今年役場に就職された3名の方にインタビューしました。

終了2020年7月1日

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投稿者:「神山で働く」編集部

・はじめに

みなさん、こんにちは。中川麻畝です。神山町出身の大学生で、現在、神山つなぐ公社でインターンをしています。今回は、これから就職活動を控えている一人の大学生として、「役場で働き始めて、どうですか?」というところを、今年4月に神山町役場に就職されたばかりの、3名の方にお話を聞きました。

 

 

——まずは、自己紹介をお願いします。

 

西森さん(以下西森):

西森といいます。神山町出身で、役場に入る前は、徳島大学の大学院に通っていました。高校も、市内の高校に行ったので、市内で下宿していました。中学以降、約10年間は神山町にいなかったことになります。

 

小川さん(以下小川):

小川です。出身は徳島で、大学は、関西に行ってました。それでこっちに帰ってきて、神山町役場を受けました。

 

松田さん(以下松田):

松田です。出身は徳島市の昭和町です。親が自分の故郷に家を建てたので、今は阿波市が実家になりました。教員免許を大学で取って、神山校で4年間を過ごさせていただきました。

 

 

 

——みなさんに、神山町役場を志望した理由をお聞きします。松田さんは、学校の先生から神山町役場に、なんで同じ「神山町」っていう町で、キャリアチェンジしたんですか?

 

松田:

神山を好きになったからですかね。僕自身、人とのつながりとか、人の輪の中におることが面白いなって思えるようになったんは、ちょうど神山に来てからなんですよ。多分、神山の環境がそういう風に僕を考えさせてくれるようになったと思うんですけど。仕事でつながった人たちは優しくて、僕にとって刺激的な考えとか感覚を持ってる人たちが多くて、その人たちがおる神山が好きになった。神山が好きになったことで、教員の移動が苦になり、好きな場所の変化を見ながら、ずっとおる方法ってなんだろうって考えた結果が、役場でした。僕、神山校も好きなので、役場だったら神山校の変化もちょっとだけ横から見えるかなぁと思ってて。それで、神山町役場を受けました。

 

神山校で教員をしていた時の松田さん。

 

——小川さんはどうして?

 

小川:

役場の仕事とかって、やっぱお役所仕事なんやな〜っていうイメージが強かったんですけど、神山は違うなと思ったからですかね。就職する前に役場に来た時、みなさんが挨拶してくれたりとか。書類を持って行った時も、普通って、僕が持って行ったら、それをただ受け取るだけで終わるんですよね、お役所仕事って。でも、神山の人は「ごめんよ〜」とか、「悪かったな〜」みたいな、そういう一言があるんで、なんかちゃうなって感じましたね。あと、最近、朝早く来たので散歩してたんですよ。ほしたら、自転車で通りかかった中学生の子たちが、「おはようございます」って。え!?なんで!?すご!みたいな。

 

全員:

(笑)

 

小川:

豊かなんやなって、思いましたね。

 

松田:

結構ボリュームデカめやもんね(笑)。

 

小川:

「おはようございま〜す!!!!」って(笑)。こっちがキョドるというか。ちょっと感動しました。

 

——西森さんはどうですか?

 

西森:

ものすごくぶっちゃけると、就活に失敗しまして。内定をもらえたところもあったんですけど、公務員試験も並行してある程度受けるつもりではあったんですね。そこで、神山町役場の一次試験に通って、「あれもしかしていけるかな?」っていうのが、頭に思い浮かぶと、神山町で働くのもいいなって思いました。ちょうど神山がいろいろ変わり始めたタイミングに僕は神山にはいなくて。これからも神山町は変化していくだろうなっていうのはずっと思ってたので、その変わっていくところに密接に関われるのは楽しそうだなって。好きな故郷の神山で働けるんだったら、それも良いことだろうなって思ったのも一つですね。

 

神山町の神領地区をドローンで撮影した写真。

 

 

 

——みなさんの仕事内容を教えてください。

 

小川:

僕は農業委員会と、産業観光課を兼ねています。メインは農業委員会で、農地法に関連した業務や、農地等の利用の最適化の推進です。あと、農業年金全関係です。

 

松田:

健康福祉課で、児童福祉担当です。児童手当、保育所、放課後児童クラブなどをさせていただいています。

 

西森:

