4/18に「アドプト」があった。アドプト・プログラムは、アメリカで生まれた住民主体で行う道路清掃活動。NPO法人グリーンバレーの前身にあたる「神山町国際交流協会」が、1998年に日本で初めて実践。今では町の学校行事にもなり、大人たちも年に何度か集まって、コツコツつづいている。
当日の様子はレポート記事(上記リンク先ページ)を読んでいただくとして、不定期に開催されるこの活動に、みんなどんなふうに集まっているのか。
神山には「ニコライメール」というメーリングリストがある。主にニコライさんが、森づくりやアドプトの声掛けに使っている。グリーンバレー・メンバーを中心に結構な人数が登録していると思うけど、正確な数はわからない。(ニコライさんに聞けばわかる。聞いていないだけです)
みんなはニコライさんのお誘いメールを受け取るだけでなく、ときどき自分たちの情報も投稿している。こんなイベントするとか。やや、遠慮気味に使う。メディアが〝場〟であるとしたら、その場に主人が存在するのは大事なことかも。秩序が保たれている感があります。
4/18の「アドプト」については、その数日前にこんなテキストが流れている。
こんにちは、ニコライです。
「春の嵐」が吹き荒れておりますが、
4/18(土) → 今週の土曜日、アドプトします。
(中略)
持参するもの:軍手
当日の雨の確率は、現在60%
春の天気は当てにならないので、やる予定で行きます。
当日朝、こんなメールも届いていた。(部分)
おはようございます。ニコライです。
今日のアドプト やります!←(ここ重要)
ベテラン勢は「雨靴」を用意しておいてください。
(雨の後につき、道路わき は水滴多し)
初めて僕が神山に来たのは十数年前で、もちろんアドプトはその頃も行われていた。グリーンバレー周辺の活動では、「楽しんで」やることが大事にされている。楽し「そう」でなく、本当に楽しんでいるなと感じながら、彼らの姿を見てきた。
そのころ大南信也さん(グリーンバレー前理事長)が、「誰かが町の外から来て『みんなで一緒にご飯食べよう』というときも、出欠確認とかしない。無理な声掛けもせんし、だいたいいい感じに集まる。好奇心が豊かな連中が揃っとるというか。つづけるのが苦痛になるようなやり方はせんな」と話していた。
にしても、僕らはニコライさんに支えられているなと思う。彼はニコライメールに、ときどきちょっとしたジョークを投下する(他の人はそういう、どうでもいいメールは投じない)。どうでもいい話って大事ですね。ニコライさんの最近の名作を転載しておきます。
「いまいちギャグ」一発 放っておきます。
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18歳になると「選挙権」ができます。
ある成人式での、来賓のあいさつより
君たちは若い、私は老年です。
考え方も随分違うと思いますが、選挙権が出来て、まだ2年あまりの君たちに「18歳と81歳の違い」を教えます。と・・・
これはウケたようです。
1、恋におぼれるのが18歳
風呂でおぼれるのが81歳
2、道路を暴走するのが、18歳
道路を逆走するのが81歳
3、心がもろいのが18歳
骨がもろいのが81歳
4、偏差値が気になるのが18歳
血圧・血糖値が気になるのが81歳
5、まだ何も知らないのが18歳
もう何も覚えていないのが81歳
6、東京オリンピックに出たいと思うのが18歳
東京オリンピックまで生きたいと思うのが81歳
7、自分探しをしているのが18歳
皆が自分を探しているのが81歳
以上です。
神山のまち場の活動は、こんな空気の中で育ってきました。ニコライさんは日本人です。
*「アドプト・ア・ハイウェイ」の話。最新号の「GREENVALLEY JOURNAL vol.08」中面にも詳しく載っています。