明石焼き『今中』@明石

なんでも2008年5月29日

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投稿者:chan

先週の水曜日、お昼ご飯にタコ焼きを食べた日、夜になってお腹の腫瘍の一部がミニ破裂して、体調を大きく乱してしまった。

文章って怖い。
こう書くと、まるでタコ焼きが悪かったみたい。

関係ない、よね。。。

タコ焼き、イケナイの???
いや、そんなはずない!!!

タコ焼きの無実を証明すべく、本場、明石まで行って来ました。
(ほんとは、連れ合いの実家からの帰り道、寄り道しただけ)

今日は、マニアな友人に教えてもらった初めてのお店。

明石焼き『今中』

街外れ、明石の漁港の近く。住宅街の中。看板なし。目印は染め抜きの暖簾一枚。となりには、『伊弉冊(いざなみ)神社』
いい感じ。

カウンター4客、ミニ座敷ひとつの小さなお店。
物静かな老夫婦が、気合い入れて焼いてくれる。
気合い入りですとは言わない。店の中に張り紙してあるわけでもない。でも、そういうのはわかる。

明石焼きって、粉の比率が少なくて、生地は玉子、出汁がほとんど。焼くのが難しい。
焦げつきやすいので、店によっては鉄板に油をしこたま塗って、揚げタコ状態で焼いていたりする。
ここではそんなことしてない。よく焼いた鉄板に生地を流し入れるや、すぐさま中身をかき回し始める。
正統派だし巻きをつくる要領だな。
ほんとこれは、タコ入り球形出汁巻き一口サイズ版だ。
ちなみに、明石では『明石焼き』でなく、『玉子焼き』とよぶ。

シンプルにして豊饒 海洋性旨みの庶民的結実

その焼きたてを微妙にひねりのきいた熱々のだし汁につけて食べてみる。
ふわふわのとろとろ。油断すると付け汁の中でばらけてしまいそうになるのを慎重に口の中まで持って行き、自分の体の中に入れてから溶けさせる。
とても素直にまろやかに溶けていく。
そして旨みたっぷり歯ごたえぷりぷりのタコが現れて、口の中ではじけていく。

ああ、寄り道してよかった。。。

ぼくのできものははじけない。だいじょうぶ。

やっぱり、タコ焼きに罪はなかった。

『今中』
兵庫県明石市岬町26
玉子焼き 600円(20個)

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chan

アーティスト・イン・レジデンスのおまけのようなご縁で、嫁と犬一匹とともにの関西方面から神山に移り住んだのは2002年のこと。 最初は、ほんの仮の住まいのつもり。それがいまでは、土地を買って自分で家を建てて、本業(歯医者)からは脱線しつつも、パン屋を開いたり、カフェをやろうとしたり、、、 人生、わからんもんですねぇ。。。 ま、とにかく、日々、神山パワーを全身に浴びながらほくほく暮らしております。

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コメント一覧

  • チャンさん。【食】について語るの上手やねぇ。 【食べ物】の味とかについて語るのは、むずかしいって いいますよ。 作家の「開高健」さんが【食】の表現が上手だったと聞きますが、 チャンさん、別名【神山】の【開高健】でのペンネームで 自分で作られた【料理】の解説をなさったら如何でしょう。 ん?ちょっと文章誉(ほ)めすぎた・・・か。(笑)

    2008年6月1日 22:58 | ニコライ

  • うぅぅぅ、『開高健』だなんて。。。 『ロマネコンティー1935年』 しびれたなぁ。。。 もうニコちゃんたら、誉め上手なんだから。。。 >のペンネームで自分で作られた【料理】の解説をなさったら如何でしょう。 のあとに、『そのときは、開高先生も愛用されていたこの○○社の万年筆、380万円のデッドストックをお買い上げいただいては如何でしょう?』 なんて、やられたら、買っていたかもしれない。 徳銀でローン組んで。。。 あぶない、あぶない

    2008年6月2日 14:18 | chan

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