KAIR2016 アーティストの清水麻紀さんが神山中学校で課外授業

アート2016年10月18日

ともかわ

投稿者:ともかわ

神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)2016招聘作家のひとり、清水麻紀さんが、神山の子供たちにアートのエッセンスを届けようと、課外授業を行いました。KAIRで神山に滞在するアーティストは、滞在期間中に必ず1度、こうした課外授業を担当することになっているのです。

今回の対象は神山中学校の2年生。
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2時間の授業でドローイングと、麻紀さんが神山で制作している神山カルタの絵札を描くことにチャレンジしました。

ドローイングって、ドローンを飛ばすことではありません 笑

線や色のつながりで表現される絵画で、建築の製図やコミック・アニメーションもドローイングといえます。

こちらは、先日のKAIR2016のオープンアトリエの際に麻紀さんが描いたもの。麻紀さんはドローイングの中でもとくにシンプル描き方に惹かれ、そこに可能性を感じているそう。
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授業はまず中南先生にモデル役をお願いして、とにかく描いてみることからスタート! 子供たちのなかには、描くことが得意な子も、苦手な子もいるはずですが、まずは手を動かしてみます。
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一度、手を止めて、先生をじっと観察して、また描く。先生の輪郭を宙に指でなぞって、その直後に先生を見ずに記憶を頼りに描く。お友達に背中に指で描いてもらったたものの形を描く。
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「とにかくたくさん描いてみること」や「描く対象をよく見たり感じたり」は、ドローイング上達の第一歩なのです。よく見て感じると頭の中にイメージが出来上がります。その頭の中のイメージを紙などに再現することが、描くこと。これがスムーズにできるようになると、描くことが楽しくなってくるはず。

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普段はドイツのベルリンで暮らしている清水麻紀さん。麻紀さんいわく、ドイツには「Zeichner=ツァイヒナー」という職業があるそう。ドローイング・アーティストという意味で、建築分野で製図を行う人も、漫画家やイラストレーターもツァイヒナーと呼ばれるそう。日本社会とは描く技術の専門性に対する捉え方がちょっと違うのかも? 職業技術としても芸術の独立した一分野としても意識されているようです。

そして、麻紀さんもツァイヒナーのひとり。こちらのインタビューで麻紀さんが語っている、「パンを焼いて売るみたいに、絵を描いて生きていきたい」という言葉には、彼女の描くことへの愛がめいいっぱい詰まっています。

2009年のインタビューです。
輝け、原石たち 日本を飛び出し、ドイツで切磋琢磨する”若き血潮”を紹介します。

神山中学校の課外授業でも、線や色面であらゆるものを表現できるドローイングの面白さを教えてくれました。
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授業の最後に、麻紀さんは子供たちに、「International=国際的」と「Interdisciplinary=学際的」というふたつの言葉をプレゼントしました。彼女自身がドローイングを軸に、アート、デザイン、イラストレーションなどと分野を横断して活動をしているように、きちんとした軸を持つことができれば、かえってものの見方や自身の可能性をひとつに限定せず、より多角的で多様なつながりを持つことができるのです。それは、例えば神山でいえば、3Dプリンターやレイザーカッターとアーティストとのつながりのようなこと。

茨城県守谷市出身の麻紀さん。守谷には神山と同じくアーティスト・イン・レジデンスのプログラムを長年にわたって継続実施し、世界からアーティストを受け入れている、アーカスという施設があります。麻紀さんは中学時代にアーカスで滞在制作をしていたアーティストの制作を手伝った経験があり、その制作手法や作品のスケール感が忘れられないそう。

毎年のようにアーティストと出会え、最新の現代美術に触れられる環境にいる神山の子供たちの中からも、それこそボーダーを越えて世界で活躍するアーティストやクリエイターが誕生するかもしれません(もうすでにいたり?!)。

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KAIRの展覧会は10月23日から11月3日です。 期間中には麻紀さん制作の神山カルタで遊べます! アメリカから来ているジニーンとオランダのアムステルダムから来ているマラインの新作も、ぜひいらしてください。

ともかわ

ともかわ

神山つなぐ公社の「つたえる」担当です。山暮らし初心者。どなたか、野菜と雑草の見分け方を教えてください。 Facebookはこちら

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