環境デザインコース

●どんぐりプロジェクト
高校生たちが地域の山に入り、集めてきた種子や実生を校内の温室で苗木に育て、町が建設を進める町営住宅の植栽にします。まちのプロジェクトを担う一員として、自分が採ってきた「種からまちの景観が生まれていく」過程を体験しています。

●石積みプロジェクト
2017年度より、石積み技術の継承と石積みの修復を行なっている石積み学校の金子玲大さんを講師に迎え、造園土木科1年生を対象に町内での実習を行っています。ミニチュアの石積みキットでコツを掴んだ後は、現地へ行って実際に指導を受けながら石積みの修復を行います。実習地は、実際に崩れかけて地域の人たちでの修復が困難な場所。実習後の振り返りの授業では、それぞれの感想を話し合ったり金子さんへ仕事についての質問などを行いました。

空石積みの価値 中山間地の棚田や段畑につくられた石積みは、モルタルやコンクリートを使わない空石積みという技術によってつくられています。しかし、コンクリートの技術が普及するにつれ、空石積みの技術は十分に検討されないまま次第に使われなくなりました。そして現在、空石積みの技術は途絶えかけています。 一方で、持続可能な発展が重要な価値観として本格的に共有されている背景から、環境負荷が小さい空石積みがヨーロッパにおいても注目されています。 また、中山間地にある石積みは規模が小さいため、崩れた箇所を積み直すためには人の手で維持管理することが最も合理的です。そして自分たちで積むという行為が文化を継承し、土地に対する責任や理解を高め、防災にも寄与します。 (石積み学校HPより引用)