ドキュメンタリー映画「WEED THE PEOPLE」2ヶ所でのチャリティ上映会のお知らせ

ごはん、集い

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投稿者:WTPチャリティ上映会のつどい

場所:
カフェ オニヴァ(神山町)、アスティとくしま2F ときわホール(徳島市)
開催日時:
2019年3月29日 19時30分〜22時
2019年3月30日 13時〜17時
2019年3月30日 19時30分〜22時

みなさん、こんにちは。

小児がんの子どもたちの薬草(大麻草/ラテン名:カンナビス)治療をめぐる、アメリカのドキュメンタリー映画『WEED THE PEOPLE』(2018)。日本でも今年に入ってから、各地で自主上映の公開が続いています。 

ひとの暮らしに広く役立てられてきた貴重な植物であるにもかかわらず、偏見や誤解も多い大麻草。『WEED THE PEOPLE』は、幼くして脳・腎臓・骨や筋肉の悪性腫瘍を患った5人の子どもとその家族が、カンナビス(大麻草)からつくられたオイルを用いて、それぞれのがん治療と向き合うドキュメンタリーです。(日本語字幕付) 

この映画のチャリティ上映会を、神山町寄井の「カフェ オニヴァ」と、徳島市内の「アスティとくしま ときわホール」で行います。テレビや一般の配給では、まだ見ることのできない映画です。 

現在、世界では医療用大麻の積極的な利用が、合法的に進められています。ヨーロッパにはすでに、大麻草から開発された製剤があります。日本の法律はこれらの医薬品の使用や輸入を禁じていますが、先週・3月19日の国会答弁で、厚生労働省がイギリス製薬会社による大麻草由来の製剤の国内での治験を認める、という動きがありました。

今後の展開はまだわかりませんが、わたしたちも確かな知識や情報を学び、その可能性を知っておきたいと思います。 

その1:どなたでもお越しいただけます!
『WEED THE PEOPLE』チャリティ上映会
3月29日(金) 19時半〜 @カフェ オニヴァ(35席)
参加費 ¥2,000 (1ドリンク + チャリティ¥1,500込)
*当日はドリンクメニューのみ
→Facebookのイベントページはこちら

上映後、集まったみなさんで、感想や意見交換などお話しの時間をとります。(自由参加)

その2:先着100席 
どなたでもお越しいただけます! ご予約不要です

『WEED THE PEOPLE』チャリティ上映会 & お話し会
3月30日(土) 13〜19時 @アスティとくしま2F ときわホール
参加費 ¥1,500
講師  正高佑志(医師/一般社団法人 Green Zone Japan 代表理事)
→Facebookのイベントページはこちら

30日は上映後、グリーンゾーンジャパン代表理事・正高佑志先生による「医師が語る世界と日本の医療:大麻草治療をめぐるお話し」を。会場からの質問の時間もたっぷりとります。

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☆小さなお子さん連れで、他の参加者を気にせず視聴できる「親子室」があります。
 ご希望の方はご予約のメールでお知らせください。 

※ フレアとくしまの「こども室 」に、1 歳から就学前までのお子さんの無料託児サービスもあります。こちらについては直接お申し込み下さい。 電話:088-655-4638
http://www.stellanet.com/flair/guide.html
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チャリティとして頂戴する参加費と、会場での募金から、上映費用・広報費などの運営費をのぞいた金額は、一般社団法人グリーンゾーンジャパンに寄付します。
また二つの上映会のあと、30日の夜、神山町のカフェ オニヴァで懇親会をひらきます。映画をみて生じた質問や、カンナビス(大麻草)医療への疑問など、よりくわしいお話を聴きたい方はぜひご参加ください。

懇親会:
3月30日(土) 19時〜 @カフェ オニヴァ
参加費 ¥3,000(大皿料理 + 1ドリンク)
21時頃より 正高医師によるミニ・レクチャー、質疑応答の時間をもちます

※ミニ・レクチャー部分のみの参加(お食事無し)も可。その場合は ¥500+1ドリンクオーダーとなります。


お問い合わせ:330charity@gmail.com
・親子室の希望
・懇親会(30日夜)参加の希望
の方は、330charity@gmail.com までメールで
お名前と人数をお申し込みください。

たくさんの方と、この機会をご一緒できることを楽しみにしています。

主催:WTPチャリティ上映会のつどい (西村・手島)
協力:カフェ オニヴァ えんがわオフィス ものさす神山

予告編↓

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下記は、少しくわしいカンナビス(大麻草)のお話いろいろ。長いので、お時間のあるときにどうぞ。

世界中に広く分布し使用されている貴重な薬草、カンナビス(大麻草)。おもな薬理成分のカンナビノイド(大麻草の化学成分の総称)として、ハイになるTHC(テトラヒドロカンナビノール)に対し、それを抑制する作用をもつCBD(カンナビジオール)があります。それ以外にも500以上もの成分が分離・同定され、世界各地で、研究や分析が続けられています。

興味深いことに、’88年にはTHCと結合する受容体が、私たちの体中に分布していることも発見されています。受容体があるということは、つまり私たち自身の体内でも、カンナビノイドに似た物質が生成されているということなのです。

映画の告知中に出会った方々から、「医療大麻って、モルヒネ?」と、きかれることがたびたびありました。 大麻草の別名、”マリファナ”は、現在、緩和ケアで利用されている、「医療麻薬」の”モルヒネ”と混同されていることがあるようです。

