目には見えないもの・コト

なんでも2011年11月27日

アバター画像

投稿者:神山塾2期生

寒さですっかり足が遠のいていた大粟山に久々に遊びに行き
山を満喫してきた神山塾生の渋沢清夏です。

00008827.jpg

先日、以前このHPでも紹介をいたしました
”かまどGOGO”さんのメルマガでライブがあることを知り
塾生のマッキー、マリリンと連れだって遊びに行ってきました。

神山を抜けるにはトンネルを通過しなくてはならないのですが
そのトンネルを抜けると広がる町の夜景は
塾生の中でもいちおしの景色。
もちろん、都会の夜景などとは違いささやかなものですが
夜はすっぽりと闇に包まれる神山にいると
思わず感嘆の声をあげてしまう眺め。
その眺めに感動しつつ、車を走らせ鴨島にある
”スタジオピクニック”へ。

00008820.jpg

普段はピアノのレッスンルームなのですが
スタジオになったり、ライブ会場になったりと
変幻自由な空間。
しかもここのオーナーは70過ぎの老齢の女性。
10年前にこの空間を作って以来、若い人たちが
続々と入れ替わり立ち替わり訪れて、今では
お友達は若者がほとんどというとってもカッコイイ女性!

”かまどGOGO”さんの屋台で
お好み焼やクッキー、豆乳チャイやホットスダチなどを
もぐもぐしながら、そこを訪れる人たちと自然に会話が
始まります。
暗闇に灯りがあると、そこに吸い寄せられるように
人が集まってきますよね。
その日は極寒だったので、温かい飲み物が入ったカップを
両手で持ち、そこから立ち上る白い湯気に顔を燻らせながら
暖をとりつつ色んな方々と会話を楽しみました。

00008821.jpg

高校生のジャズサックスプレーヤーや
かまどGOGOさんがボーカルをつとめる寺院ず
馬頭琴奏者など演者は多種多様。
もちろんマリリンもエレキバイオリンを持参して
曲を披露しました。

00008822.jpg

神山に来てから、近くにスーパーがないということもありますが
買い物をするのは道の駅であったり
週末に開催されている市が多くなりました。
そういったところで買い物をすると
自然に会話が発生します。
見知らぬ野菜を目にし、調理の仕方を尋ねると
みんな嬉々として教えてくれます。

スーパーで商品を買う方が安く、楽なことも確か。
しかし、会話を交わすことによって
目には見えないもの・コトのやりとりをしているように
感じられるのです。
そこで交わされる話題、出会う人。
そこから広がっていくつながり。
それを求めてついつい足を運んでしまいます。

音楽家の坂本龍一さんが最近精力的にツアーを行っている理由として
CDが売れず、演奏活動しないと食べていけないからと
言っているそうです。
CDは買わないのに、ライブには来る方がたくさんいるそう。
体験にはお金を払うけど、情報にはお金を
払わなくなっているようです。

ただの情報・商品ではなく
そこに付随されている目には見えない
価値を数値化することのできないもの・コトを求めるように
なってきているのかなと思います。
昔は自然に行われていたやりとり。
それを神山に来てから、知らないはずなのに
懐かしむようにやり始めるようになりました。

00008826.jpg

アバター画像

神山塾2期生

職業訓練講座・神山塾の2期生です。 北海道から沖縄まで、日本全国から神山へ集ったメンバーが地域の人たちの活動に参加させていただきながら、各々のくらし方働き方を半年間見つめ、探求します。 みんな個性的なのにまろやかな15姫2太郎で構成。

神山塾2期生の他の記事をみる

コメント一覧

  • 新童学寺トンネルからの夜景ですね。 以前は、数十メートルを通る旧道が主要な道で、そちらにもトンネル(封鎖されています)があります。 街との行き来が少なかった時代、神山を出て、初めてあの景色を見た男の子が、「おとう、ここニッポンか?」と尋ねると、「ニッポンはもっと大きいぞ!」と答えたという話が残っています。 あの景色の落差。ボクの好きな風景でもあります。

    2011年11月28日 09:18 | 大南 信也

  • インテリジェンスが先行して、「現場体験」が、圧倒的に少ないのです。今の若い子は・・・・ と、私達の若い頃も、そう言われていた気がしますが・・・アハハ 人は「頭」で考えます。 最近思うのですが、むかしの侍(さむらい)が言うように、 「魂(たましい)や、精神(せいしん)」は、腹(はら)に宿(やど)らせるのが、一番良いのではないかと・・・ 「頭」と「足」の、ほぼまんなか。 へそ下9センチの、いわゆる 「臍下丹田(せいかたんでん)」のあたり。 「腹(はら)」って、英語で「ベリー」って言いますが、 これって、「ベリー グッド」? ぎゃは!

    2011年12月1日 00:36 | ニコライ

  • ふうむ。 いつも楽しくコメント拝見させていただいております。 どんな返しがくるのかなといつも思っているのですが、毎回、こうくるのですね!という驚きと、新たな一面を見れるので嬉しいです。

    2011年12月1日 16:31 | 神山塾2期生

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * 欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください