神山創造学・番外編『エディブル・ワークショップ』

学び2019年8月5日

森山 円香

投稿者:森山 円香

 

『神山創造学』も、かれこれ3年目になりました。

少し前ですが、6月に実施した番外編の様子を。

 

神山のまちや人から社会を学ぶ、この授業。今回はちょっと趣向を変えて、東京からのゲストを招いて行いました。

350という国際環境NGOが制作した、気候変動に関するショートフィルム「Signs from Nature 気候変動と日本」。この作品中に登場する、松岡美緒さんという方が今回のゲストです。

東京都多摩市愛和小学校で6年間にわたって行なわれている菜園教育のガーデン・ティーチャーをしている彼女。2ヶ月ほど森で暮らしていたり(!)、アーバン・パーマカルチャーを学んだり実践したりと、積極的に活動しています。

昨年、エディブルスクールヤード・アカデミー(アメリカ・カリフォルニア州を中心に広がっている菜園教育プログラムの教育者向け研修)に日本研修生仲間として一緒に参加したのが彼女との出会い。最初に出会ったときからその人柄や世界観(というとおおげさかもしれないけど)がとても気になる存在でした。

G20の開催にあわせて映像上映キャンペーンを行うという話を聞き、映画もさることながら彼女を高校生たちに紹介してみたくて、番外編として特別授業を一緒に企画しました。

 

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いま、日本で何が起きているんだろう?
最初に、各地で気候変動の影響を感じている人たちのドキュメンタリー映像をみんなで視聴しました。

続いて、美緒さんの話。(冒頭、彼女の「Signs from Nature」の発音が良すぎて「この人、ただ者じゃないぞ」感が教室に漂うw)
「高校の農場で、トマトの間にマリーゴールドが植えてあるよね。あれってなんで飢えてるか知ってる?」と問いかけながら、『パーマカルチャー』という概念について彼女の言葉で説明してくれました。
自分たちの購買活動や日々の食事が、気候に大きな影響を及ぼしていること。でもそれが今、見えづらくなってしまっているということも。(Hidden Impact、とこれまた滑らかな発音で。)
(→このあたり興味のある方はこちらの記事を。出典元も紹介されています。)

 

後半は、食べられる草花を探しに農場へ。

 

普段自分たちが育てている野菜ではなく、そこらに生えている草花に目を凝らします。

ヨモギ、カタバミ、ユウガオ・・・。シロツメクサも食べられるそう。

採ってきたものを机に広げて、飾り付けスタート。

ヨーグルトの入った小さなお皿に、自分だけの世界をつくります。

 

出来上がったみんなの作品。

見せ合ったあとは、美味しくいただきました◎

 

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「気候変動」という重めのテーマで授業を考えるのはなかなか悩ましくて、私自身いろいろ勉強する機会になりました。美緒ちゃん、ありがとう。

日本においても集中豪雨や熱中症患者の続出などなど、生命を脅かす社会全体の課題になってしまっていて、誰もが「このままだとまずい」と思っている。一方で、この世界規模の問題に一個人としてできることに目を向けた時、無力感を感じるのもまた事実。(若年層向けの地球温暖化対策を調べると、電気のスイッチを切るとか水を出しっぱなしにしない、といったことばかり。もちろんそれ自体は大切だけれども。)

「授業」という時間を使って高校生たちに提供できることはなんだろう?

私なりの結論は、「地球温暖化は防ぐべきである」という社会的正義を理屈で学ぶことよりも、自然の美しさを五感で感じて楽しむ経験や自分の足元に意識を向けてみる機会を渡すこと、でした。

 

この授業以来、道端や畑に生えている草花についつい目が止まり、「これ、食べられるかな?」と考えるようになりました。植物図鑑が欲しい、今日この頃。みんなはどうだろう。

 

 

森山 円香

森山 円香

岡山出身。神山つなぐ公社でひとづくり分野を担当しています。 得意料理はイカの塩辛。好きな飲み物は滝で飲むコーヒーです。

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