アーティストインタビューKAIR2018

イレム・トゥオク

アート2019年5月14日

Art in kamiyama

投稿者:Art in kamiyama

KAIR2018招聘作家、トルコ出身のイレム・トゥオク、通称トクちゃんです。(名付け親は小野さくら野舞台の小川さん!)
インタビューを受けてくれてありがとう!

※以下のインタビューは、作家たちの繊細な感情表現を失わないように、録音した内容の編集は最小限に留めました。文法に忠実であるよりは、作家との会話をそのまま感じてもらえるように…
イレム: 別にいいよ、編集しても…。英語を流暢に話せる訳じゃないから、ちょっと直してもいいから、分かった?

 

●神山アーティスト・イン・レジデンス(以下、KAIR)へ応募したきっかけは何?

ずっと日本へ行ってみたいと思っていたから。特に日本の田舎を見てみたかった。イン神山ウェブサイトでKAIRの過去作品を見つけて、これはすごいぞ、ここに行かなきゃって思った。そう!それで今ここにいる!

●神山での暮らしはどう?

あまりにも…、いやちがう。とても穏やかで、自分の居場所を見つけたような気持ち。たった2か月でこんな気持ちになるなんて、おもしろいよね。普通はこう、もっと感じるでしょう?英語で何ていうの?馴染むの反対は何?
(不慣れ?)
違う!でも、まあそんなところ。知らない町に行くと、馴染めないような不思議な気持ちになるでしょう、自分はよそ者だって。神山以外の場所を知らないけど、日本ではそんな風に感じない。多分、神山だからなのかな。居場所があるって、とても重要なことだと思う。
自分には自然に囲まれた場所が合っているって、神山に来て改めて実感した。自然の中に暮らす全ての生き物を、毎日見て、感じながら自分も生きていく、それってすごく大切なことだよ。私にとっては、ね。

●作品を一言で表すと?

うーん、一言でね。そう、わかった。
(トルコ語でも大丈夫だよ。)
ダメだよ!いや、どうしよう。幻想的、かな。少し謎めいているような。
夢とか。夢のような世界かな。

●一番怖かった出来事は何?

今までの人生で?神山で?
1999年に起きた地震。(トルコ北西部地震)
夜に始まって、長い間揺れた。すごく怖かった。震源はイスタンブールから離れた場所だったけど…。たくさんの人が犠牲になった。
マグニチュード7.6。まだ私は10代で、とても不安で…怖かったのを覚えてる。

●一番好きな日本の食べ物は何?

刺身。

●芸術への道を志したきっかけは?

ひとりでいるのが好きで、ひとりで出来ることがやりたかったから。
17歳で舞台を勉強した時に、ここには自分の居場所がないって感じた。会社のような、組織的な作業や進め方が自分には合わなかったんだね。それで、アーティストになろうと思った。自分のアートをやろうって。
…ちょっと待って、この回答は良くないよ。はっきり説明出来てないでしょ!
ひとりで考えながら、手を動かして作業することが好きで、自分の感情に耳を傾けて物づくりがしたかったから、16か17の時にアーティストになろうって決めた。その位の年齢ってホルモンがたくさん分泌されて感情に溢れているでしょう。それをコントロールするのって難しくて、それで絵を描いたり物づくりを始めたんだと思う。

●作品をつくる上で、自分の「やり方」はある?

えー、とっても小さいものを作る!私の作品は、小さくて細かい、それが全てだね。

●作品制作の中で一番難しいと感じることは何?

たとえみんなが理解してくれなかったとしても、作品を作り続けること。
…ちょっと待って、これは違うな!
うーん…。
分かった!お金が無いと続けられないこと。だって、生活できないでしょう?
はい、この回答は良くないね。変えます。
え、これ全部書かないよね?
(書きます。)
うそ!?

●1か月間だけ、蟻の大きさになったら何がしたい?

地面にたくさん穴が開いているでしょ、石にも穴がある。それを見るたびに、中はどうなっているのかなって考える。だから、穴という穴ぜんぶに入ってみたい!
実はたまに想像してみたりするけどね。私の夢だね!

●今まで作った中で最悪な作品はなに?

今までの人生で?最悪ねぇ…。自分で作った酷い作品?悪いことは全部忘れちゃうよ、わかるでしょ?

嘘をついた。私は嘘つきじゃないけど、友だちに一度嘘をついたこと。ある友だちひとりだけに。

●このハムについて、どう思う?

うーん、テディベアのハムか…。
誰の指なのこれ!ふざけてる!!って思った。
何て言ったらいいのか。
やたら幸せそうな顔だね。無茶苦茶だよ。変な顔!

●自分の作品で嫌いなことは何?

時々、色々な作品を作りたくなって、どんどん悪い方向へ行ってしまう。作りすぎだね。
一つに集中した方が良いのかなぁ。でも新しいことにどんどん挑戦したくなるからね。
良い面も悪い面もある。

●今までもらった中で一番最悪なアドバイスは何?

父は、私に銀行員になって欲しかったんだよ!最悪なアドバイス!!

●一番好きな匂いは何?

パン大好き。焼き立てのパン。
恋しいよ、毎日パン屋さんの前を通ると焼き立てのパンの匂いがして、それが日課だったから、神山ではね…。

●影響を受けた人は誰?

特定の誰かではないよ。苦労をして大変な人生を送っている人が、アートを作り続けているのを見たときに、刺激をもらう。辛いことが続いても、クリエイティブでいられる人たち。
恵まれない環境で育った子供たちが、まっすぐに強く生きる姿や、誰かのために考えて行動したりするのを見て、私も力をもらう。

●神山でずっと暮らすことになったら、何がしたい?

この2か月間してきたことを、続けていきたい。
朝早く起きて、7時前に散歩に出かけて、葉っぱや虫の死骸、石を拾ったりする。家に戻って、山を眺めながら朝ご飯を食べた後は、スタジオへ行って制作をする。友だちにも会ったりね。エリとケイコと珈琲を飲んだり、お昼を一緒に食べたり。
素敵な暮らしでしょ!もし神山で暮らせることになったら、畑を作ったりスダチを育てたり、田んぼもやってみたい!

影響を与えてくれる人について追加したいんだけど、いいかな。農業をしながらアートにも興味がある人たち。この前あるワークショップで自然農と執筆活動とノート作りをしている人に出会って、良い刺激を貰ったよ。私も農業に挑戦してみたいって考えた。休む暇もないくらい大変だろうけど、冬が来たら空いた時間に好きな事をしたりして。自然と直接関わりながら暮らしていきたい。でも、もし神山に住めるとしたら、神山工房の高島さんのアシスタントとして働いて、陶芸の勉強もしたいな。それか、学校をつくるとか。子供たちと一緒に作業をするのは得意だよ。

●弱点は何?

疲れた…。
質問は何って!?弱点ね…、うーん。
時々、沈んでしまうことがある。私には影の部分があるからね。沈んでしまったら、良いことなんて何も見えなくなっちゃう。これって弱点だよね?
それから、お酒が好きなこと。断れない!それから…、ネガティブなことを言われたりすると、ちょっと…、私ってあれだから…、もろいから!

●ところで、このフラフープを使って何かしてくれる?

最高!

(こちらは英語によるインタビューを訳したものです。原文が投稿されているイン神山英語サイトもぜひご覧ください。)


 

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