みんなが自分らしくあれる公共施設「鮎喰川コモン」 非常勤アルバイトスタッフ募集

募集中2024年9月25日

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投稿者:鮎喰川コモン

鮎喰川コモンはもうすぐ開館5年を迎えます。町内の人たちに「とりあえずコモンでくつろごう」と気軽に考えてもらえるような「まちのリビング」です。最近は神山を訪れた人たちも「とりあえず立ち寄ってみよう」と考える「まちの玄関口」的施設にもなっています。

 

子どもたちからお年寄りまで、様々な世代が1つの空間を共有しあうことで、コモンはみんなが自分らしくいられるような空間に育って来ました。

 

月間来館者も1000人を超え、蔵書も増えている今、新しい非常勤スタッフを募集することになりました!特に週末にシフトに入ることができる人を募集しています。

まちのリビング」ってどんな場所で、どんな働き方になるのか、非常勤スタッフの小笠理帆さんにお話を聞いてみました。


 


2024年4月から勤務の小笠さん。スタッフや来館者から「りほちゃん」と呼ばれています。

 

鮎喰川コモンで働いて4ヶ月、ここでの仕事にどんな印象を持っていますか?

 

小笠)コモンは、初めて来館した人でも、何度も来たことがあるかのようにすっと空気に馴染みやすい場所です。私が初めてスタッフとして入った時、「これから仕事、覚えられるだろうか」と緊張していたんです。常連の来館者である子どもたちは、「あ、新しい人?うん、よろしくねー」といった感じで、ふんわり受け入れてくれたんです。新しく来た私に興味を持ってくれつつ、でも、大きく騒いで迫ってくるんじゃなくて。子どもも大人も、来館者もスタッフも、みんなが自分らしくあれるように尊重しあっている感覚がいいな、と思っています。

 

細かな仕事内容も、分からないことは、他のスタッフへ「助けて」とそっと目線を送ると手伝ってくれます。視察の対応の仕方、掃除などの業務マニュアルもしっかりしたものがあります。だから、分からないことがあればマニュアルへ戻ることもできるので、仕事も無理せず覚えられます。

 

今までの職場では、分からないことがあっても1人で背負い込むタイプだったんです。でも、ここでは常勤スタッフも非常勤スタッフも関係なく、安心して聞くことができる関係性があります。非常勤という立場でもアイディアも生かしてもらえる。働かされているというよりは、能動的に働けているという感覚がある職場ですね。

 


常連の来館者さんと話す小笠さん(中央)

 


同じシフトの高校生スタッフと。社会人の非常勤スタッフは、高校生のまとめ役も仕事のうち。


 

スタッフ間の雰囲気はどうですか。

 

小笠)いろんな経歴を持った方がいます。高校生、サテライトオフィスで働く人、社会福祉士の資格を持っている人など。県外出身の方も多いですね。スタッフ一人一人が、コモンがよくなるように考えていて、一緒に思いを伝えあう機会も多いです。立場、意見がぶつかりあう時も、双方に良い結果になるように考えあうのも素敵だと思っています。

 


子どもも大人も色々な人が集まる場所で、それぞれの「心地良い」を保てるよう、間に入るのもスタッフの役割。


 

絵や工作が得意なスタッフは、イベントに必要な飾りや備品を手作りしたり、パソコンが得意なスタッフはエクセルなどで来館者数の月間・年間集計や情報整理をしたり。

 

それから、読書が好きなスタッフもいっぱいいます。コモンはコモン所蔵の本も1200冊以上あれば、徳島県立図書館から毎月200〜300冊、お借りしている本もあります。蔵書の管理、選書のほか、本に関する企画をすることもあります。大変だけど、楽しい仕事ですね。

 

私の場合で言うと、私は文章を書くのが好き。コモンのサイトの文章執筆の業務を通じて、好きなことを生かした挑戦ができています。


鬼ごっこの好きな若手スタッフは、節分の鬼で大活躍。


 


地域の方に講師になっていただき、子どもたちが伝統の遊びに触れた「神山の伝統に触れる日」。こうした企画の対応も大事な仕事です。

 


こちらは「神山の伝統に触れる日」に小笠さんが撮影したもの。写真撮影が得意な小笠さん。当日、記録係として力を発揮してくれました。
 

今回は、主に週末にシフトに入ってもらえる人を重点的に募集していますね。コモンの週末の雰囲気を教えてください。

 

小笠)平日とは違って、朝から子どもたちでいっぱいです。特に土曜日は、朝9時の開館になるまでに子どもたちがドアの前で待ってます(笑)。「まだ?」「あと2分!待っといて」というやりとりでスタートするような感じですね。地域の子ども達は、コモンで待ち合わせして集まるので、じわじわと午後から子どもたちも増え、賑やかになります。そうかと思うと地域の常連の大人が数人、ふらっときて、スタッフと喋って行ったりします。「ものすごく忙しい」と言うよりは、午前中はゆったりお話ができる時間帯があります。
 

コモンには、視察に来られる方も多いですね。どうですか?

