コロナウィルスの感染拡大。フードハブ・プロジェクトの農園チームにはどんな影響を与えている? 彼らの全体ミーティング(月イチ)が開かれていたので、農園長の白桃薫に聞いてみました。
── この1〜2ヶ月は?
白桃 最初の頃は、農園にはあまり影響がなかった。いままでと同じ感じで、収穫物も必要な人のところへ届いていて。めまぐるしく変わったのはこの1ヶ月間ですね。
── 緊急事態宣言が出てから。
白桃 ですね。野菜たちが急に動かなくなって。フードハブの食堂やパン屋のぶんは変わらず動いていたけど、自粛にしたがって来客が減ってくると、それもやっぱり次第に。出荷しきれない野菜たちがだんだんたまっていって。でも、出荷先の飲食店も閉じているから仕方ない。
── いまもたまっている?
白桃 GWはたまりにたまっていたんです。でもそこから状況が一変して。野菜たちを届けてくれていた卸し先の食品店や八百屋さんが、「すごくたくさん必要です!」と連絡をくれるようになって。
あと出荷出来なくて困っているんじゃないかって、気づいてくれる方々もいて。たとえば普段はスダチとキウイを卸している生協さんが、「大丈夫ですか?」「騒ぎが収まるまで、野菜を全部送ってもらって大丈夫です」と向こうから言ってくださったり。
── ありがたいね。
白桃 本当に。(笑)
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「飲食店(まだ閉じている店が多い)以外の動きは、ここに来てすごくよくなっている」と。短いインタビューを交わしながら、彼が野菜を、何度も「野菜たち」と言っているのに気がつきました。