「取り木」に心を学ぶ

なんでも2009年10月14日

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投稿者:大南 信也

11日の日曜日、「取り木」のプチ講習会を行いました。

講師は森本政一さん(82歳)。花木や果樹の育苗の専門家であり、事業家でもある。ちなみにご子息は県内有数の名外科医!

取り木された南天を持つ森本さん。素人にも分かりやすく、かみ砕いたお話をしていただきました。

(大手術後、退院から間もないにもかかわらず、)貴重な技術やノウハウを次の世代にということで、特別に時間を割いてくださりました。

受講者は移住検討中の山口さん夫妻(横浜市)、先輩移住者の火口山豪さん、下分在住の岡本悦男さんの3人。他に(森本さんとの仲介役を務めていただいた)東谷師匠、ニコライさん、私がオープン参加。

以下、取り木の要領を記します。

ただし、森本さんが半世紀以上にわたって築かれてきたトップシークレット。白日の下にさらす訳にも参りません。(想像力を駆使しながら、)見取り学んでいただきたいと思います。

さて、実演に使われたのは、園地に植えてあるビワの木。

取り木用にご自身が考案された手製のナイフで表皮を剥がします。

甘皮まで剥ぎ取った幹を、ビニール袋の切れ端で包みます。

ビニールはホッチキス止め。簡易すぎるのではと考えがちですが、事業として展開するには、こうした細かい部分の省力化が肝心だとか。

ビニールで包んだ内側にミズゴケを詰めます。皮を剥いだ幹を乾燥から守り、新しい根っこに水分と栄養を補給する役目が果たします。

口の部分からは、幹を伝った雨水が適度に入るように緩くホッチキス止め。これで完了です。

「難しいことではない」とは森本さんの言。でも、匠が簡単だいうことほど難しいものはないのも事実。

そこで「実際にやってみたい!」と名乗りを上げたのが、(取り木の経験も持つ)岡本さん。

話しを聞いただけでは分からないと、岡本さんが果敢に挑戦。でも、この写真、何をテーマに撮ったのかが曖昧になってしまったようです(笑)。岡本さん、コメンナサイ!

森本さんのアドバイスを受けながら、手際よく作業を進めていました。非常に良い勉強になった様子。何ごとも積極性が大切です。

農業の分野では、何よりも経験が重要だと言われています。しかし、森本さんのお話を伺っていると、小さなことでも等閑にせず科学的に探求していく気持ちが大事だと感じました。(すべてに通ずることですが・・・)

森本さんには、生涯現役として後身の指導に当たっていただきたいものです。たいへんお世話になりました。

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大南 信也

グリーンバレー理事長。日々「せかいのかみやま」づくりに精励してます。人を強制せず、人に強制されずの自由人。職業?「社会起業家のたまご」としときます。最近の関心事は(西村さんの向こうを張って)「みんなの仕事をつくること」。そして、クリエイティブに過疎化を進める「創造的過疎」。

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コメント一覧

  • 講師の森本政一さん(82歳)。 良いお顔をされていました。 語り口もグー・・・。 説得力に加え、「味」があります。

    2009年10月15日 01:22 | ニコライ

  • 経験プラス理論。この組み合わせは強いですね。

    2009年10月15日 10:34 | 大南 信也

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