人と人として出会い、安心して任せてもらえる関係を育んでいく。山の上の歯医者さん「COCO歯科」で働くスタッフを募集します。

募集中2024年6月23日

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投稿者:「神山で働く」編集部

「治療」と聞くと、程度の差はあれど緊張感や恐怖心を抱く方が多いはず。

そんな気持ちをできる限りやわらげ、患者さんが「前向きに通い続けられる」ような関係性や、空間づくりを大事にしている歯科医院があります。

大粟山を登った陽の光の差す気持ちの良い場所にある、COCO歯科です。

現在、ともに働く「歯科衛生士」さんと「歯科助手」さんを募集しています。COCO歯科で大切にしていることや、医院での様子を、院長のCOCO先生と歯科助手の永易千巻(ながやすちまき)さんに伺いました。

COCO歯科がある神山町は、人口4,700人ほどの山あいの小さなまち。

人口の減少や高齢化が急速に進む一方で、国内外からさまざまな人が移り住んだり、飲食店、宿、靴屋などの多様なお店が開店したり、IT企業のサテライトオフィス開設、新たな学校の開校など、大小さまざまな試みが日々生まれています。

院長であり、「COCO先生」の愛称で親しまれる手島恭子先生は、そうした動きが盛んになる前の2001年、神山町へ移り住みました。

当時のパートナーや、仲間たちと「このまちをもっとおもしろくしたい」「そういうのが好きな人たちが集まってくるようにするにはどうしたらいいだろう」と試行錯誤していた頃から20年余り。描いていた状況が、現実になっていく様子をこのまちの一員として肌で感じながら、見つめてきました。

訪れる人との関係性をたのしみたい


2013年のオープンから、今年で11年。
COCO歯科では、患者さんがいま抱える歯の問題を解決するだけでなく、将来的に起きうることを予想して治療する「予防治療」にも意欲的に取り組んでいます。

患者さんの層は幅広く、小さなお子さんから、おじいちゃん、おばあちゃんまで。

町内外のさまざまな方が来院するなかで、単に「治療する人」「治療される人」という関係ではなく、患者さんとこの地で人と人として出会い、より良い関係を築いていくことを大切にして歩んできました。

COCO先生 そもそもこの場所で歯科医院をやろうって思ったきっかけとして、この神山っていう場所、この土地を共有したいって思いがあったんです。

開業する前、まだ神山に移住してくる人が少なかった頃は、「アーティストインレジデンス」をするにしても、ほんま人が足りへん状況で。それでも主催する人たちは「やりたい」っていう思いがあった。その時に「もし自分が医院をやっていて、 そういうのが好きっていう人が来てくれたら、手伝ってくれるかもしれんな」って思ったんです。

そんな風に、歯科医院が『神山での暮らし』を楽しむための一つのアイテム、要素になったらいいなっていう思いはずっと持ち続けています。

だから、「口の中の健康を維持する」っていうのはもう大前提としてありながら、それ以上に患者さんとか、スタッフとか、来る人との関係性っていうのも楽しみたいと思ってるんよね。

それこそ、来てくれる人みんなと友達になろうとしてる、みたいなところがあるね。(笑)

ちまきさん 「友達になろうとしてる」っていうのは、お子さんの治療について説明するとわかりやすいかもしれないですね。

ちまきさん 例えば、虫歯を治さないといけないって状況があったとして、すぐ完治に到達しようとするのではなく、まずはその子と一緒に歯医者の道具を確認したり、お水をバキュームで吸う遊びをすることで、歯医者のことを知ってもらって、その中で先生とも仲良くなって。ある程度、意思疎通ができる関係性になってから「やろっか」って治療を始めることが多いですね。

無理やり押し付けて効率的に治療するとかではなく、その子が歯医者に前向きに通い続けられるようにと、『まずは友達になるところから』始めている感じがあります。

COCO先生 そうだね。その感じをじわっと大人にも当てはめていく感じで接していると思う。その人がオープンハートできるまで、ちょっと待ってみる。しっかりコミュニケーションを取って、患者さんのことを知った上で、患者さんもこちらの人となりがちょっとわかってきてくれたかなというのが感じられてから治療するという流れを意識しています。

もちろんそんなこと言ってられない緊急時は、急いで治療に取り掛かるし、患者さんの中にはそんなに関わらないでほしいって人もおるかもしれんから、様子を見ながらやっているけどね。

