蝉の声が響き、神山も夏の盛りを感じる頃となりました。
皆様は体調を崩されていませんか、神山塾3期生の河合亜実です。

神山で自分は何ができるだろうと考えること数か月…
神領小学校で読みきかせボランティアを募集していたので、
2回ほど、読みきかせに行って参りました。

牡丹靖佳さんの『おうさまのおひっこし』を持っていったのですが、
子どもたちの食いつきようったら…
高学年だろうと、絵本のお話が始まるや否や、のめり込みます。

合の手を入れてくれたり、隣の子と登場人物について話し合ったり。
拙い読みきかせにも関わらず、
本当に一生懸命聴いてくれる姿に励まされました。

そんなこんなで、早いもので神山塾も折り返し地点です。

近々の暑さもあり、中弛みしそうな性根を叩き直すべく、
思い立ったが吉日、焼山寺に参拝してきました。

徒　歩　で　。

神山入りする前から四国遍路に興味があり、
焼山寺の案内看板を見るたび、詣でたい思いは募るばかり…
今回、ようやっと重い腰を上げることができました。

焼山寺に向けて、おへんろ駅から一歩を踏み出します。
(本当は駅までも歩いてきたかったのですが…)

歩いて。歩いて。歩いて。

川の流れる音と鳥の囀る声。
それ以外は、自分の靴音と息遣いしか聞こえない世界。

道中、歩き疲れて何も考えられなくなっても、足は歩みを止めず。
時折見える案内に励まされながら、上へ、上へ。
ひたすら上を目指して歩きます。

歩いて。歩いて。まだまだ歩いて。

チリン、チリン、チリン…とお遍路さんの鈴の音が響いたり。
ポツ、ポツ…と雨が降ってきたり。
そんな音に耳を傾けながら、歩き続けて1時間と少々。
遂に、焼山寺が見えてきました。

雨の色が残る境内。
微かに香る線香。
歩き疲れた心身に心地良く、気持ちが研ぎ澄まされてゆきます。
浄化される、とはこういうことを言うのかもしれません。

四国八十八箇所霊場の参拝方法には明るくないので、
せめて心を籠めて本堂で礼拝。


その後、納経所で御朱印を頂戴しました。

体は歩き疲れてくたくたでしたが、心は憑き物が落ちたような…
残り半分、神山でやりたいことも薄ら見えてきたので、
自分なりに一歩一歩踏みしめたいものです。

…と、その前に控えるは「こども自然塾」。
塾生一同、誠意取組中です。