妖精アーティスト、神山を去る・・・

なんでも2009年5月31日

投稿者:中原 亨

5月4日に来町して約4週間制作活動をしていたポーランドのアーティスト、アーニャさんがきょう神山を去ります。

神山の下分のアトリエで現代アートを制作しその作品を東京のKANDAプロジェクトで発表します。

制作途中の作品。

彼女は東京の美術系の大学の院生。日本に来て3年になるので日本語も上手に話せます。
この作品横が3m以上もある大作です。貼り絵のように見えますが油絵です。

この金曜日に作品が完成。みなさんに披露しました。

作品はいくつかのパーツに分かれています。はじめは襖絵のようだと思っていたのですが、なんと折りたたみの脚のついたテーブルでした。

彼女の心はどんなに揺れ動いたのでしょうか・・・

東京に住むようになって購入したのがこのテーブル。引越しのたびにこの机を持って行きました。テーブルについて食事をし、コーヒーを飲み、友と対話し、絵画とは何かを思索しました。
楽しい思い出、つらかったこと、悩んだこと・・。このテーブルはそんな彼女と共にありました。
東京での展示のときは、横に長いこの作品をいくつかに切り取って発表するそうです。このままの姿で見られるのは今夜が最後と言っていました。

切り取るとこんな風になります。

パーツに切り取ると何かもったいないような気がするのだけど、彼女なりの意図があるようだ。
この部分、「悲しみと喜びの入り混じった心象風景だろう」と聞くと「そうだ」と答えていた。

アトリエで解説を受けると作品の意図がよく理解できた。場所を移動してお別れパーティー。松葉庵の若大将、いい料理を作ってくれました。

作品解説のあと松葉庵でお別れ会食。

彼女はチャリスさんとも仲良しになりました。2人でコラボ作品に挑戦するとか。チャリスの絵は強烈だからどんな面白い作品になるか楽しみだ。

アーニャさん、また神山の地を訪れてください。

院生の課程が終わると博士課程に進む希望を持っているとか。そうなると日本での滞在も延びるので、神山にまた来たいとのこと。

中原 亨

神山アーティスト・イン・レジデンスの自称学芸員。これまで招聘した作家たちの作品の解説はお任せください。年間を通じて数多くの訪問者を案内しています。 神山を元気にするため老体を鞭打ちと東奔西走しています。NPOグリーンバレーの理事。

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コメント一覧

  • きれいなお顔で、もっとお話させてもらおうと思っていたのに胸がときめいて、できませんでした。 “ Did my heart love till now ?  forswear it sight I've never saw true beauty till that night ” 心情吐露(しんじょうとろ)してしまいました。 (すみません。トオルちゃんに知られないように、「他言語」で 書いてしまいました)(笑) 綺麗な方だと、変に気を使い、近寄りにくいし、では、そうでないなら、ひんぱんに訪ねるかといえば、行く気が起こらなし、む・・・むずかしいところです。(冷や) 次回は、もっと、フランクにお話させていただきたいと思います。

    2009年5月31日 22:50 | ニコライ

  • 邪魔をしないようにと思えば、遠のくし・・・。 気にせずにどうぞと言われれば、遠慮がなくなるし・・・。 で、‘いい塩梅に’というのは難しいものですなぁ。つくづく! 今回は、「クモ」と友だちになって寂しさを紛らせていた という(笑)、もっと頻繁に訪ねるべきだったのだろう・・・。

    2009年6月1日 09:14 | 大南 信也

  • クモの“ケイティ”! 後、ジョニーも居たそうな。。。(名前を付けると親近感がわくかも!って。インターナショナル・ヴィレッジ近辺では良く話題に出てました!) アースデイの後、チャリスと3人でお好み焼きをつつきながら、おしゃべりをして帰っていきました。

    2009年6月4日 20:10 | Art in kamiyama

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