待合室には、先生のお気に入りの絵が飾られ、お気に入りの本たちが並んでいます。「患者さんが、わたしの家に遊びに来て、おしゃべりして、ついでに歯も治療していけるって感じの場所にできたら」という思いが形になったこの空間で、治療前の緊張がほぐれている患者さんも少なくないのでは、と想像します。

患者さんのためになることを考えて、改善と工夫を重ねる


現在、COCO歯科で働くスタッフは6名。

スタッフの共通点はありますか?という問いに「やさしい人が多いです」と即答するちまきさん。

「聖母のように包み込んでくれるようなやさしさ」や、「スタッフの声を素直に受け止めてくれるやさしさ」「患者さんに対する気遣い溢れるやさしさ」など、「スタッフそれぞれに異なるやさしさを持っている」と言います。

子育て中の方もいれば、町内在住の方、遠方から通う方、週2日のみや、時間帯を絞っての勤務など、状況や働き方はさまざま。そんな中、スタッフ同士がコミュニケーションを取る機会として、1年ほど前から日々の習慣の中に取り入れたのがミーティングの時間です。

ちまきさん 朝と、昼と、終業時にしていますね。一日の終わりにはお互いに「今日の頑張ったこと報告」をしています。

COCO先生 「自分を褒めよう」っていう時間やね。「患者さんがこんなこと言ってくれました」とか「今日はここまでやるって決めてたことが終わりました」とか。

片付けに、補充に、掃除に、日々やることがめちゃくちゃ多い中で、わたしが気を回さなくてもスタッフが終わらせてくれているっていう状況が今はあって。いいことだけど、聞かへんかったら当たり前に「やってくれたんやろうなー」で終わってしまう。それを、きちんと報告を通して聞くことで、どんな風に働いてくれているかっていうのがよくわかって毎日お互いに感謝を実感しやすくなったね。

ちまきさん あとは、業務の中である程度決まっているルールの中で、同じ目的地に辿り着くにもやり方は人それぞれな部分があって。「ここが気になってる」とか「こうした方がいいんじゃないか」っていう話ができる機会としてもミーティングが機能していますよね。

COCO先生 そうだね。いろんなスタッフがいる中で、これまで辞めていった人も含めて「患者さんのためになることをするんだったら私は頑張れる」っていう人たちが多い気がしていて。その視点に立って、スタッフから「これは患者さんのためにならないから、違うんじゃないか」って声をもらったり、「じゃあどうしたらできるかな?」っていうのを一緒に考えていく良い機会になっていると思う。

あとは、私が伝えきれてないことがある時にスタッフが「これは私達にも伝えてほしいです」と素直に伝えてくれて、お互いに考えをやり取りする時間にもなっていると思います。

自分の仕事の範囲を広げたり、縮めたり。お互いに補い合える関係が築けたら。


「歯科衛生士」は要資格の専門職ですが、「歯科助手」と「クリーニングスタッフ」は資格不要で、未経験の方でも応募可能です。

今いるスタッフの中にも、未経験から知識や技術を身につけながら働いている方がいます。

最近では、基本的な知識を学べる動画も多く公開されており、自主的な学習ができるほか、実践を通じてCOCO先生からのフィードバックをもらいつつ、仕事を覚えていくようになります。

新たなスタッフを迎えるにあたって、描いている人物像を聞かせてもらいました。

COCO先生 まずはやっぱり、人とのコミュニケーションを楽しめる人だよね。思いやりとか、想像力を持って患者さんや、一緒に働くスタッフと関われることは大事かな。とはいえ、「あまりに気を使いすぎて動けんくなる」っていうのもちょっと違うから、その辺のバランスは大事。

あと、歯科診療所の仕事は多岐に渡るものでみんなで協力しながら足りないところも補い合う姿勢でいてほしいので「自分の仕事はここまで」って線引きしない人が向いているかな。自分の仕事の範囲を柔軟に広げたり、縮めたりして、お互いに補い合える関係が築けるといいよね。マニュアルは現在作成中で、常時ブラッシュアップしています。

ちまきさん 患者さんが来てくれたら、「あなたの歯を一生守ります」くらいの気持ちで向き合っているから、ちょっと働くみたいなノリではなく、いられるだけ一緒に働いていけるといいなって。

