【あゆハウス通信vol.2 ハウスマスターという存在】

学び2019年7月1日

投稿者:あらき みさこ

みなさん、こんにちは!

今年度から始まった城西高校神山校の寮「あゆハウス」。あゆハウス通信では、定期的に寮での取り組みや高校生の様子を発信していきます。

夏野菜がよく取れる季節になりましたね。あゆファームの野菜たちもすくすくそだってきています。

今回のレポートは、神山つなぐ公社であゆハウスの運営を担当する荒木三紗子(あだ名:さん)がお届けします。

イン神山での投稿は初めてということで、少しだけ自己紹介を。

香川生まれ・埼玉育ち。幼い頃から、両親の実家がある香川に頻繁に遊びに行っていたため、四国は馴染み深い土地です。神山に初めて訪れたのは、約2年前。前職の同僚と四国旅行をしていた際、神山にふらっと立ち寄りました。そこで、かま屋の夜ごはんを食べて、一瞬で胃袋掴まれたことは、今でもはっきりと覚えています。神山の食・空気・景色…全てがすっと私の中に入ってきて、いつしか気になるまちに。。。

私は学生時代から、「地域全体で子どもを育てる」ということに関心を持ち、活動をしていましたが、1・2年ほど前からそろそろ本格的に仕事としてやっていきたいという思いが強くなっていました。ちょうどその前後で、神山の「まちを将来世代につなぐプロジェクト」を知り、このまちの方向性とともに、地域の学びの場を作っていけるのであれば…と、ご縁あって、今年4月にえいっと神山に移住することを決めました。

そんなこんなで今は、神山つなぐ公社にジョインし、あゆハウスに住む高校生たちの暮らしをサポートしながら、地域の中で高校生と一緒に楽しく活動しています。

↓左から4番目のガオーとしているのがワタクシです。

ここでは、あゆハウスの運営に関わる大人を「ハウスマスター」と呼んでいるのですが、はじめの頃は、やはり地域の方からも「寮母さん?」「えっと、ハウスキーパー?」なんて間違えられることも多々ありました…

そこで、ハウスマスターって何なのか?約3ヶ月やってみて、現時点のわたしの思うことをお伝えしようと思います。

1.暮らしの基盤をつくる

あゆハウスでは、普段から食事づくり・洗濯・掃除…など、暮らしに必要なことは自分たちで行っており、日々、寮生同士で話し合い、協力しながら生活をしています。私達ハウスマスターは、彼ら一人ひとりの状態や毎日のバランスを見ながら、みんなが心地よく暮らしていくために必要な環境づくりのサポートを日々行っています。

ここでは、従来の寮母さんのような「お世話をする」「管理をする」といった関わり方ではなく、対等な関係性の中で「共感する」「認める」といった姿勢を大切にしています。最初から最後まで自分でやりきる経験や暮らしを工夫していく経験を積み重ねていくことは、達成感や自信に繋がりますし、新しい世界や自分に出会える機会にもなると考えています。

このように寮生主体の自治的運営を目指しているため、1日たりとも同じ状態の日はありません。変わっていく状況の中で、彼らのちょっとした成長や気付きが、自分のことのように嬉しく思いながら、一緒に時間を過ごしています。

↓この日はサワラの味噌煮・炊き込みご飯・お味噌汁(+差し入れでいただいたポテトサラダ)。料理本を参考にしながら、彼らが日々献立を考えています。(それにしても、この日は健康的で美味しかったなぁ)

とある本で、自立とは「自分らしくいることを立ち上がって、認め合うこと」とあり、私自身、素敵な考え方だなぁと思いました。寮生たちにとっても、自分が自分らしくいられることに誇りを持って、高校3年間過ごしてほしいし、私もそれについて一緒に考え続けたいと思っています。

 

2.高校生たちに伴走する

あゆハウスでは、寮生が興味関心を広げ、深めることを大切にしています。ハウスマスターは、一人ひとりとコミュニケーションを取りながら、各自の関心に合わせて、地域にいる多様な人や取り組みをつないでいきます。

4月から毎月「神山町・あゆハウスでチャレンジしたいこと」を考える個人ワークを行い、全体に発表したり、振り返ったりする時間を設けています。そこでは、どんなに小さなことでも自分の思いを周りに発信して、行動するということをやってみています。はじめの頃は、なかなかペンが進まなかった子も、この3ヶ月間、様々な活動を体験し、そこで出会った大人たちとの交流の中で、徐々に自分の興味関心を広げていっています。

例えば、学校の図書館では物足りなく、空き時間に本を読みたいという男の子。先月は、神山の本好きが集まる「ほんのひろば」のメンバーにあゆハウスに来てもらい、高校生におすすめしたい本や本の選び方ポイント、神山町の中で本がある場所を紹介していただきました。寮生からもいろんな質問が出てきて、楽しい時間を過ごせたようです。その後、寮生とも本の貸し借りなどで繋がり、交流してくださっています。

例えば、夕食を一人で作って、みんなに振る舞いたいという男の子。以前、高校の先輩が料理を作りに来てくれたことを受けて、自分も料理ができるようになりたい!と思ったのだそう。みんなに驚かせたいということで、ハウスマスターと一緒に献立を考えました。当日は玉ねぎのみじん切りに苦戦して、最後時間がなくなってしまいましたが、自分の力不足を感じつつも、次回はもっとうまくできるようになりたいと皆の前で話してくれました。

6月1日には、お世話になっている方々にお声がけして、あゆハウス近くの鮎喰川沿いでBBQをしました。総勢25名。まだ始まったばかりですが、すでにこれだけ多くの方々に関わっていただいているんだと実感しました。参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

ここ最近、様々な方から「高校生をまちなかでよく見るようになった」「地域イベントに高校生が参加するようになって嬉しい」と言っていただくようになりました。少しずつ、まちの中に高校生がいる光景が日常になっていく過程を嬉しく思っています。

「地域で学び、地域と育つ」彼らの高校3年間は、まだ始まったばかりです。

あらき みさこ

神山つなぐ公社・ひとづくり担当。 城西高校神山校の寮(通称:あゆハウス)のハウスマスター。 あだ名は「さん」。理由は諸説あり。 気づいたら、シャツを着ていることが多い。

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