国際交流で中高生たちが感じたこと

学び2018年11月8日

投稿者:秋山 千草

こんにちは。神山つなぐ公社ひとづくり担当の秋山です。
先月、神山町内をうろうろしていたオランダ人メンバーにお会いした方もいますでしょうか。
10月末の受入を終えて、今年度の国際交流プロジェクトが一旦一区切りとなりました。
5月にオランダへ訪問するメンバーが決まり、
8月末に訪問してから、
10月の受入時にはホストファミリーになったり、まちの人たちと交流するイベントの企画も考えた中高生。
彼ら彼女らが感じたことをここで少し報告したいと思います。

ちなみに、これは訪問メンバーと引率者、そして現地でお会いした方々。

町内出身の子や町外の分校生、役場職員、中学校の先生など普段交わらないようなメンバーが集まりました。

ここから中高生の感じたことをつらつらと・・・

海外は怖くない!

「私はもともと「海外は怖いもの」という固定概念がありました。
しかし、実際海外へ行ってみると怖いことは一切ありませんでした。

例えば、建築サイクリングツアーの時、
慣れない自転車で軽く転げてしまい、前輪が曲がってしまうというトラブルが・・・
すると、通りすがりの男性が、何も言わずに直してくれ、手を降りながら見送ってくれました。

また、私が一番心配していたホームステイ。
「英語が、伝わるのだろうか」
という心配が頭のなかをずっと駆け巡っていました。
しかし、心配を裏切るようにホストファミリーが温かく迎え入れてくれ、
最終的に、別れるのが辛くなるほど仲良くなることができました。

今まで、「海外は怖い」と決めつけていた自分がバカらしくなりました」


「自分で考える」授業のしかた

「現地の学校で数学の授業に参加。
中1の授業で、複雑な形をした数独をやりました。
日本では公式を覚えることがメインになっているけど、オランダではそんな気配は一切なく、
自分で考えて作り出すことがメインになっていました。

インプットよりアウトプットがメインなので、より一層考える力がつくし、オランダ人の柔軟な発想はこのおかげなのかもしれないと思いました。

個人的に数独は楽しかったので、遊びのようにも感じました。
日本の授業でも基礎が固められたら、応用問題も挑戦する時間を作ってほしいと思いました」

オランダには、虫がいない?

「砂丘で1人1つずつ双眼鏡を借り、参加したネイチャーツアー。
野生の動物は鳥ぐらいしか見えなかったけど、そこら辺になっている実を3,4種類、甘いものや酸っぱいものなどを食べました。
ネイチャーツアーでは虫が全然おらず、オランダの虫は日本より活発じゃないのかなと思いました」

オランダ訪問を終えて・・・

「昨年、ホストファミリーになった経験からオランダ訪問をしたいという気持ちが芽生えて、今年に繋がった。不安もたくさんあったけど、一番楽しかったのがオランダの人たちと話すこと。なぜなら英語を頑張ってきたからで自分の成長を実感できました」

「トマト栽培施設を訪問し、オランダの農業の技術や規模に驚いた。
今後はそこで学んだ農業の技術を日本でも応用できるかどうか勉強していきたいと思います」

「ホームステイでは、オランダ人の豪快さに驚きました。
僕のホームステイ先の人だけかもしれませんが食べ物を落としても何も気にせずにいました。ホストファミリーのディアンゴたちとパンケーキを作った時も粉や牛乳を混ぜる分量を全然気にしなかったり、バターを塗りすぎてパンケーキに火がついて燃やしてしまってもそんなこと気にすることなく大声で笑っていました。
今回のオランダの訪問を通して、僕はもっと英語力をつけたい、海外へ行って色々な考え方を知りたいと思ったと同時に、ディアンゴのように笑って乗り越えたいと思いました」

コミュニケーションの大切さを学んだ

「私はもともと自分から話しかけようとしないタイプでしたが、
この交流で自分から少しだけ積極的に話しかけることができるようになりました。神山でホストファミリーになる時もオランダの人たちのようにおもてなしをしたいです。そして、もっと神山のことを知ってもらい、また神山に来たいなと思ってもらえるようにしたいです」


そして、訪問メンバーから受入の企画メンバーへ

10月27日、オランダ人とまちの子どもたちが交流するイベントを森林公園で開催。
森林公園をフィールドに選んだのも彼ら、彼女たち。
その日にどんな遊びをするか、幅広い年代の子が一緒に遊ぶためにどんなルールにするかを考えました。
そして、当日は3歳から大人までが一緒に森林公園を駆け回りました。

また、メンバーのうち半数はホストファミリーとなり、オランダ人との生活を家族と一緒に体験。

本人から家族へ、まちの人たちへ、国際交流の和が広がっていきました。

オランダを訪問したメンバーのうち中学2年女の子の家族、
「この子の妹が来年中学生なんです」とお母さん
そして、妹さん自身から
「来年、ぜひオランダ行かせてください!」
と声をかけられました。

「ぜひ行きましょう!」
と私が決められることでもないのだけど、即答しました。
最初は「海外は怖いもの」と思っていたお姉ちゃんの変化を身近でみて
自分も挑戦したいと思える子が増えたことに微笑ましくなりました。

オランダに限らずですが、外国の文化や価値観に触れたい!と思う人が増えることで、
新たな世界が見えてきて、跳ね返って自分や自分のいる町のことにも気づく、そんな循環が増えていくと良いなと思います。

オランダを訪問した中高生の感想文が11/15発行の「広報かみやま11月号」にほぼ全文掲載予定です!
そちらもぜひ皆さんご覧ください。

秋山 千草

東京都練馬区出身。神山つなぐ公社ひとづくり担当。下分から鮎喰川沿いを自転車で走るのが心地よい。踊りと美味しいご飯が好き、そして大人だけど「遊ぶ」のが大好き。

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