去年の秋、高根谷川に設置した 作品「杣径」が、春一番で飛ばされて大破、大南さんの土場で厄介者になっていると云う事を風の便りに聞きつけて、「はやく新しい場所におきたいなぁ」と大南さんに駄々をこねたのがゴールデンウィーク。

そして夏休み突入前、修繕 するなら「もっと面白い事やりたい」「３６０°の風景画を作品の内部にみんなで書いて、実際の風景と、神山で暮らす人たちの記憶の景色を重ね合わせたいのー」と宣う。

そんな無謀な提案を説き伏せるどころか、工藤ちゃんは大いにのってくれ、さくっとチラシまで作ってくれて、ワークショップを決行。

メインで参加してくれたのは、いずみちゃんとりなちゃんとみなちゃん。

そして改善センターならではの資料の豊富さを活かして、下絵から気合いの入ったものが出来がり…

すだちっこが30人くらいやってきたときは、俳句にきたおばあちゃんたちがうれしそうに目を細めながら子供たちの事を見ていたのが 印象的でした。

こんなぐっとくるカットまで。

本体に実際書き込むのは楠木さんのすばらしい工房をお借りしておこないました。

平面に書いた図案をどんな風にぐるり書き込むか、最初は戸惑う三人娘ですが、柔軟に楽しくやってのけちゃうの。

途中、隣の会社のおじさんたちがのぞきにきてくれたり…

「派手にやったねぇ…」

田んぼの道を通って道の駅にアイスを食べに行ったり

アイスを食べた帰り道モグラが死んでいたので土に埋めてみたり。。

絵を描き始めたら、大人が入る余地なく真剣で…

途中手伝いに来てくれたはじめて会う子供たち同士。

大人の心配なんか他所に彼女たちはするりととけこみ合っていました。

ほら、こんな感じで…

本当彼女たちとの毎日が楽しくて仕方なくて、一緒に夏休みの宿題を考えているのに私が考え込んでしまったり、なんだか小学校の頃の夏の匂いをかぎなおした大人の夏休みをいただいた気分でした。

８月中旬に破損の部分を白土さんが修復してくださり、８月末、睦ちゃんのファシリテートのもと内側の風景がが完成しました。

ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。

描く物は彼女たちが描きたい物を描いてもらったのですが、一つだけ私がリクエストした「虹」

そして最後になりましたが、皆様ご心配おかけしました。アキリカまもなく復活します（笑）