大阪で神山町に心を寄せる方々と集う。-まちを将来世代につなぐプロジェクト 町外報告会 [大阪開催] レポート-

なんでも2024年3月27日

アバター画像

投稿者:kuronaga

こんにちは。神山つなぐ公社のくろながです。
2月23日(金・祝)に、大阪・なんばで「まちを将来世代につなぐプロジェクト 町外報告会」を開催しました。

カメラマンを務めてくださった、松久保諒さん(広野出身)の写真とともにイベントレポートをお届けします。

当日会場には、神山町やつなプロに関心を寄せてくださっている、80名もの方が集まってくださいました。3連休の初日という貴重な時間をともに過ごしてくださったみなさん、本当にありがとうございます!

参加者のうち、なんと半数は神山町出身の方々でした。

「近畿神山会」という町出身者による会から70、80代の先輩方をはじめ、お子さんや家族連れの30〜40代の方、進学を機に町外へ転出した大学生など、幅広い年代の方々の姿がまんべんなく見られたのは会を主催するわたしたちにとってもうれしいことでした。

さすが、神山。ぎゅっと人と人との距離が近いだけあって、周りを見回して「あの子は、同級生の妹だ!知ってる」「⚪︎⚪︎さん家の孫よね。」という声もちらほら。

本会が、友人・知人とひさしぶりに顔を合わせる機会になった方もいて、同窓会のようなあたたかい場面も見られました。

「ある期間、神山で暮らしていた」「友人・知人を訪ねて神山へ行ったことがある」「仕事や研究などで、神山へ通っている」などなど、これまでにさまざまな形で神山とのご縁がある方々の姿は、心強くもありました。

報告に先駆けて、まずは「自己紹介タイム」です。
参加者同士で、3〜4人組を作り「どこから来たか」「神山との関わり」「参加しようと思ったきっかけ」などを話しました。

十分な時間を取れなかったのですが、「参加者同士で話す時間がたのしかった」「もっと話したかった」という声も。
 

河野雅俊町長からもご挨拶いただき、いよいよ報告内容へと入っていきます。

会の前半「報告パート」では、領域ごとにいくつかのトピックを抜粋して、つなプロのこれまでの取り組みについてお伝えしました。

詳細な内容はここでは割愛するのですが、神山町のYoutubeチャンネルで当日の映像を公開しています。ぜひ、そちらもご覧ください。(なんと、たっぷり2時間半超え!お時間ある時に、少しずつご視聴ください。)

ここでは、あらすじと登壇者のみご紹介します。

報告①神山らしい風景をつないでいくために
話し手/馬場達郎、小池裕子(神山つなぐ公社)・白桃薫(フードハブ・プロジェクト)

つなプロで設定している6つの施策領域のうち「すまいづくり」に位置付けられている"町の風景の指針づくり"と、「循環の仕組みづくり」から生まれたフードハブ・プロジェクトの取り組みついて。

報告②まちの学校での試み
話し手/梅田學(神山つなぐ公社)・樋口明日香(まちの食農教育)

施策領域のうち「ひとづくり」に位置付けられている、城西高校神山校での"高校プロジェクト"と、フードハブ・プロジェクトの食育部門からスピンオフして新たに設立された”NPO法人 まちの食農教育”の取り組みについて。

報告③町外にいる出身者とまちをつなぐ”やままち編集部”
話し手/大家孝文・大南真理子・中川麻畝(やままち編集部)

つなプロに取り組む中で新たに生まれた動きの一つ”やままち編集部”について、活動内容やその背景にある思いなど。(普段は、徳島、大阪、東京と離れた場所に暮らしておりオンラインで活動しているメンバーが、この日のために大阪へ集結してくださいました…!)

