HEART Project (ハート・プロジェクト)

アート2008年12月8日

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投稿者:アンドレア

神山アーティスト・イン・レジデンスの期間中に制作した作品「HEART Project」について紹介します。

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「ハート・プロジェクト」はここで紹介する藍染め作品による動画と限定版のパラパラ絵本の作品となっています。
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町内で藍染めをされている前野先生の工房へ数日間通い、伝統的な日本の藍染めの技法を用い、オリジナルで抽象的な模様を複数制作しました。

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板締めと呼ばれる技法を用いて、左右対象に星の形が残るように藍で布を染め上げます。

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まず、クリップや紐をを使い、木切れで布を挟んでいきます。

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準備が整ったら、布を藍に浸けます。
隅々まで藍が染み込むように、藍の液の中でゆっくり布を広げたりしながら、一定の時間浸けたら、空気に当てて少し休ませます。深く鮮やかな藍色になるまでこの作業を繰り返します。

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私が使わせていただいた天然の藍。
前日、藍が元気になって、いい色が出るように藍にお酒を飲ませておいたそう。
最初は冗談を言っているのかと思えば本当らしく栄養を与えるためにお酒を入れるそうです。(しかも、おいしい日本酒を好むそうです。)

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繰り返し、藍に浸け、空気に当てた後、余分な藍を水で洗い流し、板きれや紐をはずしていきます。

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いくつかの作品は日をおいてから、また染めあげました。

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最初に染め上げた星の模様を使い、その生地を折り畳むことで何十通りもの万華鏡のようなイメージを作りあげました。
そのイメージがアニメーションや、絵本「HEART」となりました。

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アニメーションのサウンドトラックは私自身が神山で録音したコオロギや小鳥、セミの鳴き声など自然の音も含め、遍路たちが札所に着いた時に唱える般若心経が含まれています。

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四国八十八ヶ所霊場の遍路ルートにある神山では、山を越えて巡礼する遍路の存在が神山町の文化の一部、さらには、この町のアイデンティティにもなっています。地元の人々は道中の遍路たちにお接待をしますが、外から来た者に対するこのもてなしの精神が神山には深く根付いているのです。

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こちらで紹介した「HEART Project」を使った、数量限定絵本「HEART」はネット販売しております。
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