池の周りを手入れしよう<夏の選択除草>

学び、ものづくり

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投稿者:高田 友美

場所:
大埜地の集合住宅(集合場所は、町民体育館駐車場)
開催日時:
2020年9月5日 8時〜10時

こんにちは。神山つなぐ公社の草とり担当・高田です(笑)

大埜地の集合住宅では、地域の植生を活かしながら、楽しい原っぱを育てることを目標に、入居者の皆さんと「選択除草」を進めています。

普通の草とりでは、刈払い機で全ての種類の草を一気に刈りとってしまうことで、種を大量に飛ばしたり、生長が早かったりする外来種の方が繁殖しやすい。選択除草では、先にそういう繁殖力の強い草を選択して抜き、それを何年か繰り返すと在来種が多い草地になり、機械で刈ってもいい状態を保ちやすくなっていく、とのこと。

いろんな地域性の植物を楽しめて、かつ管理が楽な原っぱを育てるには、まず草を知ることが大切! 今回は、鮎喰川コモンの東側に位置する池の周りを手入れします。

この池は、住戸から出た排水を合併浄化槽で処理し、さらに池の中の植物や生物の浄化作用を加えることで、よりきれいな水を鮎喰川へ放流しよう、という「水質浄化池」。工事が終わった時には何もなかったのですが、その後町内の水路から移植したり、自然と芽生えたりした植物で水辺が賑わい、様々な生き物の住処となっています(詳しくは後述)。

今回は普段の選択除草に加えて、「ガマの穂の刈り取り」をする、というのが目玉です。これ以上増えなくてよいので、綿毛が実って飛び散る前に刈り取ります。ガマの穂はそのまま飾っておいてもかわいいですし、アウトドアで火を起こすときに使う火口(ほくち)や蚊取り線香にもすることが出来るそう。ほしい方はぜひお持ち帰りください!

 

今回は残念ながら、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、ランドスケープデザイナーの田瀬理夫さんは神山には来られません。代わりに田瀬さんのアドバイスのもと日々修行を重ねている私・高田が、選択除草の知恵&草を楽しむワクワクを皆さんに共有します。関心のある人はぜひご一緒に。

これから鮎喰川コモンで始まる楽しいことに思いを馳せながら、一緒に草とりしませんか?

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●日時 9/5(土)8:00〜10:00

●集合場所  7:50までに町民体育館の駐車場にご集合ください
  ※集合住宅の敷地内に来訪者用の駐車スペースはありません。
   町営体育館もしくは神領公民館の駐車場をご利用ください。

●申込方法
参加人数の把握のため、また万が一雨天中止の場合の連絡用に、
事前に、高田までご連絡いただけると嬉しいです。
(宛先:takada(at)tsunagu-local.jp)※(at)を@に変えてください

●持ち物など
・軍手や手袋
・長靴(推奨)
・草とりの道具(鎌や選定ハサミなど、あれば)
・日よけの帽子、虫よけスプレー、飲み物など
・ビニール袋(ガマの穂を持ち帰りたい方のみ)

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おまけ:水質浄化池のこれまでの様子を、もう少し詳しく…。

2018年12月、ガマを町内で見つけて移植した直後はガラーンと閑散としていた池の周り…

無事に根づいて、2019年7月には、ガマの穂が風にたなびく様子が気持ちいい

種が飛んできたのか、ミゾソバも茂り始めて、かわいい花を咲かせていた2019年9月。

ガマが枯れるのを待って、葉を刈り、池から出した2020年1月。
栄養分を池に貯めずに取り出した方が、浄化力を高められるのではないかと期待。

2020年2月、池の周りに植えたコリヤナギからフワフワの芽が出てきたり。
 
同じく2020年2月。タネツケバナが花開く。

2020年3月、刈った跡から再びガマが芽吹いてきて
 
2020年5月にはもうこんなにみっちり生えそろっていました。
 
最近の池の周りの様子は当日のお楽しみに(笑)

公開日:2020年8月14日

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高田 友美

静岡県浜松市出身。神戸→東京→スウェーデン→滋賀を経て、神山に移り住みました。神山つなぐ公社では「コミュニティ・アニメーター」として、主に大埜地の集合住宅とすみはじめ住宅から始まるコミュニティ育成を担当。休みの日はノラ上手に励んでいます。

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