「変えたくないものは、患者さんとのコミュニケーション」COCO歯科 歯科衛生士・歯科助手 募集

終了2019年10月31日

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投稿者:「神山で働く」編集部

★NEW★ 〈歯科助手〉の募集は終了いたしました。
       〈歯科衛生士〉の募集は終了いたしました。

神領地区・大粟山のふもとには温泉やキャンプ場があり、神山アーティスト・イン・レジデンスの作品展示場所にもなっています。そんな大粟山を登っていくとあらわれる、一軒の歯医者さん。それがCOCO歯科です。山がひらけ、日の光が気持ちよく射す場所にあります。
 

院長の手島恭子さん(COCOさん)は、兵庫県姫路市のご出身。世界中をバックパッカーで旅した後に、「人や物との繋がりを、身近に感じられる生活がしたかった」と17年前に神山に移住してきました。

写真(右)COCO歯科院長 手島恭子さん

COCO歯科のオープンは2013年。開院当初は、町内の患者さんが多かったそうですが、今では町外からも患者さんが訪れており、中には香川県や和歌山県から来る人も。

単純にむし歯や歯周病を「治す」だけではなく、「予防」や「体全体の健康」という意識を強く持っているCOCOさんの医療方針に、魅了されている人が多いのだと思います。

「歯医者って〝行きたくない場所〟ってイメージでしょ? その固定観念を和らげたかったんです」とCOCOさんは話します。そんなCOCOさんの想いもあってか、COCO歯科はいつも賑やか。小さいお子さんから年配の方まで患者さんとして訪れ、予約は何週間も先までびっしりと埋まっています。


COCO歯科では、今、ともに働く人を募集しています。

求めているのは歯科衛生士さん、そして歯科助手さん。
歯科衛生士さんは、歯科予防処置・保健指導・診療補助など、多岐にわたる歯科医療業務を行う専門職。 歯や歯肉の状態の点検や、機械を使って歯石を取ったりむし歯予防のために歯に薬を塗ったりすることが主な業務です。
歯科助手さんは、院内清掃、器具洗浄、診療補助など、診療が適切、迅速に行えるようにすることが主な業務です。


COCO歯科がオープンしてから、変わったこと変わらないこと。COCOさんが思い描く今後の展開について。そして、どういう人に働きに来て欲しいか。お話を聞かせていただきました。

 

頑張れるだけ頑張ろう、って思ってた

 

―COCO歯科ができてから6年、どんな歩みでしたか?

手島恭子先生(以下 COCOさん) 開院する前って、どれだけ人が来てくれるかも分からへんから、とにかく頑張れるだけ頑張ろうって思ってた。でも、実際に始まってみたら、私にとっては沢山と言っていいくらい、患者さんが来てくれたんよね。

それで、最初の3年間はがむしゃらな感じでやってたけど、結構忙しくて「このままやったら続けられへんわ」て思って。だから、今はちょっと患者さんの数を制限してるんよね。そういう所は考え方を変えたんやと思う。

でもそれって、〝変えたくないもの〟を守る為やと思うんよね。

その〝変えたくないもの〟っていうのは、「患者さんとのコミュニケーション」だったり、「患者さんにとって、利益になる治療をしっかりとやる」っていうこと。忙しすぎると時間もなくなって、流れ作業に近いときもあった気がするんだよね。話もあんまりできんし。

でもそれは、患者さんにも良くないし、私も疲れてしまう(笑)。だから、時間毎に見れる人数とか、内容に余裕を持たせようって変化はしていったかな。

―どういう人たちが、患者さんとして来ているのでしょうか?

COCOさん うちに来てくれる人たちって、町外から来てる人も半分くらいになってるんやけど、皆さん何軒も歯医者を通り過ぎて来てるわけだから、すごいありがたいよね。やっぱり、「自分の健康は自分で守る」っていう考えを持ってる人が多いんやと思う。

具合が悪くなったら、すぐ病院で治すっていう人もいるけど、そうじゃない。できたら自分の力で治したいとか、自然なものを使って治したいとか。そういうタイプの人が来てくれてるんだよね。

 

顔が見える関係を作りたかった
 

―神山という地域との関わりは?

COCOさん 神山町というコミュニティの中での役割は、気にはなっている所かな。今はまだ全然目を向けられてないし、本当にまだまだ先のことかもしれんけど、施設とかそういう所での口腔ケアっていうんもできたらと思ってるんだよね。

そもそも神山に来た理由に繋がるかもしれへんけど、「小さいコミュニティ」というか、顔が見える関係を作りたくて、神山に来たんよね。

その頃からもぼんやりやけど、「地域の歯医者(※注1)」として働くことは意識してたんだと思う。


何ができるっていうことでもなくて、ホンマにシンプルに言うたら、やっぱり歯医者の仕事しかできんと思うんよね。そこを通して、どういうふうに人と関わっていくのか。その中に役割が生まれたら良いなっていう感じ。そういう地域医療とかの流れがあるんだったら、乗っかってみたいなあって。

―何故そういう考えに至ったのでしょう?

COCOさん えー、なんだろうな。難しい質問やなあ(笑)。でも、誰しもがそうじゃないのかな。自分が本当に幸せになりたかったら、周りが幸せでないとって。そういう感じってあるでしょ?

自分とか家族単位のことで精一杯やったりするもんやけど、大風呂敷広げたら、地球が良くないととか世界が平和でないと、とか(笑)。

ただ、それが理想なんやけど「自分にできることは何だろう?」ってなったら、小さい所からやっていくしかない。それがまずは、家族とか職場とかだったりするわけやんか。

で、その次広くなったら、地域になっていくと思うんよね。

 

自分の人生の一部として、楽しんで欲しい


受付にある本棚には、農業に関する本から美術・アートの本まで多種多様

人との関係性を楽しんでもらいたい。人っていうんは、スタッフだったり患者さんだったり、全部になるんだけどね。できれば神山町で働くっていうことに、何か楽しみを共有できる人が良いんちゃうかなあ。

やっぱり毎日顔をあわせて一緒に仕事をするんやから、家族に近い存在になるやん。なかなかプライベートの所まで立ち入るっていうんは、そんなに簡単なことじゃないっていうんは分かってるんやけど、できたら「どんな暮らしをしていきたい」とか、「歯や口に関係する食や健康のこと」なんかも共有したいなって思ってる。

自分の人生の一部として、楽しんで欲しい。単純に労働を提供して、お金が手に入るっていうことではなくてね。人生の大切な時間をここで費やすことになるわけやから。

COCO歯科という空間を、一緒に作っていく人に来てもらいたいかな。

注1):地域の歯医者の役割について:自分の歯で食べることは、必要な栄養の摂取、体重の増加、誤嚥性肺炎の予防等に効果があり、健康管理のうえでとても重要です。口の中の状態は生活環境が大きく反映されていて、その人がどんな暮らしをしているのか分かるといわれています。地域の歯医者は、患者の口腔内のちょっとした違いから生活環境の変化まで読み取ることができるので、他の病気の発見につながることもあり、様々な分野の人たちと連携しながら、地域の人を見守ることができる重要な存在となっています。

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■募集職種
 ①歯科衛生士
 ②歯科助手  募集終了
■雇用形態
 ①正社員
 ②正社員 または パートタイム 募集終了

■勤務時間・日時
 〇週4日:火・水・金・土曜 9:00~19:00(12:20〜14:20は昼休み)
 〇月の平均勤務日数 16日。

■休日・休暇
 〇月、木、日曜  休み(月に一度、木〜月の5連休あり)
 〇お盆、年末年始は、基本的に休み
 〇2週間程度の長期休暇あり(時期未定):長期休暇中、常勤職員には基本給支給

■給与
  ①基本給 153,600円〜179,200円
  ②月給107,520~115,200円  時給840~900円 昇給有 募集終了

■仕事内容
①歯科衛生士業務全般、院内清掃、受付業務。本院のチームの一員として、予防を重視した歯科業務を行い、口腔衛生指導や食事指導を行っていただきたいと思います。食育についての知識を深め、健康維持のための情報を患者さんと共有することができるようになります。
②歯科医院での歯科助手業務(院内清掃、器具洗浄、診療補助など)、および受付業務(受付予約対応、電話対応、会計事務、など)患者さんとのコミュニケーションを重要視しています。また、診療が適切、迅速に行えるように協力して業務にあたっていただきます。

■勤務場所
 徳島県名西郡神山町神領字西大久保60
 (徳島県文化の森総合公園から車で約30分)

■代表者からのメッセージ
 「患者さんの人生に寄り添い、口の中の健康を改善、維持、継続するお手伝いをする。」ことを理念としています。チームワークよく自分を役に立たせ、お互いに働きやすい環境を整えることを大切にする仲間を募集しています。

■HP
 http://cocoshika.jp/

■応募
 COCO歯科 担当:手島 恭子

■詳細
 ①歯科衛生士 ・求人詳細
 歯科歯科助手・求人詳細 募集終了

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取材 「神山で働く」編集部 / 杉大輔 田中泰子

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「神山で働く」編集部

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