素敵な古書店

なんでも2011年11月20日

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投稿者:神山塾2期生

寒さが増すにつれ、星々のきらめきがまばゆくて
毎夜、夜空を見上げているため、一向に風邪の治る気配がない
神山塾生の渋沢清夏です。

一年前から神山に住んでいる、活動写真家である長岡マイルさんが
神山塾の講師として授業をしてくださいました。
長岡さんがやられている「miruプロジェクト」
「1分、1カット、無音」で
自分の原風景や好きなもの、なぜか気になるアイテムなどを
それぞれが映像で撮影するというもの。

どんな話の流れだったのかは
つい最近のことなのに失念をしてしまっているという
頭のぼんやり具合に拍車がかかりっぱなし!なのですが
高松市に面白い古書店があるということを
長岡さんに教えていただきました。

「なタ書」

古書店の名前です。

ちっとも意味がわからず、しかも完全予約制。
尻ごみをしましたが、「行きたい・気になる」気持ちが
比べるまでもなく勝り、先日遊びに行ってきました★

神山から山を越え越え、たどり着いた高松市は
「都会!!!」

ビルがたくさん建ってる!
整備された街路樹!!
颯爽としたヒール捌きの女の人!!!

一人車内で高松に興奮・圧倒されつつ到着したそのお店は
ナビがなければ辿り着くことができなかったに違いありません。
以前は古着屋さんが倉庫に使用していたという
2階建ての建物は、ひっそりと町中に佇んでおりました。

ギギギっと、恐る恐るドアを押しあけ
靴を脱ぎ、薄暗い階段を登ると

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オレンジ色のほんわりとした照明が灯るふんわりとした室内。
脈絡なく散りばめられた本・本・本。
綺麗に書棚に収められているのではなく
てんでばらばら・あちらこちらに鎮座している本たち。
かしこまっていないそれらには、赤や青のボールペンで
線が引かれていたり走り書きがしてあったり。
ソファに腰掛けて、ずっとこの本たちに囲まれて
居ついてしまいたくなってしまうほどの心地よさ。

ここの店主の「キキさん」がまた妙な魅力の持ち主。

少しトーン高めの声音と独特の喋り口調で

「今日、車で神山から来たの?だったら一緒に神山行こうかな。」

とさらりと言うのです。

あっという間に、全く初対面の人3人を
車に乗せて神山に行くことに・・・。

このゆるり・さらり加減
いいですね。

雨の中道路をひた走り、神山に到着したのは
0時を回っていました。

翌日、3人を迎えに行くと
キキさんが朝から川に入ってきたとの情報が。
ちなみにその日も雨でした。
結構冷たい雨が降っておりました。

「川、好きだからさあ。」

いくら川好きとはいえ、雨が降る中
早朝11月の川の中で川遊びをするなんて。

うだうだゆるゆる話をしているところに
神山塾生のかずちゃんが遊びにやってきました。
かずちゃんも加わりみんなで仲良く話をしていたら
キキさんが急に

「うちでトークイベントやらない?」と。

抜かりのないお方です。

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やおらバックの中から手帳を取り出して
ペンを走らせ、かずちゃんに聞き込み調査。

あっという間に「なタ書」で12月23日に
トークイベントをすることになりました。
わたしもおまけでいるので
よかったら遊びにきてくださいませ。

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「やりたいな、したいな、こんなことしたいな」

ということがあっても
今まではできない理由を並びたてていました。

しかし、神山にきてからは

「どうやったら実現可能か」

という思考回路に自然になりました。

「やったらええんちゃうん」

はグリーンバレーの理事長、大南さんの口癖ですが

何かしたいことがあるのなら全面的にできるサポートはしてくれる地
それが神山です。

「何があなたは好きなの?」
「何をしたいの?」

神山塾では常にそれを問いかけられ続けます。
しかもそこで終わりではなく

「じゃあ、それをするためには今なにができる?」

が続けてきます。

今までは「何かの」「誰かの」せいにできていたことが
ここでは通用しません。
なぜなら、地元の方々がわたしたちのしたいことを
全力でサポートしてくれるから。

「やりたい・したいこと」
をごくごく自然に何のてらいもなく体現しているキキさん。
実際にそれを目の当たりにできた貴重な二日間でした。

本屋といえば、徳島にも素敵な古書店「古書ドリス」という
お店がありますよ★

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神山塾2期生

職業訓練講座・神山塾の2期生です。 北海道から沖縄まで、日本全国から神山へ集ったメンバーが地域の人たちの活動に参加させていただきながら、各々のくらし方働き方を半年間見つめ、探求します。 みんな個性的なのにまろやかな15姫2太郎で構成。

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コメント一覧

  • 「なタ書」のお二人には何度か会合で一緒になったことがあります。不思議な魅力を感じました。一度お店を訪ねたいと思います。 それにしても、「何かしたいことがあるのなら全面的にできるサポートはしてくれる地 それが神山です。」なんてことを聞きますと、動かざるを得ないじゃないですか、神山のオジサンたちは!(笑)

    2011年11月21日 13:50 | 大南 信也

  • キキさん! おひさしぶり。 私が勝手になづけた「地域ネコさん」の代表格です。 いろいろな地域への取材で発見した「人種」です。 肩書きのない、何で食べているのかわからない、なんだか地域のみんながお世話している人、だけどその人がいることで地域のネットワークができ、広がっていく。 高松では、キキさん。 長野の上田市にもいます。 神山では、もしかしたらchanさんだったのかもしれない(私はお会いできていないのですが)。

    2011年11月25日 20:37 | 山下里加

  • 神山塾も残りわずかとなってきていますので、その言葉に塾生一同飛びつかせていただきます(笑)

    2011年11月27日 19:45 | 神山塾2期生

  • chanさんは、よくブログ書いてくれていました。 「考えていたこと」も広くて、高かったです

    2011年11月30日 23:57 | ニコライ

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