報告④安心に暮らせるってどういうこと?
話し手/杼谷学(神山町役場)・田中泰子(神山つなぐ公社)・中川景子(鬼籠野地区集落支援員)

施策領域のうち「安心な暮らしづくり」で取り組んでいる、「このまちで暮らしたい」という人ができる限り暮らし続けられるようにできる仕組みや体制づくりについて、事例を踏まえて。

この日を迎えるまでにどのパートも何度も話し合いとリハーサルを重ねてきた甲斐もあってか、参加者の方からは「熱い思いがよく伝わりました。」というお声もいただきました。

一方で、会場のみなさんを前により一層熱がこもり過ぎたせいか、大幅に予定時刻を過ぎた進行になってしまい深く反省しております…。時間の都合で最後まで聞くことが叶わなかった方、申し訳ございませんでした。

・・・

そのほか「報告を聞いて終わり」ではなく、より神山に触れ、楽しんで帰っていただきたい、と思いさまざまなブースも用意していました。


▲神山の食を味わう、物販ブース
町内の事業所さんにご協力いただき、さまざまな商品を販売しました。かつて大埜地にあった神山中学校の寮「青雲寮」でお馴染みだったという、光月堂さんのメロンパンなどなど。なつかしいもんから、新たに神山の味として親しまれているもんまでずらっと。

<協力いただいた事業所>
あけぼの堂・光月堂・宮本製菓・豆ちよ焙煎所・かまパン&ストア・神山温泉


▼里山みらいによる、ドリンク販売ブース

神山のすだち販売や農業研修生の育成に取り組む里山みらいのみなさんが、抜群のチームワークでおいしいドリンクを届けてくださいました。すだちや梅など神山の素材を使ったドリンクは、会場内でも大好評!気持ちのいい空気感で一緒に会を作ってくださり、とても心強い存在でした。

 

▼鮎喰川コモンブース

鮎喰川コモンが建つ前の大埜地周辺の写真パネルの展示や、はるばるコモンから持参した蔵書が並びました。子どもたちが過ごしやすいスペースを作っていたこともあり、まさにコモンが大阪へやってきたような賑やかで、あたたかい空間が広がっていました。
 


参加者のみなさんからは、フィードバックシート等を通じてたくさんの思いや声をいただきました。ほんの一部ではありますが、ご紹介します。

・町内出身者の働き世代が、もっと神山の現状や活動に興味を持たないといけないなと思いました。(神山町出身/30代)
・神山に帰るのがすごく楽しみになりました。(神山町出身/10代)
・神山に思い入れがあるなか、何か関われたり、貢献できないかと考えるきっかけになりました。(神山町出身/40代)
・このような会に初めて参加しましたが、知ることのなかった神山のことが知れてよかったです。同級生に再会できたことに感謝です。(神山町出身/40代)
・会場に着いた時から、まるで神山町が大阪へ引っ越してきたかのような人の温かさ、雰囲気を感じて、安心感を覚えました。(20代)
・自分が中学生だった頃の神山分校を今聞く分校が全然違っていて、なぜだろうと思っていました。報告を聞いて納得。神山にある農業高校としての活動が素敵だな、と思いました。(神山町出身/30代)


こうして振り返ってみると、本当にたくさんの方々の力をお借りして無事開催できたことを感じます。会の運営や登壇に限らず、ご友人やご家族に「これ、行ってみんで?」とお声かけしてくださった方々にも、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

どんな方が集まるか、どんな風に届くだろうか、そわそわ緊張もあり迎えた当日でしたが、報告に熱心に耳を傾けてくださる方ばかりで安心して会を持つことができました。なにより、町外にいてもただ意識を向ける、だけでなく、神山を大事に思う、心を寄せている方々がこんなにもいるんだな・・と。

今回新たに生まれたご縁や、結び直した関係性を大切に、受け取った声や思いを大切に、これからも取り組みを重ねてゆけたらと思います。

photo:松久保 諒

アバター画像

kuronaga

くろなが ゆきの/山口県下関市出身。2022年春に神山へ移り住み、神山つなぐ公社に加わりました。

kuronagaの他の記事をみる

コメント一覧

  • 現在、コメントはございません。

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * 欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください