森の学校みっけの未来を共に創るインターン募集

募集中2025年1月16日

投稿者:mikke

​​開校から3年目の成長期真っ只中の森の学校みっけで、子どもと関わる現場インターンと代表と共に働く寄付・広報インターンを募集します。

森の学校みっけは「人と人」「人と地球」のつながりを紡ぐオルタナティブスクール。開校から3年目を迎えて学校に通う小学生は21人まで増え、羊も仲間に加わり(!)、にぎやかな日々を送っています。

子どもたちは、ある時は職人のような顔つきで木を切ってスプーンをつくったり、ある時は水色に輝くカンタロウミミズの道案内で山を登る冒険に出かけたり。決まった時間割のないみっけでは、自分や仲間の興味関心を拠りどころに、森で遊び、生命に触れ、「今この瞬間」にどっぷり浸って過ごします。

私設の学校ですが、子どもたちは公立小学校に在籍しており、みっけに通うことで出席日数がカウントされています。町内の各学校や地域との連携も盛んで、地元の小学校との合同授業に参加する機会があったり、高専のイベントに出店したりと、小さなまちならではの関わり合いがあります。

今回募集するポジションは、①フィールドインターンと②広報・寄付インターン。募集にあたり、昨年7月から寄付インターンをして働いている伊藤優花さんに、みっけでのやりがいや学びを話してもらいました。

伊藤優花(いとう ゆか)
愛知県出身。アムステルダム大学でコミュニケーションを専攻したのち、NPO法人みっけで2024年7月より半年間、寄付・現場インターンとして活動。4月から戦略コンサルタントとして働く予定。

 

なんでみっけを選んだ?

みっけとの出会いは友人の紹介。ちょうど大学卒業後から就職前にある自由な時間を使って何か面白いことやりたいな、と模索していた時期に話が舞い込んできて。とりあえず話聞いてみよう、という軽い気持ちで代表の美緒(松岡)と話したのが始まりでした。

正直、美緒と話す前は、ウェブサイトやSNSの情報を見る限り、手作り感満載の学校だけど大丈夫かなと少し心配していました(笑) 私も高校でオルタナティブ教育を受けてきたけれど、学びの基礎を作る小学校時代を保護者やスタッフが作ったカリキュラムで育てるということにあんまり想像がつかなくて。みっけの「地球と子どもの美しい未来をつくる」というビジョンもざっくりしていて中身のない言葉のように聞こえていたくらい。

でも、実際に話を聞いてみたら、ただ自然教育を届けるというより、その先のシステムチェンジを目指す熱い想いがあったり、私が想像もしてなかった「暮らしの中での生きた学び」が実践されていたり。大学で学んだ脱成長(デ・グロース)にすごく興味がありながらも、その理論を実社会にどう落とし込むのか、という点でもやもやしていたから、みっけではその実践ができているかも、と感じました。でも結局最後の決め手は、美緒自身が楽しそうに学校の様子を語っている姿。話した後、美緒のワクワクが画面を超えて私にも伝わってきて、「ここで働きたい!」って割と即決していた気がします。

 

みっけではどんなことをしている?

主に、ファンドレイジング(寄付集め)の戦略を練るところから寄付者の方のフォローアップまで寄付に関する実務を担当していました。私がみっけで働き始めた当初は、そもそも寄付担当がいなくて。マンスリーサポーター*募集を半年前に始めたはいいものの手が回らず、寄付者のフォローアップ体制が確立していない状況だった。だから、寄付直後から寄付終了時までの一連のコミュニケーションを円滑に行うためにメルマガ配信サービスを導入したり、美緒と一緒に徳島や東京で企業さんとお話させてもらったり。手を動かしてみっけの寄付集めの仕組みを作っていく感じでした。

これだけでも盛りだくさんだけど、寄付を担当する上で、そもそもの団体の経営やお金の流れを把握したり、より多くの人にみっけの活動や理念を知ってもらうために広報のことも考えないといけなかったり。寄付集めを主軸に置きながら、NPO運営の他の仕事にも携われたのは、個人的にはすごく楽しかったです。

毎月寄付者の方にお届けしている活動報告レポート。メルマガ配信サービスを使って、メールの管理やコンテンツの見直しに役立てている。

*マンスリーサポーターとは継続的に毎月寄付してくださる方のこと

 

ファンドレイジング未経験だったけど、実際どう?

最初から最後まで手探りで進んでいる感じでした。とにかくファンドレイジング経験のある人に話を聞いたり、講座を受けたり、学んで実践することの繰り返し。特に、色々なアドバイスをもらう中で、今のみっけに合う寄付戦略が何かを見分けるのが難しかった。実際にやってみないと分からないことも多くて。美緒の誕生日に合わせてマンスリーサポーター募集キャンペーンを実施した時は、SNSなどの広報に力を入れた割にはびっくりするほど全然集まらなかったんですよ。その後、もっと企業から応援してもらえるようにしてみようって方向性を変えて、今もまだベストな方法を模索しています。

寄付の体制がこの半年で確立できたかって聞かれたら、正直まだまだ。もっと改善できるところはあるし、寄付する・されるの関係性を超えて、寄付者の人とも「共に学校を作っていく」ことができたら素敵だな、と。でも、確実に言えるのは、始めの頃に比べてファンドレイジングの知見が、個人としても団体としても、蓄積されているということ。今後も社会に必要な仕事を何らかの形で支援できればと考えているから、NPOの大多数が苦しむ資金繰りに関して身をもって学べたのは貴重な財産だなと思っています。

寄付周りの事務をする時は神山のシェアオフィスで代表と話しながら進めることが多い

今回、オンラインと実地でのインターンの両方を経験してるよね。それぞれどうだった?

大学卒業後も少しオランダに残っていたいという想いもあって、最初の4ヶ月はオンラインで週3日働く形でスタートしました。でも、せっかくだから実地でも働きたいと思い、後半2ヶ月は実地で週5日、学校現場にもちょこちょこ入りながら寄付集めの事務をしています。

オンラインの時は、週に1度、進捗報告と次回までのタスク確認を美緒として業務を進めていて。旅していたり、他の仕事も掛け持ちしていたりしたので、フレキシブルに時間が使えたのはありがたかったですね。同時に、自分がみっけを実際に見ていないからこそ、寄付者にどうみっけの魅力が伝わるかを考えていても、自分の言葉に血が通っていない感覚があってもどかしかった。自分の中にみっけに対する疑問が残っていたら、他の人も寄付を通じてみっけを応援しようって思わないなって。

ちょうどそのもやもやが募ってきた頃に、オランダから帰国して神山で働く時期になって。今までずっと画面越しで見てきた世界が目の前に広がっていて興奮したのを覚えています。様々な表情を見せるみっけのフィールドで子どもと関わって、やっと自分の言葉でみっけを語れるようになったなという実感を持てるようになりました。事務作業の時も、他のメンバーと同じ空間にいるからこそ、パッと何か思い付いたらすぐに話せるスピード感があって、2ヶ月という短期間でグイッと色々なことが進んだ感覚がある。

あと、オンラインで働いていた時はあまり意識していなかったけど、みっけも本当に多くの地元の人に支えられて成り立っていて。人との繋がりで社会が回っている神山のネットワークとその可能性は、ここで暮らさないと分からなかったことだなって思います。私生活の面でも、この2ヶ月間は「まちのお父さん」と呼ばれる岩丸さんの家に居候させてもらっていて。そこで一緒に食卓を囲んで生まれた繋がりもあって、豊かな時間を過ごしているなぁと残りの日々を噛み締めながら過ごしています。

みっけの子ども達と頂いたゆずで柚子味噌づくり

今回の募集ではどんな人が合ってると思う?

