写真は7/20に開かれた「まちを将来世代につなぐプロジェクト:第1期・成果と課題の共有会/しごと編」の一コマ。

神山町では、7月から「まちを将来世代につなぐプロジェクト」(神山町版 地方創生、以下「つなプロ」)の第二期・2021〜26に向けた施策づくりが進んでいる。町役場と公社スタッフの小さな担当チームを核に、住民等を交えた数〜十数名の検討委員会が、8月中旬から6つほどスタート。

梅田 學さん(神山つなぐ公社)はその一つ「しごと」領域のまとめ役的存在。いま彼は仲間たちとどんなふうに歩んでいるのか、聞いてみました。(インタビューは9/25です)



── 手応えは?

梅田 戦略資料の〝施策づくり〟は、まだ「よくわからないな」と思っています。まちの将来に向けた施策の策定なんて初めてのことで、自分たちがどの辺りまで進めているのかを含み、よくわからない。

でも、一緒に取り組んでいるメンバーとのコミュニケーションはちゃんと取れいている気はする(笑)。自分は施策づくり以上に、みんなと信頼関係をつくることに力を割いていると思います。

── 信頼関係。

梅田 「つなプロ」の1期は、なにかしら結果を出すところまでやって来れたと思う。けど、さらに前へ進むためには協力者というか、理解してくれる人がより必要だなと思っていて。それは住民さんに限らず、「つなプロ」を一緒に進めてきた町役場の人たちについても。

── 距離は近いけど。(つなぐ公社は、町役場の一角にオフィスを借りている)

梅田 パートナーである役場に、「つなプロ」の取り組みをわかってくれる人、面白いと思ってくれる人が一人でも多くなってゆくといいと思っていて。まずは今回一緒に働くことになった町役場の二人とどうやってゆけるか。

コミュニケーションそのものに、ほかのチームの2〜3倍時間をかけていると思う。(「しごと」のテーマ名は「いきいきと働ける|しごとづくり」。ほかに、「いい住居がある|すまいづくり」「よい学校と教育がある|ひとづくり」「富や資源が流出していない|循環の仕組みづくり」「安全性がある|安心な暮らしづくり」「関係が豊かで開かれている|関係づくり」、全部で6つが並走している)

昨晩、検討委員会があってみんなで話し合ったけど、その役場のメンバーが一番話していた気がして。印象的だったんです。

── 前と違った?

梅田 検討過程が始まったばかりの頃(2〜3ヶ月前)は、「よくわからない」「初めてだから」という言葉が多くて。でも最近は本人が感じていることを、その場で言葉にしてくれていて。

写真:7/20「成果と課題の共有会/しごと編」より

── 梅田さんにとっては、〝初めてのこと〟は?

梅田 難しいですね。やっぱり苦しいというか、よくわからない。けど彼らとはこの機会に仲良くなって、知り合うことが出来た。
信頼関係を築けるのは面白い。どんなことを考えているのか。なにを感じているのか。まちについてどんなことをしてゆきたいと思っているのか。わかってゆくのは楽しい。

僕は以前ウェディングプランナーの仕事をしていて。その仕事の「お客さんと一緒に考えることに時間をかけられる」部分が良かった。時間をかけて、その人のことを知れる。関係が深まってゆくのは面白いし、「距離が近づいたな」っていう瞬間がめちゃくちゃ嬉しいんですね。

もし自分が今回「しごと」でなく別のテーマを担当していたとしても、そこは同じように考えていた気がします。