京料理と紅葉の旅
なんでも2008年11月27日
毎年のようにこの時期京都を訪れます。もう何十回訪れたでしょうか。
三千院・嵐山・金閣寺・銀閣寺・東福寺・嵯峨野・保津川渓谷・・・と数え上げたらきりのないくらい行きました。
京都の寺院の紅葉はどこに行っても見ごたえ十分です。今回はあまり欲張らず、目当ては「京料理」と今まで行ったことのない寺院を訪れることにしました。
紅葉の時期の京都は平日でも大混雑。京都南のインターを下りて一般道に入るのにも一時間以上かかりました。南禅寺に寄って昼食をと思っていたのですが大渋滞に巻き込まれてしまいました。
仕方なく昼食場所の「菊乃井」に直行。この料亭は京都でも名の知れた名店。ご主人の村田吉弘さんといえば、テレビの料理番組でもよく登場する料理人。若女将の村田紫帆さんは葵祭りの「斉王代(さいおうだい)」に選ばれた京美人。
まず出されるのは、お抹茶、続いて八寸・向付・蓋物・酢の物・強肴・ご飯・後吸物・香の物・水物と続きます。京野菜の良さを生かした実に上品な味付けです。濃い味付けに慣れている人には物足りなさを感じますが、いい日本酒にはぴたりの料理です。
さすが老舗の名店とあって部屋の調度や接客マナーは一流です。もちろんお値段も一流ですが・・・・。
ゆったりと京料理を堪能して、紅葉を散策。この料亭の近くの寺院といえば高台寺、歩いて数分で行き着きます。このお寺豊臣秀吉の没後、その菩提を弔うために秀吉の正室、北政所(ねね)が開創したものです。徳川家康も造営に対してはかなりの財政援助をした。
小堀遠州作のみごとな庭園。観月台・遺芳庵・時雨亭など見ごたえはあります。
今回の旅行は小型バスで二十数名の団体でしたので小回りがききました。自由行動の時間もたっぷり取れたのでヒロコさんと思うがままに行動できました。
仲間たちと離れて訪れたのは、圓徳院。北政所ねねの終焉の地です。大阪夏の陣で淀君と秀頼は大阪城落城の折に命を絶ったのですが、ねねは天寿を全うし、徳川の世になって九年後に没しました。
このお寺規模は大きくないが実に趣のある風情でした。
方丈の解体修理を行って、当時の様子を再現しました。襖絵などは桃山文化そのものですね。
京都のお寺はどこへ行っても木々の根元の杉苔が実にいい感じです。トオルちゃんはどちらかといえば紅葉よりもそちらのほうに目をとられます。
この時期、石蕗の花・満天星(どうだんつつじ)などがよく目に付きます。
もっと目に付くものがあるだろうって・・・・、ニコライさんが言っております。はいはい分かりました。
すれ違いざまに撮ったのでうまく撮れていませんが、これでよろしゅうでしゃろか・・・、ニコライさん。
この時期の京都は紅葉見物で大混雑。土・日や祝日はよほどの覚悟がないと回りきれませんね。駐車場も満杯状態。今回の小旅行も朝7時に家を出て帰ったのが夜の11時ごろでした。
中原 亨
神山アーティスト・イン・レジデンスの自称学芸員。これまで招聘した作家たちの作品の解説はお任せください。年間を通じて数多くの訪問者を案内しています。 神山を元気にするため老体を鞭打ちと東奔西走しています。NPOグリーンバレーの理事。
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コメント一覧
いやぁ、実に素晴らしい、シャッター・チャンスで撮れております! 思わず、後ろを追いかけたくなる、「美人」でございます! どこで、撮られたのでしょうか? よかったですネ! “ 生きていてよかった!”と思われましたか? わたしなど、絶対にそう思います。・・・ぎゃは!
2008年11月29日 16:43 | ニコライ
(朝の連続テレビ小説でもそうですが、)「思わず、後ろを追いかけたくなるような」舞妓さんて、あまり見ない気がしませんか。 でも、この人は「美人」だ!(オレは、ニコライのように追っかけたりはしないが・・・(笑)) 徳島富田町に舞妓さんや芸妓さんが数名いる「しまだ」という料亭がありますが、バブル後も仲間とよく訪れ、 「誰が呼んだか、しまだのブンブン」 などと呆けて、ブンブンやっとったものです。でも、もう一介の建設業者にはとても行ける場所ではなくなりましたわ・・・(笑)。
2008年11月29日 20:58 | 大南 信也