モルヒネ→ケシ科、大麻→アサ科、と原料となる植物がちがいます。それぞれの薬効があり、わたしたちの体内で作用するときの「受容体」も異なります。
たとえば、”コカイン”は、南米の伝統的民間薬でもある、コカというコカノキ科の植物からつくられるもので、これもまた別の薬草です。

日本では「禁止薬物」として、すべてひとくくりにされているので、正しい理解が必要です。
医療で使われている多くの薬の原料は植物であり、原料の違いは、それぞれの薬理を正しく知る入口として、とても大事なポイントです。

すべてのお薬は適切に用いられることで、人の健康や暮らしを支えるための人々の財産であり、本来すべてが犯罪につながるものではありません。

 '70 年代よりカンナビス(大麻草)は、がんの化学療法での吐き気を抑える効果が知られていました。これまでの臨床試験では、カンナビス(大麻草)が抗がん剤の副作用や、食欲不振などをやわらげることがわかっています。

さらには、この植物の主な薬理成分である THCCBDには、試験管内でがん細胞をアポトーシス(細胞死)に誘導する作用、そして、抗がん剤との併用で、その働きを助けることや、腫瘍が縮小したという症例報告が多くあります。

世界の動きの一部として、'18年10月には、カナダでの全面合法化、アジアでは韓国、2019年はタイ王国でも医療大麻の合法化が進んでいます。タイ王国では、薬草治療が病院でも行われ、さまざまな薬草のエキスなども処方されています。医療大麻製剤の開発においても、自国内でオーガニック栽培された固定種の大麻草のみを原料に限定する方針です。

アメリカでも、カンナビス(大麻草)は1930年代まで医薬品としても処方されていましたが、今も連邦法としては違法です。一方、アメリカ政府は、CBDの「抗酸化物質、神経保護物質としてのカンナビノイド」について、特許をもっています。その上で33州と首都ワシントンDCで医療大麻が合法である他、17州でCBDにかぎっての使用が認められているという、とてもねじれた法律です。

また合法化とともに、非犯罪化の流れとして、これまでの大麻における犯罪歴をさかのぼって恩赦するという手続きがとられている地域もあります。(参考: 世界の大麻法地図

日本では、栽培は免許保持者のみ、花と葉の所持と使用があわせて取締りの対象です。大麻の使用だけでは処罰はなく、茎と種は合法、茎からとられたCBDオイルは厚生労働省より認可されていて、THCは禁止とされています。

七味唐がらしにも入っている、栄養価の高い麻の実(種)や、麻の実油(ヘンプシード油)は、スーパーや健康食品店などでふつうに売られている食材ですね。(同じように、ケシの実もポピーシードという名前で、一般につかわれている食材です)


世界の多くの地域でも古くから神聖な植物とされ、儀式をはじめ人々の生活も支えてきたこの薬草は、戦前の日本では、ぜんそく薬としても利用されていました。

徳島には、古代からつづく阿波忌部三木家による大嘗祭の「麁服(あらたえ)調進」の歴史や、大麻比古神社の奥院が祀られる、鳴門市大麻町の最高峰である大麻山
があり、現在の吉野川市は、かつて麻植郡
という名前でした。本来の注連縄はビニール製ではなく大麻です。神山町の大粟山にある上一宮大粟神社で、2016年に行われた注連縄奉納
を覚えていらっしゃる方も多いと思います。


今、日本では、がんが死亡原因の上位を占めています。副作用や処方される鎮痛剤では収まらないさまざまな痛み、その痛みによる不眠などに日々、向き合われている人たちがいます。

同じ部位のがんに対して行われる同じ治療法であっても、人間はひとりして同じ人がいないように、その反応や経過は千差万別です。ひとつの治療法が万人に当てはまるとはかぎりません。

だれでも元気でいられるのなら、それが一番ですが、病気のときの支えとなる医療制度においては、すべての命への最善の策を示すことが必要で、すべての人は治療法を自ら選び、受けとる権利があります。

近代のカンナビス医療の進歩や研究結果には、目覚ましいものがあります。その上で、古くからある薬草治療の知恵もまた活かされ、この貴重な薬草カンナビス(大麻草)での治療を必要としている人たちにとって、適切なかたちで医療の選択肢のひとつとして、だれでもが自由に選ぶことができる、その道筋がこの日本という国においても、ひらかれていきますように…。

この映画『WEED THE PEOPLE』では、てんかんの治療については、すこし触れているだけですが、アメリカの医療合法化のながれには、難治性てんかんの発作に苦しむお子さんの治療で、ちいさな命を助けるべく、家族によって大麻草由来のオイルが投与され、劇的に発作がとまり回復したという経緯もありました。
 

わたしたちはそれぞれに、大切な人や家族など、身近な命の旅立ちの後、悲しみの中で、もっとできたことがあったのではないかと、後悔の念にかられることがあります。

その思いを、よりよく生きてゆく強さに変え、今、痛みや苦しみの中にある人たちに、自分たちができることはなんだろうかと考えたときに、これより先の日本において、カンナビス(大麻草)が、がん治療においても活かされるために。

そのためにも医療大麻というテーマが、決して他人事ではない「自分たちの話し」として、より多くの人たちと普通に話題にできる機会としても、この自主上映のきっかけを活かしていただければ幸いです。

たくさんの方のご来場、こころよりお待ちしています。

WTPチャリティ上映会のつどい(西村たりほ・手島恭子)

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◎ 3/30 (土) 13-17時 チャリティ上映会 @アスティとくしま2F ときわホール

公開日:2019年3月24日

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WTPチャリティ上映会のつどい

(西村たりほ・手島恭子) 3/29〜3/30のチャリティ自主上映会の告知用アカウント

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