【Interview】ヒルダ・アーカード

アート2008年5月15日

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投稿者:Art in kamiyama

2001年度 神山アーティスト・イン・レジデンス招聘作家
ノルウェー在住

——日本社会や神山について、最初は戸惑ったり、よく分からなかったけれど、のちに解決できたことはありますか?

最初は食料品店で何を買えばいいのか分かりませんでした。商品を見ても、どんなものか見当がつかないし、何を買って食べたらいいのか分からず困ってしまいました。そのうち招聘作家の直子やソフィーにも教えてもらって、段々日本食に慣れるようになりました。

また、ノルウェイ出身の私は野生のへびを見たことがなかったのですが、神山滞在中には6度もへびを見ました。神山にはどんな動物が住んでいるかもよく分からなかったので、夜アトリエから歩いて帰るのは本当に恐かったです。しかも、コテージまでの道は街灯もなく真っ暗だったので、最初の頃は祈りながら、歩いて帰っていました。自転車と懐中電灯を用意してもらって少しはよくなりましたが、それでもコテージの灯りが見えるまではいつも息切れしながら、休むことなく必死にこいで帰っていました。同僚のソフィーは夜自転車で帰宅中に転んだこともあるとか・…。

KAIR 2001

——神山でのおもしろいエピソードや楽しい思い出は?
中原先生が勤めていらした中学校のアトリエがいい思い出です。毎朝アトリエに入ると、小さな花瓶に生けられた花が、私を出迎えてくれました。

きれいに盛りつけられたごちそうを地元の方々と一緒に食べたのもいい思い出です。特に山で暮らしている人々と会った夜、地域の人形劇グループの集まりで出してくれたパセリとスイートポテトのケーキは本当に美味しくて、あっという間になくなってしまいました。
山で暮らしている地元のアーティストを訪ねた時に盆栽のコレクションを見たのも心に残っています。ひとつひとつが見事に作られていて、今でもあの時カメラを持っていかなかったことが心残りです!
茶道の先生宅で茶道体験もしました。先生はいつも着物を美しく着こなし、また、私のアートプロジェクトに参加して下さいました。

2001年招聘作家はみんな仲が良く、素晴らしい交流ができて本当によかったです。夜になると私たち4人が屋外や、寒くなってからはたいてい直子のコテージに集まって、ひっそりした森の中で恵樹の音楽を聞きながら、一緒に夕食を楽しみました。

子供たちとの課外授業も楽しい思い出になりました。

——来る前にに知っておけばよかったと思うことは?
昼間と夜の温度差が大きいこと。

——神山でお気に入りの場所は?
温泉、コテージ。

——持って来たらよかったと思うものは?
ウールのタイツやシャツ、暖かい服

——もう一度やり直せるとしたら、今度はどんな風にしたいですか?
イチからすべてやり直せるなら、神山入りする前に京都で1週間ほど過ごして、レジデンスに向けて心の準備をしたいです。

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