移住交流支援センターの冊子「神山で家さがし/Housing in Kamiyama」が出来ました
なんでも2021年5月6日
本記事はイン神山内の「ほぼ月報」という枠組みの中で執筆しました。2019年〜2021年までは神山つなぐ公社が「まちの様々なプロジェクトのいま」を、2022年以降は神山つなぐ公社とグリーンバレーで「神山に関わるみなさんと共有したいまちのできごと」をお伝えしています。
年が明けてから、移住交流支援センターの伊藤さん林さんを中心に、編集の高瀬さん、その他数名が膝をつき合わせてつくってきた冊子、「神山で家さがし」が出来ました。
〝「不動産屋に問い合わせたけど、神山町の住宅情報がなかった」「インターネットで調べても、神山町の空き家バンクは見つからなかった」
住まいの相談窓口を担っている神山町移住交流支援センターには、こんな声がよく寄せられます。
神山町には、不動産屋がありませんでした。家や土地は、親から子へと代々引き継がれるか、親戚・知人の間でやりとりすることが多かったようです。まちが農林業で発展してきたため、家が周囲の農地や山林と近い関係にあることも、不動産屋がなかった理由のひとつかもしれません。
そんな神山町で住民が主体となり、まちづくりの一環として空き家の紹介を始めたのが、2002年ごろでした。そして、2007年に神山町移住交流支援センターが開設して以来、神山で暮らしたい人と、「こんな人に来てほしい」という所有者や地域住民の仲介役を、一件ずつ積み重ねてきました。
センターでは空き家情報を公開して、賃貸・購入希望者を広く募ることはしていません。興味を持って連絡くださった方の話をまず伺い、地域の状況をお伝えした上で、私たちの方から検討してもらいたい物件を提案しています。
最近は、空き家以外の選択肢として、まちの取り組みで新築・改修した賃貸住宅も少しずつ増えてきました。住まいをめぐる状況は変わりつつありますが、一件ずつ最適なマッチングをサポートしたい、という私たちの思いは変わりません。
神山で家さがしを始める人たちの背中を、そっと押すことができたらいいな、という想いで、『神山で家さがし』をつくりました。この冊子が、あなたにぴったりの家を見つけるための道標になりますように。〟
最初のページより
実物(印刷版)は神山の宿やお店、町役場/産業観光課、移住交流支援センター窓口でも配布しています。神山での暮らしについて「気になるなー」とお感じになっている方は、ぜひ一度、まちにお越しください。いまの空気を感じていただけたら。
いろんな人に話しかけてみてください(笑)。移住交流支援センターも訪れてみてくださいね。気軽な相談も可能。事前に予約してもらえれば、ちゃんと時間を取ることも出来ますと、センターの伊藤さんたちが話していました。
西村 佳哲
にしむら よしあき/1964年 東京生まれ。リビングワールド代表。働き方研究家。武蔵野美術大学卒。つくる・書く・教える、大きく3つの領域で働く。元神山つなぐ公社 理事(2016〜21)。著書に『自分の仕事をつくる』(晶文社/ちくま文庫)、『ひとの居場所をつくる』(ちくま文庫)など。
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