総務課で防災無線を担当してます。防災無線で流す内容の打ち込みとか、ホームページの防災無線コーナーの入力とかをメインでやって、あと、消防関係もやってます。神山町の総務課は割と、他の役場とかだと、いろんな課で別に分かれとるやつとかがごっちゃになってたりして。

 

小川:

オールマイティーですね(笑)。

 

西森:

オールマイティーな課ですし、僕は今完全に防災のみでやってますけど、人によってはいろんな仕事をかけ持ちでやってたりされてるので、ほんとにすごい。特に、今年3年目の先輩が、今、役場職員ほぼ全員分の給与とか出退勤とか、そのあたり全部一人でやられているんですけど、それなのに残業とかもせずにさっと帰って。すごいなって思いながら見てます(笑)。のちのちそういう能力も要求されるようになるんでしょうけど、ちょっと大変そうだなあって思ってたり、能力が身につきそうだなって気もしますね。色々と。

 

 

——みなさん結構お忙しいんですか?

 

松田:

忙しい気はしますけど、僕の処理速度が遅いだけやと思う。僕の経験が少ないのもあって現状、何時に終わるのか読めない感じです。課内の昼休みの過ごし方はまちまちで、昼休みから仕事を再開する人もいますね。

 

小川:

僕はそんなに。5:15-5:30くらいまでには終わる。

 

西森:

僕もほぼそんな感じ。ほんまに就業のチャイムが鳴ってすぐくらいのタイミングで帰ることがほとんどですね。タスク的に割と余裕あるやつで。総務課は比較的残業時間長い方らしいんですけど、6時まで残ってる人はあんまりいない。夜に会議がありますって人じゃない限りは、どんだけ残ってても2.3人くらい。

 

職員の育休取得率や平均残業時間などについて。令和2年5月に公表されたものをもとに作成。参考:神山町役場HP

 

 

 

——神山町役場に来て、まずどんなことを思いましたか?

 

小川:

全体として神山町役場の人たちが、すごい明るいというか、優しいっていうか、フランクかなと思いました。例えば、役場だと「お役所仕事」って言われるじゃないですか。でも、違うくないですか?神山町は。

 

——違うっていうのは?

 

小川:

すれてないというか。なんだろう。役場って静かっていうか硬いっていうか、そういうイメージが強かったんですけど、フランク度合いがえげつないというか。

 

——えげつない?(笑)

 

小川:

例えば、悩んでても、もちろん声かけへんなんてことはないし。働きやすい環境がすごい整っているなって思いました。サービス残業させないとか。その分見てて、仕事はきっちりこなしているのは間違いないと思ったので、だからこそできると思ったんですけど。人がすごい親切やなっていうのは、思いましたね。心に余裕があるというか。普通やったら、「自分のことだけやっとけばいい」とか思うだろうけど、競いあったりとかでなくって。

 

——どうですか?今の話を聞いて。

 

西森:

僕としては、「ああ、そう感じるんや」っていうのが大きくて。言ってしまえば、僕は神山出身なので、知ってる人がたくさん役場で働いてるんですよ。なんで、そういう、フランクに言われるであろうなっていうことを元々思いながら、入ってったっていうのがひとつあったので。そういう風に感じるんだなって思いながら聞いてたんですけど。

 

松田:

役場だけじゃなくて、町全体がそうなんやと思う。神山校で教員として働く中でたくさんフランクな人と仲良くなって。来たときから神山って、あったかいなっていう印象があった。外部の人でもすぐ、受け入れてくれる感じ。自分も田舎に住んでるけど、また雰囲気が違う。田舎の良さっていうのが、仕事する中でも、なんとなーく匂ってくるのが神山町でしたね。

 

小川:

神山町は田舎やのに、かっこいいというか、先進的というか。施設とかが発達してるっていう形ではなくて、技術はちゃんとあるっていう。そこの部分が、すごい良いなって思いますね。

 

 

 

・おわりに

今回、3人の方にお話を伺い、就職直後の率直な感想を聞くことができました。神山町は、地方創生戦略「まちを将来世代につなぐプロジェクト」を住民や民間企業、NPOと取り組んでいて、大きな特徴だと思います。ぜひ読んでみてください。

また、令和2年度の神山町役場採用試験についての情報が、町役場HPに掲載されています。7/21(火)より受付が開始されます。詳細はこちらをご覧ください。

インタビューにご協力いただいた3名のみなさん、ありがとうございました。

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「神山で働く」編集部

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