大埜地の集合住宅/第三期住戸が完成。7月に「ぐるっと見学会」という3日間の催しがあり、町内外から80名以上が参加(ありがとうございます)。当日、その現場でいちばん緊張していたと思われる、第三期住戸の棟梁・大家稔喜さんの話を聞いてみました。


内覧の見学者を待つ設計・施工メンバー。中央右手で「カチーン」と直立しているのが大家さん。(笑)

── 竣工おめでとうございます。見学会の手応えもよかったみたいですね。

大家 ありがとうございます。満足はしました。やり切った感があります!

── 第一期(2017)でも工事を手掛けたわけですが。

大家 2年前はもう、とにかく「こなす」感じで。どうあっても期日までに竣工させないといけない。

── そりゃそうです。(笑)

大家 現場事務所の設計士も「小娘が二人」って感じで、まだ頼りきれる存在でなかった。けど、この2年の間に心強くなっていて、自分もその間に家を2軒建て。今回の工事では池辺さん(設計士の一人)とけっこう話し込んで。好きな設計の話を聞かせてもらったり、こっちも「ここもっとシュッとしたいんやけど、あかんの?」とか相談しながら変えて。

── 同じ設計の家が建っているように見えるけど。

大家 同じです。でも細かいところで、さらによく出来る工夫の余地はあって。たとえば大きいのは木配りですね。

── 気配り?

大家 「木配り」。板の模様や色合いがそれぞれ違うんで、その組み合わせや並びが、雰囲気をつくるんです。木の面積が多い建築だから大事。でも工事は材料支給型なので望ましい材ばかりじゃないから、そこは担当する製材所さんとも可能な限りやりとりして。今回の仕事、総じて「やってやったぜ!」という気持ちがあります。

お父さんとの仕事

── 大家工務店は、お父さんと一緒にやってきたわけですよね。今回は?

大家 親父を頼るのもええんですけど、今回は一歩引いといてもらおうと。若い見習いを雇って、あと同級生の大工にも入ってもらい、そんな体制でつくりました。

── お父さん、自分も腕をふるいたい人ですよね?

大家 です。半分「わかった」という感じで、もう半分は…なんとも言えん感じでしたね。まわりの人からも「一緒にせないかんわ」と言われたけど、「ひとり立ちせな」という気持ちもある。結果、僕らが集合住宅建てている間に、親父は一人でお寺の納骨堂を組み上げていました(笑)。すごいな。ようせんわと思う。

途中一度、親父に頼んだ部分もあるんです。切羽詰まって、顔に出とったんでしょうね。「頼むわ」「わかった」と引き受けてくれた。

── 第三期住戸の仕上がり。お父さんの評価は?

大家 …どうなんだろう。最中は「いけるんか」「いけるんか」と常に心配しとったけど、出来上がりについては訊いてみなわからん。聞けてないな。

── 見学会には?

大家 来てない。恥ずかしかったんでしょうね。(笑)

 

大埜地の集合住宅|ぐるっと見学会、開催レポート

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