福祉作業所の手仕事と「つながる」雑貨屋さん、「スロー百掛店」が寄井座前にオープン
なんでも2017年3月11日
横浜のアートスペース「象の鼻テラス」を拠点に活動するSLOW LABELとNPOとくしま障害者授産支援協議会が、寄井商店街に小さなお店をオープンしました。今週末、3月11日(土)と12日(日)の13時〜18時まで、開店しています。
土曜だというのに休日出勤していた赤尾さんを誘って、どんなお店か覗きにいきました。
店内はこんな感じ。
藍染や裂き織りの可愛い雑貨がたくさん!
赤尾さんが手にしているのは「まるイロ」。
神山アーティスト・イン・レジデンスに参加したこともあるアーティストの井上唯さんが、SLOW LABELと一緒に開発した、気軽に手仕事を楽しめる、小さな織り機です。
SLOW LABELとは、国内外で活躍するアーティストやデザイナーと企業や福祉施設などをつなげ、特色を活かした新しい「モノづくり」と「コトづくり」に取り組むんでいるプロジェクト。
棚に並んでいるのは、福祉作業所とアーティストとの共同作業で生み出された品々なのです。大量生産品には期待できない手仕事の温もりが宿っています。
藍染のがま口やカードケースは、徳島県内の福祉施設でつくられているもの。
徳島を代表する陶芸、大谷焼きもありました。
でも、なんで神山に?
それは、SLOW LABELディレクターの栗栖良依(くりす・よしえ)さんと神山との縁につきるでしょう。地域の人々と一緒につくるパフォーマンス・プロジェクトのために各地をリサーチをしていた栗栖さんが、神山と出会ったのは2009年。長年レジデンス・プログラムを運営してきた実績もあり、寄井座という魅力的な空間もある神山で、「何かやりたい」と強く想ったそう。しかし、栗栖さんはその直後に大きな病気を発病してしまい、それどころはなくなってしまいました。けれども、彼女の入院中にもグリーンバレーの方々が、「待っているからね」と連絡をくれ、とても励まされたのだと言います。
病を乗り越えたのち、栗栖さんが実現させたのが、神山農響楽団というプロジェクト。このプロジェクトが終了した後にも、度々神山を訪れ、サテライト・アトリエを開設して活動しています。
そんな栗栖さんが、さらに縁を形にして新たにオープンしたのがこの「スロー百掛店」。
「百貨店」ではなくて「百掛店」なのがポイント。
全国の福祉作業所が行っている手仕事と、その良さを活かして商品やサービスに発展していける企業やクリエイターが出会い、つながる場所でありたいという願いが込められています。
今後のオープン日はフェイスブックやこのイン神山のイベントカレンダーでお知らせいただく予定。月に一度程度、「スロー」に営業していくそうです。
「神山に可愛いお店ができて、うれしい!」と、赤尾さんも。
オープンする日には、ぜひぜひ、立ち寄ってみてください。
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