COCO先生 そうだね。とはいえ、関わったことがなければ、仕事内容は想像もつかないと思うし、やってみないとわからないことも多いので、まずは実際に来て、見学してから求職したいかどうか考えてもらえたらいいと思います。試用期間を設けているのでお互いに相性を確かめられるといいなって。

神山では今、若い人が移り住んだり、新しいお店が生まれたり、それこそ高専ができたりしているけど、「そういう風になったら面白いやん」って話していたスタートから見ている身としては、この現状がほんまにすごいやんって思うし、それが続いていく一コマにCOCO歯科がなり得るんやったらそれはすごくうれしいことやなって。

だから、COCO歯科もしっかり地域の一員として持続していける仕組みづくりをしていけたらなっていうのは思ってて。そういうことに興味がある人であれば、歯科医師さんにも、ぜひ来てほしいですね。

神山は、移り住んできた人だけでなく、この地で生まれ育ち、山暮らしの中で豊富な技術や知恵を培ってきた、頼もしく、尊敬できる方々もたくさん暮らすまちです。

COCO歯科を通して、そんな神山のおもしろい人たちと出会い、関係を育んでいくという経験は、きっと仕事のみならず自分自身の暮らしをも豊かにする時間になるかもしれません。記事を読んで「COCO歯科が気になった」という方はぜひ一度、お問合せください。


【募集詳細】

募集職種 ①歯科衛生士(要資格)
②歯科助手
雇用形態 ①正社員 または パート
②正社員 または パート
仕事内容 ①歯科衛生士業務全般(予防歯科、歯周治療、小児矯正サポート、ホワイトニング、院内清掃、受付業務)本院のチームの一員として、予防を重視した歯科業務を行い、口腔衛生指導や食事指導を行っていただきたいと思います。
②歯科助手業務全般。診療補助(診療準備と片付け、院内清掃、器具洗浄など)受付業務(予約管理、会計、電話対応など)。
就業時間 ①②ともに
<正社員の場合>

火・水・金・土曜日の8:30〜19:30(12:30〜14:00は昼休み)
*1ヶ月の勤務日数は、基本的に16日です。(月により、休みを追加することで勤務日数を調整しています。COCO歯科HPの診察日カレンダーを参照ください。)

①歯科衛生士
<パートの場合>

火・水・金・土曜日の8:30〜12:30 または、14:00〜19:30のうち3時間以上

②歯科助手
<パートの場合>

(a)火・水・金・土曜日の8:30〜12:30 または、14:00〜19:30のうち3時間以上
(B)火・水・金・土曜日の7:00〜8:30 または 9:00まで *早朝の清掃・準備のみの勤務

※全てに共通
・月に1〜2回程度(月曜or木曜)2時間のオンラインミーティングあり

休日・休暇 ・月、木、日曜  休み(月に一度、木〜月の5連休あり)
・お盆、年末年始は、基本的に休み
・年次有給休暇は法定通りに付与
給与 ①歯科衛生士
<正社員の場合>

月給190,000〜260,000円、交通費支給(上限あり)
賞与年2回、昇給あり、各種保険(健康保険、雇用保険等)

<パートの場合>
時給1,250〜1,700円、交通費支給(上限あり)

②歯科助手
<正社員の場合>

月給140,000〜190,000円、交通費支給(上限あり)
賞与年2回、昇給あり、各種保険(健康保険、雇用保険等)

<パートの場合>
時給950〜1,300円、交通費支給(上限あり)

<清掃クリーニングスタッフ(パート)の場合>
時給900〜1,100円、交通費支給(上限あり)

※全て、試用期間あり。期間中の労働条件は変更なし

勤務場所 COCO歯科
徳島県名西郡神山町神領字西大久保60
(徳島県文化の森総合公園から車で約30分)
勤務開始予定 2024年6月(応相談)
代表者からのメッセージ  「患者さんの人生に寄り添い、口の中の健康を改善、維持、継続するお手伝いをする。」ことを理念としています。チームワークよく自分を役に立たせ、お互いに働きやすい環境を整えることを大切にする仲間を募集しています。
HP http://cocoshika.jp/
応募方法 COCO歯科へ直接電話でご連絡ください
088-676-0948(担当:手島 恭子)

▼COCO歯科に関する記事は以下からご覧いただけます。
https://www.in-kamiyama.jp/?s=COCO%E6%AD%AF%E7%A7%91

▼(参考)過去の求人記事
https://shigoto100.com/2014/01/cooshika.html

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「神山で働く」編集部

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