普段、神山でできない体験をしよう!/助っ人大学生
学び2024年9月11日
8月のとある日、神山出身の学生たちによるイベントが開催されました!
参加したのは、町内の小学校に通う子どもたち。
普段、なかなか触れる機会のない金管楽器や弦楽器を体験してみたり、
自分たちの手で協力し合ってお昼ごはんを作ったり、
お手製の竹鉄砲で、小学生も、大学生も、全身びしょぬれになったり。
盛りだくさんな一日を過ごしました。
本企画は神山町の「まちを将来世代につなぐプロジェクト(つなプロ)」の取り組みの一つです。
「助っ人大学生企画」といって、すごーく簡単に説明すると「神山出身の大学生や専門学生が、長期休暇を利用して、神山の子どもたちに何かしらの機会を届ける」というもの。2021年から取り組み始めて、4年目となりました。(過去の取り組みはこちらから)
◆
企画が動き始めたのは、5月頃。
「今年の夏も、神山の子どもたちに場を提供したい!」と、手を挙げてくれた6人の学生たちが集まりました。
今も神山に住みながら、県内の大学・専門学校に通う子もいれば、県外で大学生活を送る子も。それぞれの場所からオンラインでつないで持ったキックオフミーティングでは「最近どう?」と互いの近況報告から始まっていきます。
「どんな機会を作れるといいだろう?」企画会議では、まずはじめに、今の子どもたちを取り巻く環境を想像してみたり、自分たちの小学生時代を振り返ってみました。
「高校で町外に進学した時に、周りの子たちとの機会の差を感じた」
「神山では習い事の選択肢が多くないよね」
「わざわざ習い事のために町外まで通ってた子、いたな〜」
「保護者も送り迎えしたり、大変だよね」 などなど
それならば、「習い事とまではいかないけど、普段は神山でできない経験を、させてあげよう!」と今年の企画の方向性が決定。
「いろんな経験をしてみて、自分の好きなことを見つけるきっかけにもなるといいな」という思いも込められました。
◆
そうして決まったプログラム内容が「金管バンド体験&いつもと違う水遊び」です。
実は、かつて広野小学校では金管バンドがあったことを知っていますか?(懐かしい〜!と思う広野小出身の方も多いはず)
いろいろな事情で現在は取り組み自体がなくなってしまいましたが、当時の楽器が今も広野小に保管されていること、大学生スタッフのほとんどが金管バンドの経験者だったことから、1日限りで復活させてみよう!ということになりました。
加えて、暑さがかなり厳しい8月。少しでも涼めるようにと水遊びもすることに。
せっかくならば子どもたちにとっては珍しい(?)であろう、竹製てづくり水てっぽうを用意することが決まりました。
さてさて、前置きが長くなりましたが・・・
イベントは無事に成功したのでしょうか?
ここからは、一緒に運営をした秋山さん(神山つなぐ公社)にバトンタッチして当日の様子をお届けします!
◆
当日は、17名の小学生が参加しました。
始まりは、自己紹介から!
昨年からの大学生たちのアイデアで、問いを出して同じ答えの人が集まり、集まった少人数のメンバーで自己紹介をしました!
問いは、
「好きなアイスは〜?!」「夏休みといえば〜!?」「お祭りのお店といえば〜!?」などなど
人気のある答えもあれば、提示した答え以外のものが好きー!という子たちもいて、個性が出ました。
問いが変わってもまた同じようなメンバーが集まる様子も見られ、仲良い子たちは好きなものや思い浮かぶものも似てるのかな〜と思った次第。
そして、午前中の時間は、
「楽器体験・紹介!」
ということで、広野小学校で今は眠っている金管楽器を始めとした楽器の紹介が始まりました。
1つ目は、なんと町内からゲストの辰濱さんが駆けつけてくださり、
見事な演奏でトランペットを紹介!
「おお〜!!」と主に大学生たちから歓声が✨
その後に順番に登場した大学生たちは、
「緊張するな〜」と。
プロのようなトランペットの紹介の後は緊張しますね。
でも、小学生ぶりの演奏でもちゃんとみんな吹けていました!
こちらはアルトホルン
そして、金管楽器ではなく、ギターとベースも現れました!