 

小笠)土日は特に、県外の方が多い印象です。全国や海外からも来られます。アート関係、建築関係の方が、多いかなぁ。コモンの中に入った瞬間、「木の匂い、めっちゃいいですねー!」「すごく、いいところですね!」と言われます。

先日は、住まいは横浜だけど、生まれはインドという方が来られました。その方とお遍路やお接待文化について話をして盛り上がって。ここにいるだけで、自分の世界が広がるような感覚にもなりますね。

 


県立図書館からお借りする本の入れ替えも大事な仕事。この日は「入れ替え体験会」で、子どもたちも参加してくれました。


 

コモンでは、来館者とコミュニケーションを取るのもスタッフの仕事ですが、どんなふうに関わっていますか。

 

小笠)積極的な話をしたがっているように見える方は、こちらから話しかけます。でも、今は、話かけられたくないなという雰囲気の人には、その人にとって心地よい距離感を考えながら接しています。ここにいると、そう言う間合いが自然と身につく感じがありますね。館内の雰囲気は時間帯によってグラデーションがあるんです。同じ子供達でも、わーっとなっている時間もあれば、静かに本を読んでいる時間もあって。空気の変化を見るのも楽しいです。

 

コモンは、浄瑠璃をされている「寄井座ジュニア」さんの練習場所としても利用されています。講師としてきてくださっている80代後半の方が、講座後、ゆっくりされている時に、お話を聞いた時のことです。「中学校になるまで電気が通ってなかったんじゃ」と教えてくださって、昔と今の話を聞けたのが嬉しかったですね。お隣にいた別の方も「ぼくの地区はこういうところだった」と話が発展して行きました。後から、その方が「話を聞いてくれて嬉しかった」と言ってくださって。私も嬉しかったし、楽しかったですね。


お年寄りの皆さんから暮らしの知恵を分けてもらうことも多いコモン。常連として通ってくださっているお年寄りを先生に、藁で作る草履の講習会も主催事業として開催しました。


 

今回の募集を気にしている人に伝えたいことはありますか?

 

小笠)一人一人、常勤・非常勤という立場にあまり関係なく、自分の得意分野を発揮しやすく、アイディアもみんなが一緒に意見のキャッチボールをしながら考えてくれる職場です。コモンという職場は、静かな方でも、意見やアイディアを出しやすい雰囲気にはなっていると思います。「人と関わりたい」「人の居場所づくりに携わりたい」という方も、来てくださるといいなと思います。

 

鮎喰川コモンは、小さなまちの山の中で、みんなが安心できる場所。来館者も、蔵書も、定期での利用団体も増えて業務も増えて、どんどん充実する一方。コモン・スタッフは、自分も他者も尊重し合いながら、世界が広がるお仕事です。ぜひ、あなたもコモンのファミリーの一員になりませんか?

 

募集職種 一般社団法人神山つなぐ公社職員
鮎喰川コモンスタッフ
雇用形態 非常勤職員
給与・待遇 時給980円〜(試用期間あり)
・賞与、時間外手当
・交通費支給
・有給休暇
仕事内容

1日2名体制で現場勤務。
以下の内容をスタッフで役割分担して運営
・来館者の受付業務
・地域子育て支援拠点事業の運営
(乳幼児のいる子育て中の親子との関わりや交流促進、子育てイベントの運営など)
・小中高生等への対応
(安全の確保、怪我が発生した場合の緊急対応も含む)
・図書管理業務
蔵書の貸出業務、蔵書の管理業務(クリーニング・棚卸しなど)、県立図書館とのやり取り(団体貸出申し込み・図書館での選書)、購入図書の選定など
・地域等と連携した、コモン主催イベントの企画準備や当日のサポート
・個人、団体等によるイベントスペース利用の予約受付
・敷地内、館内の清掃等
・PCを使った事務作業
(SNSなど発信、Word、Excelの簡単な操作、文字入力やメールの送受信ができると望ましい)

勤務地 徳島県名西郡神山町神領字大埜地374−1ほか
大埜地の集合住宅敷地内 鮎喰川コモン
勤務時間 ・希望:土日祝または平日14:30-勤務できる方
・火曜午前に月1でスタッフミーティングを実施
※シフト制:月水木金土日8:30-18:30 (火曜は閉館日)
 週1.5日〜、1日3〜8時間程度
勤務開始予定 採用決定後 すぐにでも(採用までに相談して決定します。)
こんな人と働きたい

・20歳以上で社会人経験がある方
・様々な人とのコミュニケーションを楽しみ、関わり合える方
・子育て支援、休日や放課後の居場所づくり、読書環境に興味があり、横断的に捉えられる方
・神山の自然、草木が好きな方
・答えのない事案に、前向きに取り組める方

採用人数 若干名
参考情報
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<コモンだより(鮎喰川コモンの日常)>
https://akuigawa.com/letter

<スタッフインタビュー(記事後半)>
https://www.in-kamiyama.jp/feature/feature-2/59701/

<動画集>
・集合住宅の5つの特徴https://youtu.be/AZQ_-8KDRHM
鮎喰川コモン/オープン前 https://youtu.be/Zouo9xGrkBY


募について

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 ▶︎ 選考の流れ(お問合せ後)

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 面談(履歴書持参)

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 鮎喰川コモンにて現場体験

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 双方の判断に基づいて決定

 メールにてご質問等も受けつけております。
  メール:akuigawa.common.saiyo@gmail.com
  担当:三好、岩丸

  電話:088-603-8700(平日9:00-17:00)

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鮎喰川コモン

大埜地の集合住宅の川沿いに位置する、町内の人々にひろく開かれた空間。神山在来の植物を中心にした緑地と、木の空間が心地よい「コモンハウス」という建物で構成されています。多世代が気軽に立ち寄り、さまざまな過ごし方のできる”まちのリビング”として、新しい関係や活動が生まれることを願っています。

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