人と関わるのが好きな人!
ファンドレイジングってただお金を集めるというよりは、その人と関係性をどう深めていくかが大事。人によっては、みっけとの繋がり方が寄付ではなく、子どもに学びをシェアすることかもしれない。みっけのことを友人に話すことかもしれない。どんな関わりなら繋がれそうか、その可能性を探るためにも、まずは自分がみっけのことを知らないといけないなって。更にいうと、自分がみっけのファンであることもすごく重要だなって思います。

みっけは「みんなで作る学校」だから、子どもも保護者もスタッフも本当にユニークな経験を持った人が集まっていて。自分の当たり前を問い直すきっかけを作ってくれる人が多い印象です。だから、オープンマインドで人と関わることを楽しめたら、このインターンシップで得れることも大きいし、寄付を集める際にもより色々な形でみっけに繋がりを持たせることができるのかな、と思います。

 

みっけインターンをおすすめする理由を教えてください!

開校3年目のみっけは、新校舎建設も控えていたりと次の段階に進もうとしている時期なのかな、と勝手に感じていて。今まで手がまわっていなかった組織体制を整えたり、より保護者と共に学びを生み出すための機会を模索したり、今後も継続的に事業を続けていくために必要なことにより注力している気がします。そんな成長期に、色々な人と話しながらコトを動かして団体と多角的に関われるのは、みっけで今インターンする魅力かなと思います。環境や教育に関心がある人に限らず、NPO法人の経営に興味がある人も寄付・広報インターンに是非挑戦してほしいです!

 

寄付・広報インターン募集要項

雇用形態 

業務委託業務

勤務地 

在宅、又は徳島県名西郡神山町神領南上角257 

給与

なし。
但し、滞在費、研修費などをみっけが負担します。

勤務時間

週16時間、2ヶ月以上

仕事内容 

・マンスリーサポーターのフォローアップ
・新規支援者獲得のための戦略立案と実行
・大口寄付者との関係性構築
・クラウドファンディングの準備
・寄付に関する事務業務           など

具体的な課題例:
・みっけの理念や特徴的な学びをどう外部に伝えていくか
・どう寄付を集めるか

必要な資格・経歴

/求める人物像 

・基本的なパソコン作業が可能
・教育事業でお金を集めるに挑戦してみたい人
・非営利団体の経営に興味がある人
・新しいことに挑戦してみたい人

勤務開始予定 

2025年4月〜 (早めも要相談可)

募集期間 

2025年1月1日〜2月末日

応募について 

応募について以下のフォームよりご応募ください。
https://forms.gle/KneXssknjGSSdgwL7
ご記入いただいた内容をもとに書類選考を行い、オンライン面談・現地訪問を予定しています。

求人に関するお問い合わせ
森の学校みっけ メール:
mapfullofknots@gmail.com

フィールドインターン募集要項

雇用形態 

業務委託業務

勤務地 

徳島県名西郡神山町神領南上角257 

給与 

なし。
但し、滞在費、研修費をみっけが負担します。

待遇 

〈保険〉スポーツ安全保険
〈他〉 ・活動中の食事支給
    ・みっけ主催のプログラム(森づくり、大地の再生など)の参加費免除 

勤務時間 

2週間以上〜(長期で働ける方を優先)

仕事内容 

・子どもの活動や在り方のサポート、安全管理
・子どものやりたい事に一緒に挑戦
・活動場所の必要な環境整備

必要な資格・経歴

/求める人物像 

・主体的に創造的に物事に取り組める人
・みっけの理念に共感して自分の人生でも循環型の暮らしを実践したい人
・バイリンガルや他の文化、多様性への理解がある人
・屋外での活動に合う体力を持ち合わせている人

歓迎条件
・運転免許

勤務開始予定 

2025年4月〜8月

募集期間 

2025年1月1日〜2月末日

応募について 

応募について以下のフォームよりご応募ください。
https://forms.gle/KneXssknjGSSdgwL7
ご記入いただいた内容をもとに書類選考を行い、オンライン面談・現地訪問を予定しています。

求人に関するお問い合わせ
森の学校みっけ メール:
mapfullofknots@gmail.com

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