。

※劇場寄井座復活への歩みがテレビ朝日で放映されます。８月１６日（木）午後６時１７分からの『ニュースゆう』という番組です。ご覧ください。