神山の気候

アート2008年4月21日

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投稿者:Art in kamiyama

「春」

2月下旬、梅の花の香りと共に神山に春がやってきます。日一日と暖かくなり、杖を持ったお遍路さんの姿が町のあちこちで見かけられます。春分の日から4月初旬にかけ、桜が満開となり、心地よい気候に誘われて多くの花見客が神山に押し寄せます。4月、5月はまさに「新樹光」というにふさわしい、さわやかな季節を迎えます。鯉のぼりが風に泳ぎ、田植えや茶摘みが行われるのもこの頃です。

「夏」

6月初旬、梅雨の季節に入ります。必ずしも毎日雨が降るわけではありませんが、湿度の高い季節です。その期間や雨量は年によって一定ではありませんが、ほぼ一ヶ月間続きます。この頃、あちこちの谷川では息を呑むほど美しいホタルの乱舞が見られます。7月中旬、梅雨が明けると熱帯を思わせる本格的な夏に突入します。台風もこの頃から接近し始めます。気温、湿度共にぐんぐん上がり、35℃くらいになることもしばしばで、屋外にいるだけで汗が噴き出してきます。このような天候はお盆を過ぎる8月中旬まで続きます。また、この時期、徳島では、徳島市内、神山をはじめ、あちこちの町で有名な祭り「阿波踊り」が熱狂的に始まります。

「秋」

8月中旬、お盆を過ぎた辺りから、気温や湿度は少し下がり始めますが、9月中旬までは蒸し暑い日がまだまだ続きます。また9月は台風シーズンのピークとなる月でもあります。毎年少なくとも二、三回の暴風雨が神山を襲います。台風襲来時には外出を控える方が賢明です。又、町のあちこちで、黄金色に実った稲を刈り取る農家の人々の姿や、生産数全国一位のスダチを収穫する風景が見られます。10月に入ると、暑くなく、寒くもない、心地よい季節を迎えます。各地で運動会や秋祭りが行われ、夜は澄み切った美しい月や満天の星を心ゆくまで堪能できることでしょう。11月の声を聞くと、少しずつ気温が下がり始めますが、晴れた日の多い過ごしやすい季節がつづきます。山々の紅葉が冴えて燃えるようです。

「冬」

12月、午後5時前には日が沈み、気温が下がり始めます。1月から2月初旬にかけては、一年で最も寒い季節となり、神山盆地を囲む1000mを超える山々は幾度となく雪で覆われます。気温もたびたび0度を下回ります。厳しい寒気の年には、「神通滝」(鮎喰川の源流域にある)は凍結して、氷の妖精と見まがう「氷瀑」に姿を変えます。又、乾燥した寒い日が続くため、インフルエンザや風邪の予防にも気をつかいたい季節です。ふきのとうを見つけたら、春はもうすぐそこまできています。

Temperature & Precipitation in Kamiyama

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