
キャメロンさん課外授業
アート2009年10月21日
キャメロンさんの課外授業が行われました。神領小学校の1,2,3年生が対象です。朝9時から授業開始です。3学年同時進行というわけで、まず一年生の教室に集まりこれから行われる授業の進め方についての説明です。
今日の授業の課題は、「秋とあそぼう」です。授業内容の説明を聞いたあと、それぞれの教室に分かれての展開です。
子どもたちは、事前に木の小枝・カズラ・落ち葉・木の実などたくさん集めています。
これらの材料を使って思い思いに飾りを作ります。子どもたちは生活科の授業で経験済みなので手際よく作業を進めます。キャメロンさんは3教室を渡り歩いて指導を進めます。
通訳はベテランの吉田さん。子どもたちのアイディアあふれる作り方はほめて回ります。工夫すべきところは丁寧に指導します。木の葉の並べ方のグラデーションなどは適切に指導します。
子どもたちはうんうんとうなづきさらに工夫を重ねます。授業が進むに連れて次第に形が出来上がってきました。
教室中が秋で一杯になりました。自然豊かな神山ではきょうのような教材はいたるところにあります。
抜けるような青空が広がり窓に吊るすと作品が際立ちます。
今日は毎日新聞の記者が取材に入りました。この月末から四回シリーズで神山のKAIRの取り組みが連載されます。これまでに大塚美術館などを取り上げました。今回はそんな箱物でなく町全体が美術館という神山の特色ある取り組みを取材するそうです。
これらの作品、教室に展示するのではありません。キャメロンさんが大久保で制作中の作品と合体させます。
キャメロンさん、大久保の棚田の脇に巨大な作品を制作中です。パゴダのような塔が建てられています。高さが6メートルを超える三つの塔が建てられました。この塔の下の部分の四角い木枠に子どもたちの作品を吊るす計画です。
授業が終わったキャメロンさん、この塔に稲わらを架ける作業しています。
私自身の感想ですが稲わらを架けないほうが作品としてはすっきりしているように思うのですが、彼には彼なりの思索があるようです。
彼のイメージは日本のわらぶき屋根や白川郷の合掌造りを雰囲気を出したいそうです。ランドアート作家は重労働ですね。でもキャメロンさん体力があり一人でせっせと作業を進めています。
今日で4人の作家の課外授業が全て終わりました。作家たちは作品作りの最後の仕上げにかかります。
2009年のKAIRの作品展覧会は、11月3日(文化の日)からはじまります。特に初日の文化の日はアートツアーを計画しています。
道の駅9時45分までに集合。10時にスタッフの車に分乗して作品めぐりをします。11月8日まで展覧会はありますがツアーを組むのはこの日だけです。多くの人の参加をお待ちしています。
中原 亨
神山アーティスト・イン・レジデンスの自称学芸員。これまで招聘した作家たちの作品の解説はお任せください。年間を通じて数多くの訪問者を案内しています。 神山を元気にするため老体を鞭打ちと東奔西走しています。NPOグリーンバレーの理事。
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コメント一覧
生き生きとした子どもたちの顔が印象的ですねぇ!
2009年10月21日 10:52 PM | 大南信也
キャメロンさん。 トオルちゃんの意見に同感したのでしょうか? 「わら」はやめたみたいです。
2009年10月25日 10:25 PM | ニコライ
「わら」は役場近くのバイパス沿いに移動するらしいね。 結果、作品数が一点増えることになる。 にぎやかでよろしいなぁ!
2009年10月26日 10:37 AM | 大南 信也