アートの楽園

アート2008年12月7日

投稿者:早渕

先日、香川県は直島で開催されたイベントを見て来ました。 直島といえば知る人ぞ知るアートの島。雑誌などにもアートの楽園と書かれるだけあり、小さな島に美術館や野外展示が複数あります。

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久々に直島に行きましたが、フェリーの接続の時間が合わず一度岡山県側に渡ってから、直島に向かうことに。 そこで初めて見たのが直島の裏側。岡山県宇野港から直島は目と鼻の先ほどの距離。

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港から見た直島は正面から見た華やかな面影は無く、重油タンカーのような船と荒れた岩肌と煙を上げる煙突のみ。聞けばもともと直島は公害の島だったそう。美術館を造るにあたり山に木の植樹も行われたとか。楽園が出来上がるまでには紆余曲折があったようです。

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そして、今回見に行ったのがこちらのイベント。直島でほとんど途絶えていた米作りを復活させようと数年前から始まったイベントです。米の収穫祭として、アートマーケットや2010年に開かれる瀬戸内国際芸術祭のシンポジウムなど複数の催しが行われました。実は自分もこのアートマーケットに作品を出そうとしていましたが、予定が合わずに断念。。せっかくなので様子だけでも見に行こうという事になりました。

そして、アートマーケットともう一つの目的が瀬戸内国際芸術祭のプロデューサーである北川フラムさんの話。話を聞くためシンポジウムを覗きに行きましたが、これが面白いものでした。

この芸術祭は直島を中心とした複数の島で、それぞれテーマ別にアートプロジェクトを行うというもの。

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芸術祭に参加する作家は名立たる作家ばかり、どんな固い話がされるのかと思いきや、会場に難しそうな専門家の姿はなく、壇上に上がって説明していたのは島民の方々!芸術祭が開かれる舞台である、それぞれの島の代表の方々でした。この島民の方々の話のおもしろいこと!!それぞれ独特の言い回しで島の歴史や文化について語られていました。時折、笑いも起こる楽しいシンポジウムでした。

大規模な芸術祭の説明会としては、一風変わったものでしたが、北川フラムさんの狙いだったのか、芸術祭を見に行く前にその島の空気がどんなものかよくわかったような気がします。

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続いて向かったのがアートマーケット。地元の特産品に混じってアート作品が販売されていました。

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中にはパフォーマンスをする人も。若い人は大体が美大生といった感じでした。

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海でとても実用的(?)な作品も。

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そして、マーケットの中で最も目を引いたのはこちら。堂々と椅子に座っているのはどこから見てもおにぎり!?  気になって出展者の方に話を伺いました。

本業は関東でデザインの仕事をされているそうですが、最近時間を見つけては、おにぎりを使って「おにぎりアートプロジェクト」を始めたそう。バスの中や空き地やとんでもない所におにぎりを置いて写真を撮られています。見た人が思わず笑って和んでしまうようなおもしろい作品でした。

話は尽きませんでしたが、お互いの連絡先を交換してお別れしました。またどこかで縁があればいいのですが。

おもしろい場所にはおもしろい出会いがあるようです。

神山と瀬戸内はこれからますますおもしろい出会いの場になりそうです。

早渕

足繁く神山に通う神山ファン。作品制作やアートプロジェクトなどで活動中。

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コメント一覧

  • このイベントには行けなかったけど、雰囲気がよくつかめました。いいリポートをありがとう。 それにしても、高松からのアクセスがどうにかならんものですかねぇ。9時発くらいの便があればベスト!(芸術祭までには改善されるんでしょうなぁ・・・) 「神山と瀬戸内はこれからますますおもしろい出会いの場になりそうです。」 → 過分なるお言葉を頂戴しました。「Going Our Way」で、一緒にトボトボと面白くしていきましょう!

    2008年12月7日 10:41 AM | 大南 信也

  • もう何年も神山に通っていますが、自分にとって神山はいまだにおもしろい出会いの場です。毎年新たな出会いがありました。神山の人も神山に関わっている人も面白い! こちらこそよろしくお願いします。

    2008年12月16日 9:50 PM | 早渕

  • 来年、「養瀬(ようせ)のトンネル」が抜けると、また、 早く来れるようになりますよ。 上板から、でも、30分くらいで、来られるのとちがうかな。 どしどし、お越しくださいませ。

    2008年12月16日 10:52 PM | ニコライ

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