コーネリア・コンラッズ
Cornelia Konrads

2005年度 神山アーティスト・イン・レジデンス招聘作家
2005/9/16ー2005/11/16 神山町滞在

ドイツ・ヴッバータール生まれ。哲学と文化学を学んだ後、教師や庭師、ステージデザイナーとして働く。過去10年間は病院患者や囚人、難民とのアートプロジェクトにも取り組んでいる。
1998年よりサイトアートを中心にインスタレーション作品を制作している。彼女は作品でアンビヴァレンス(重力とそれに対抗する力、現実と見せかけ、自然と文化のように相反するものの反作用)を表現している。KAIRでは2点の作品が大粟山の森で制作され、展示されている。(→ Cornelia Konrads website)

コーネリア・コンラッズ “浮遊する年輪” 2005

→ 制作風景一覧
→ 作品一覧
Artist's Letter

コーネリア・コンラッズ “上昇” 2005

白く塗られた竹が、生地の青さを保ちながら自然に溶け込み、象徴的な神殿を形成する。風に揺れ、光に戯れる空間のアートは、訪れる人々の身体を包み 込み異次元へと誘う。まさにタイトル通りの『アセンション(上昇)」を体験できる。見晴らしのいい山道にたたずむ『浮遊する年輪』は、歩きながら異なる視 覚を与えてくれる楽しい作品である。設置された作品を引き立たせるために、住民たちが整備した山林に、コンラッズはインターラクティヴともいえる新たな アートの息吹を与えてくれた。(武蔵野美術大学教授 岡部あおみ)

コーネリア・コンラッズ Cornelia Konrads

睦へ
ここドイツに戻って、一週間が過ぎました。
今 暖炉のそばに座ってこの手紙を書いています。ひざの上には猫が幸せそうに寝そべっています。
外はこの冬最初の雪が降っていて、もう庭は白い毛布で覆われています。久しぶりの我が家もいいけれど、日本が、神山が、そしてみんなのことが恋しいです。すだちシスターズ(シャーロット・むつみ・コーネリア)のことは一生忘れません。私たちはなんてエキサイティングて素敵な日々を過ごしたことでしょう。
早く日本に帰ってみんなに会える日を楽しみにしています。
コーネリア