「せかいのかみやま」

なんでも2008年4月21日

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投稿者:Art in kamiyama

神山レポート第一弾!
中西祐介さんです。

 

「せかいのかみやま」とは、何と大それた…と本心思った。
しかしながら、、、そこには世界に発信できる、温かい人間ドラマを見ることができた。

松下政経塾に入塾して早一年。地域振興をテーマに研修中の身。まずは地元徳島の事を知らんとあかん!ということで、Webで徳島のネタ探しを。日本各地で地方の疲弊が叫ばれる中、小さな地域行政と、真の住民自治の実現こそが自立した地域を生むと確信する最中、「せかいのかみやま」町を発見。今や西日本各地に見られる「CLEAN UP」の看板を知り、更に幅広く行政サービスへ応用出来るんじゃないかとの目論見を持って、初めて神山へ。

到着早々、大南理事長の熱い講義を頂戴する。昼食を挟んで7時間超。もちろんマンツーマン。予想以上の内容に圧倒される。NPOの活動をお伺いするつもりでいたが、話は広がる。民間の方々が、非営利という活動の中で、地域を思い、人づくりにかける-。アドプト・ア・ハイウェイから、芸術に分野を広げて町おこしを実現する。毎年海外から希望を募り、芸術家を受け入れる。ハコモノ主体の行政の振興策と裏腹に、人間社会のソフト=人づくり、人間の連携づくりに勤しむ活動に、他地域にない斬新さを感じざるをえない。パッと見、普通の山間部の田舎町。しかし町内の公共施設ではネットが無料接続され、一歩山に踏み込んだら、さり気なく芸術作品が自然と一体をなして存在を現す。何やこの街、かっこよすぎる…。

ついで異空間の生活を経験。ホテルが満室で予約できず、理事長の紹介で山に住むご夫婦のお宅で宿泊させて頂く。そこは山の南斜面に建つ手作りのログハウス。薪風呂に屋根裏部屋。夕食は手作り餃子に舌鼓を打つ。都会のど真ん中にコンクリート製の建物でロハスを名乗る店を見かけるが、ここには真に自然と一体となった生活を体現されている姿がある。生きてることは有り難い。つまり、“有る”のが“難しい”こと。近い将来人々が集い憩う「CHAN café」を開業するご夫婦から、温かい心・まごころを頂戴した。

神山町-。一説では卑弥呼やソロモン伝説も語られる場所。
その真偽はともかくとしても、様々な人が思い思いに暮らす姿が、太古より未来へつながる。そんな「ゆるやかな連携」を育む町は、いつか自分も妻と愛する三つ子と共に、人間らしく生活出来る事を夢見させてくれる。

“物心一如の繁栄を実現する。”
物質的繁栄と同時に、心の豊かさや人間らしさ・精神文化の繁栄両面を実現せねばならないと、政経塾の松下幸之助塾主はおっしゃる。
「せかいのかみやま」が、真に世界の先駆的地域モデルになるために、私も何かお手伝いしたいと思った。神山の八百万の神様(“ななせんにんのみなさま”とも読みます)、とりあえず4日間、有り難うございました。

※中西祐介さんの神山訪問記が、松下政経塾のウェブサイトの「研修活動1年目」にUPされています。
http://www.mskj.or.jp/katsudou/200803.html

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