リンダ・ゴードン
Linda Gordon

2002年度　神山アーティスト・イン・レジデンス招聘作家
2002/10/1ー2002/11/12 神山町滞在

イングランド・エプソム生まれ。イングランド・シーフォード在住。ブライトン大学美術学部彫刻学科を卒業。幼少期を北アイルランドで過ごし、その後サセックス州の海岸地方に移住。ランドアート、インスタレーション作家として活躍中。
KAIRでは神山に産する青石と風景写真のコピーを組み合わせる。彼女は「色々な人間の様々な人生の関連性を示すため、一見正反対に思えるものを引き出し、作品として同化させたい。この作品は神山が潜在的に持つエネルギーに対する私の応答です。オブジェは成長と再生の古代からのシンボルである螺旋を用いました」と語っている。（→ Linda Gordon website）

村を見下ろす高台の草地に、青石を丸く、ラセンに、敷き詰めて、大地のインスタレーション、アース・ワーク。石の表には、秋の草が風になびくのが刷り込まれ。百年たったら、神山ストーンヘンジか？いやいや、草地の手入れがいちばん手間でして。アートは、作るものじゃなく。育てる、育てる、掌で。重い石、軽い風が、時空を超えて交感する。やあ、山の神が跳梁跋扈する。自然神楽の舞台登場。（武蔵野美術大学芸術文化学科教授：新見隆）