神山塾生記録・その5
岳人の森と鹿舞タキ山登山

なんでも2011年5月21日

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投稿者:神山塾生

神山塾第1期生としての残り期間もわずかに迫ってきました。思い出を作るべく、なのか!登山という自分との戦いをすべく、なのか?神山塾のおとうさんこと、岩丸さんを講師に招いて17日(火)岳人の森へ向かいました。

ご主人の山田さんの軽快な案内で新緑が美しい園内の散策を楽しみます。

岳人の森は今から約40年前の1972年、林業全盛の時代。スギやヒノキなどの植林が進み、自生の木々や貴重な高山植物たちが駆遂されていく現状に心を痛め、「ふるさとの自然を回復させ、守っていこう」と当時23歳の山田勳さんが独力で作り上げた山岳植物園です。

ハートの形のカツラの葉。ご主人の愛がたっぷりつまっています。

なんの手入れもされていない山を、間伐し、植物を植え、ダンプで砂を持ってきては広場をつくり、いまでは季節ごとに色とりどりの花が咲き乱れる森になっています。一般的に1500本ものシャクナゲや、ヒメシャガが有名ですが、ほかにもここでしか見られない絶滅危惧種や希少な高山植物の宝庫としても有名で、年間20回以上訪れるファンも数多くいるそうです。

「シャクナゲの里」というだけあって、ものの見事なシャクナゲ。

シャガより少しちいさなヒメシャガ。こちらも準絶滅危惧種です。

ご主人の山田勳さんに案内してもらいながら園内を1周。山田さんの軽快な説明に、気づけば神山塾以外のひとも行列に連なり大所帯に。お昼ごはんは勳さんの息子さん、充さんがシェフを務める観月茶屋にて地元食材を使った創作料理に舌鼓。

季節の小鉢がついた風味豊かな田舎そば定食。1000円。

お腹も満たされたところで、登頂経験のあるジュリアンを先頭に片道1時間半の砥石権現登山に向かいます。

ご覧ください、この軽装。この山の厳しさをわかっていなかったこの頃。

言い出しっぺの岩丸父さん。ひさしぶりの登山に杖は欠かせません。

突風の抜け道に帽子を飛ばされたり、そろそろ頂上かなと思っていた矢先にすれ違った下山客に「あと40分ぐらいです、頑張ってくださいね」と励まされたり、空がゴロゴロと怪しい音を立てていたり、やはり一筋縄にはいかない神山塾。

鹿舞タキ山というだけあって、至る所に鹿の痕跡。角を磨いだ跡?皮を食べた跡?

やっと現れた看板に【←鹿舞タキ山 すぐそこ】【砥石権現 15分→】 の文字をみつけた先頭集団、迷わず左へ進み1330メートル、鹿舞タキ山に登頂!(この記事のトップ写真です)

無事登り終えて、ほっとしているおとうさん。いやいや、山は下山が勝負です!

頂上でほっとしたのもつかの間、ぽつりぽつりと雨が。みるみるうちに雨音が「ザー」に変わっていき、大雨のなか軽装神山塾一同は頭からつま先までびしょ濡れになりながらもちろん写真を撮る余裕などなく下山しました。下山した直後に晴れ渡る空も(あるある)、湿気で曇る車内も、直行した温泉も、いまとなってはいい思い出です。

ちなみにこれは日本三大毒薬トリカブト。ヨモギなどと間違えての誤食が多いそう。

というわけで今回の学び!【山をナメるな!】山の神様、無事に帰してくれてありがとう。 ルールを守って楽しい登山を。いいところです、岳人の森と鹿舞タキ山。

(塾生:にしわきあや)

コメント一覧

  • 岩丸お父さん、草臥れてまんなぁ(笑)。

    2011年5月21日 21:46 | 大南 信也

  • 神山塾の皆さん、岩丸さんお疲れ様でした。 無事帰られた!?やはり山の神様に守られてる。

    2011年5月22日 08:00 | 杉本哲男

  • 若さ(?)の勢いかな、帰路は雨と雷にみまわれ足場も悪く ほんと 寡黙と孤独の下山旅でした いい思い出になったなあ・・・。

    2011年5月22日 09:52 | 岩丸 潔

  • その日 改善センターの駐車場。 バイクの横で寝転がっている男を発見! 怪しいやつ 聞けば、雨に濡れたからだを乾かせているという・・・ 塾生のハッセー君だった。(笑)

    2011年5月22日 10:16 | ニコライ

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