下分出身の彼は、高専でバンドをしているらしく、ギターとベースの違いも含めて楽器紹介をしてくれました。
最後にもうひと方、地域のゲスト佐々木敬太さんも打楽器で参戦してくれました。
世界各国の楽器を持ってきてくださり、多様な楽器が揃いました!!
ここからグループに分かれて、一つ一つの楽器を体験!
難しいかな〜と思いきや
「ブオ〜〜〜〜」っと
結構みんな音が出ます!
「唇が痺れた〜」と金管楽器をいくつか体験した後にいう子も。
トロンボーンは、低学年の子には重いかな〜と思って少し持つサポートをしていたら
「自分で持てる!」とたくましい子も。
ギター&ベース体験では、自然と足を組む子どもたち。
なかなかさまになっています。
こちらはコルネット。
そして、トランペット。
最後は、好きな楽器をもっと演奏してみる自由時間もありました。
子どもたちは、良い感じに分散し、やりたい学期に目つきもより真剣になっていました。
続いては、「お昼ご飯をつくろう!」ということでカレーづくりスタートです。
お米炊きチームと
ルーを準備するチームに分かれます。
この時間は大人もてんやわんやであまり写真がないのですが、やっと落ち着いてきたのが炒めるところから写真がありました。
ちなみに、子どもたちはなんでもやる気満々で!
お米炊きチームは、2,3人一組でお米を洗って、炊飯器をセットする作業をしたのですが、
かなり念入りに何度も何度もお米を洗う子がいたり、
炊飯器をセットしてから、「じゃあここからカウントするね!」と宣言して
炊けるまでの時間を1分ごとに報告してくれる子もいました。
ルー作りは、野菜のカットのうまい子も何人かいて頼もしい!
出来上がったカレーの写真がないのは、必死でつくって、やっとできた時がお腹ぺこぺこのタイミングだったからですかね〜
ちなみに、何度も何度も洗ったお米はややおかゆ的な仕上がりでした。まあこういう時って、そんなこともあるよね。
カレーのルーに水を入れる担当をした大学生は
「こんなに大量のカレー作ることないから、調整難しかった〜」と言ってました。
お腹を満たしたら、午後は
「みんなで遊ぼう!水鉄砲!」ということで、
家庭用のプールやたらいに水、竹の水鉄砲を用意して、校庭に出たら、
何も説明するまもなく遊びがスタート。ここからはカオスです。
大学生のおじいちゃん作の竹の水鉄砲。結構威力あります!
とっても暑い日だったけど、全身濡れるとむしろ涼しい!
かけられた子がかけ返し、各所でバトル!
大学生作のポイを大学生たちが頭につけたら、すぐに標的になり、逃げ惑う大学生たち。
「私は着替えないから〜」と途中まで安全地帯にいた大学生も結局かけられてずぶ濡れ。
この時間、実は元々、大学生たち進行の水鉄砲大会をチーム対抗でやることを考えていたのですが、水鉄砲を目の前にした小学生たちが自然と遊び出す様子に、大学生たちも乗っかり遊び。その場の雰囲気でとにかく楽しく遊んだ時間でした。
今、その瞬間、「楽しい!」「おもしろい!」と思うことで
遊べるめちゃくちゃ楽しい1日。
大学生も子どもも関係なくびしょ濡れで終了しました。
楽しかったー!!!!
◆
今年の振り返りも実施して、今後どのようにこの活動を継続していけそうか?探っているところです。
小学生(のお子さんを持つ保護者)のみなさん、また次回開催する際はぜひぜひご参加くださいね。きっと、たのしい一日になるはずです。
これを読んで「わたしも一緒に企画作りをしたい!」と思った神山出身の大学生や専門学生のみなさん、
もちろん大歓迎です。ぜひ、神山つなぐ公社までご一報ください。お待ちしています。
<昨年の助っ人大学生企画レポート>
▼「学校の垣根を越えて仲良くなれるように」神山出身の大学生がひらいた、小学生の交流イベント
https://www.in-kamiyama.jp/diary/77138/
▼“大学生と見つけよう!神山のいいところツアー”を終えて
https://www.in-kamiyama.jp/diary/76562/
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