ノベルト・フランシス・アタード Nobert Francis Attard

2004年度 神山アーティスト・イン・レジデンス招聘作家
2004/10/7ー2004/11/24 神山町滞在

1951年マルタ生まれ。1977年に建築専門でマルタ大学を卒業し、1996年まで職人として活躍する。1997年からインスタレーションアートに取り組みはじめ、作品は幅広い影響や質感の調性を取り入れ、古代的と現代的、人工と自然、土とスチール、描画、映画、デジタル・メディアを利用し、細部を見る目と自制の情熱で磨いている。
彼は、日本とマルタの文化に共通する特徴を探し、神山町の自然や特産物を巧みに活用し、“天と地との間に”という一連の作品を完成させた。(→ Nobert Francis Attard website)

城西高校にて課外授業風景(2004)

 

作品一覧

『天と地の間に』
Double Spiral (二重螺旋)
Golden Sudachi (黄金のスダチ)

Food Cycle (フードサイクル)
Sacred Geometry ±1.618034(神聖なるジオメトリー)
Bluestone River (青石の川)
Earth Galaxy (地上の銀河)
Earth Mother (母なる大地)

Nobert Francis Attard “Golden Sudachi (黄金比のスダチ)” 2004
フィボナッチ数列のスパイラルに敷き詰められたスダチの芳香が、剣道場に異次元の時空間を開示する。そのスパイラルは、遠い景色を映し出す漆黒の 水面でさざなみを立て、「青石の川」に想像の水を満たし、深い闇のなかに誕生した四季へと続く。まるで男女のとぐろを巻く蛇のような『ダブル・スパイラ ル』の神秘。神山から消えた多様なスリッパが、出自のユーモアをともなって、渦巻くエネルギーで圧倒する。とぎれることのないアタードの創造力が、スパイ ラルという形に結晶している。(武蔵野美術大 学教授 岡部あおみ)

Sacred Geometry ±1.618034(神聖なるジオメトリー)