「そのままで」召し上がって…

なんでも2008年7月7日

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投稿者:大南 信也

最近「イン神山」は、「あるもんで」の食談義で盛り上がっている。でも、料理の才を欠く人間は、誰かの手を借りて味覚を充足させるほかに術がない・・・。

そんな思いもあって、土曜日の夕刻、家族で鳴門に向かった。

鳴門は食材の宝庫。「タイ」「ワカメ」「金時」「レンコン」…すべてに「鳴門」が付くほどに!

目指したのは、「すし勝」。

白いのれんの向こうに藍染めのタペストリー。

ちょっと控えめというか、シックで落ち着いた佇まい。

カウンターに並ぶ十枚十色の焼き物の皿。どれ一つとして同じ柄なし。

カウンターに10席と、入口の傍にテーブルが一つだけ・・・。カウンターの向こう側にいるのはご主人、女将さんとお手伝いの女性の三人のみ・・・。

まず、出てきたのがタイトル写真の「中トロ」。少し温かいシャリを抱いた大きなネタ。口の中でとろけそう・・・。うぅーん、シアワセ!

この店で、度々ご主人が口にする言葉は「そのままで!」。トロやウニなどの他は、紫ではなく「そのまま」塩でいただく・・・。

イカ。真っ白じゃなくて、ほんのりピンク色。これも「そのままで」・・・。

これがサッパリしてうまいんだなぁ。言わば、選び抜かれた食材だけに許される特別許可のようなもの。

キモが載った地カレイ。向こう側に添えられたポン酢でそのままいただきます。

「店を始められて、ずっと「そのままで」というスタイルですか?」

「9年ほど前からですねぇ。素材の良さを生かそうと考えて・・・」

(何事にも共通することだが、「創意なくして革新なし」ってことだ!)

水ナスの漬物。濃厚なキモの後味が一瞬にして消え去りました。

・・・と写真を撮ったのはここまで! 後は次から次へと出される至福の味に魅せられ、デジカメを放棄・・・(笑)

そして、取りに出てきた「ネギトロ」。口の中一杯に充満するネギとトロとノリの風味に、(マジ)放心状態・・・。

「13貫。皆さん1.5人前、召し上がられましたよ」とご主人・・・。

まだもう少し食べられそうな誘惑をグッと堪えるのに一苦労!人づてに、旨いとは聞いてはいたのだが、これほどまで鮨に攻め立てられるとは・・・(笑)

お値段は少々高めですが、その価値は充分にありです!「神山の美味しいもの」ならぬ、「徳島の美味しいもの」でした。

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大南 信也

グリーンバレー理事長。日々「せかいのかみやま」づくりに精励してます。人を強制せず、人に強制されずの自由人。職業?「社会起業家のたまご」としときます。最近の関心事は(西村さんの向こうを張って)「みんなの仕事をつくること」。そして、クリエイティブに過疎化を進める「創造的過疎」。

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コメント一覧

  • う〜ん、気合い入ってそうですねぇ! 先日、拙宅にお連れいただいた『たろう茶屋』さんといい、松茂の『うえの』さんといい、気持ちだけ行ってみたい店が増えて、困ります。。。

    2008年7月10日 19:37 | chan

  • 味も然ることながら、押し付けがましくない応対や雰囲気が実に爽やかでした。 なにせ、強制されるのが嫌いなもんで・・・(笑)

    2008年7月11日 09:46 | 大南 信也

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