こんにちは、神山塾5期生の上田梨加です。
前回の「『プレ神山歩行祭』実施」の続きです。
今思うと、サポーターの方もいて車で移動できるにも関わらず、雨の中わざわざ歩くというのもなかなか可笑しいです。しかし当時の私は歩いて目的地にたどり着く事しか考えておらず、雨の中わざわざ歩いている事を寸分も疑いませんでした。

雨の中わざわざ歩くいっくんとミム。

みずみずしいすだち。

幸いに雨脚も弱まっていき、トンネルへ突入する随分前に雨はやみました。私は雨女では無かったようです。

念願だった「村のおっさん」にてお豆腐を購入。3人お揃いです。(後日食べました。タレなどかけずにそのまま戴くのがオススメです。)お豆腐も買えましたし、18時15分、いよいよ新府能トンネルに入ります。ちょっとした異空間を味わえます。

異様に画質が悪いですが、突入します。
車やバイクだとすぐ通り抜けることが出来るトンネルも、徒歩だとなかなか出口が見えません。一人だと心細いと思います。そして、トンネルの中ほどにて無事イン神山しました。

トンネルを抜けると日が暮れて来ていました。

18時50分、鬼籠野交差点(約21.65km地点)にさしかかりました。あと10㎞ちょっとです!ぼちぼち晩ご飯のことを考え始めます。

ひたすら歩きます。

いつの間にか辺りは薄暗くなり、

とうとう日が沈みました。空腹状態が高まって来た頃、青井夫付近にて、サポーターの祁答院さんが待っていてくれました(19時30分頃)。

なんと、パンと温かいスープなどをいただきました。天使に見えました。私たちは恵まれているなあと感じました。パンと温かいスープと優しさが私の五臓六腑に染み渡りました。まだまだ距離はありますが、頑張れそうです。

「木のまち神山」の大きな看板があるところで、案山子になりきりました。ミムさんは恐かったそうです。
この辺りから、足の小指が痛み出しました。きっとどこかしら痛みが伴って来るだろうと予測していたので、今来たのか、と思いました。一緒に歩く二人もどこかしら痛くなって来ていたかもしれません。もうすでに(何かしらの)痛みを抱えていたかもしれませんが…(何とも言えない)。
しかしここまでこれました!遂に道の駅(約24.95km地点)に到着です。ここをゴールにしてもいいのではないかという意見もありましたが、ゴールはスキーランドしか考えられないという者が一人いて聞く耳を持たず、結局本来の目標通り、スキーランドを目指すべく歩行を再開しました。ちょっと悪かったなぁと思いましたが、なんだかんだ言いながらも一緒に歩いてくれた二人に感謝です。
膝の裏が痛くなってきました。
21時、神山サンクスにて休憩。道の駅からサンクスまでが地味に長かったです。偶然神山塾の先輩がいて、一瞬、一緒に歩くために待っていてくれていたのかと思ってしまいました…。

まだまだ歩きます。

下分まで来ました。
22時30分スキーランド坂下(約31.05km地点)に到着しました。ここまで来ればこっちのものです。残すところあと1.7㎞。これまで歩いてきた道のりを考えるとカワイイ距離に思えてしまいますが、心臓破りの坂道というか(過言かな)…踏ん張りどころです。

記念撮影&休憩。
いよいよラストスパートです。スキーランドまで街灯のない道が続くので、懐中電灯の明かりを頼りに坂をのぼります。マムシを用心するのと、道から落ちないようにと真ん中を歩きました。
何度か明かりを消して暗闇を楽しんだりもしました。空は思ったほど黒くなく、どちらかというと灰色で真の闇は味わえませんでしたが、川の音だけが響いて少し恐かったです。
最後ちょっと走ったりしようかなどと考えていましたが、そのような体力は残っていませんでした。BGMに「サライ」をかけようと2週間くらい前から計画していたのに、サの字も浮かばなければそもそも携帯の電源も落ちていたのでした。暗闇を3人、ただ歩くのでした。
前方から段々と明かりが見えてきて、明かりを目指して歩を進めます。なんだか遭難者になった気分になりました。その明かり(車のライト)の下で祁答院さんがしゃがみ込んで花火に点火して待っていてくれました。車のライトが後光のようでした。
22時30分、スキーランド到着です。

みんなで花火をしてゴールを祝いました。花火って何年ぶりだろう。

わーい。
ゴールの瞬間は、達成感というより変な気持ちになりました。何故かは長くなるので割愛します。
そして、まさか到着の一部始終を、同じく塾生のオッティーがスキーランドの2階から観察していたとは誰もしらず。
ロビーでは、地中さんが労ってくれました。ありがとうございました!
そして来た道を一瞬にして車で帰るのでした。
大きなケガもなく、めまいと足の痛みはあれど無事に神山スキーランドにゴール出来ました。それもこれもずっとサポートしてくださった祁答院さんをはじめ、差し入れをくださったりちょっと見守ってくださった多田さん、佐那河内村佐那の里の皆さん、スキーランドの地中さん、応援してくださった方々、そしてフェイスブックで「いいね」という声援(勝手に声援として受け取りました)をくださった皆さんに支えて頂いたおかげです。ありがとうございました!
夏の終わりギリギリに実施でき、悔いなく9月を迎えることが出来ました。
やりたい気持ちはあれど、なかなかコンセプトがまとまらなかったりグループで考えるのが面倒で一人で歩く方法を考えてみたり紆余曲折ありましたが、最終的に実行にうつせたことは、仲間という存在に支えられたことが大きいです。企画立案から実行まで順調にはいかなかったけれど、一人では恐らくうまく出来なかったと思います。
一緒には歩けなかったけれど、企画書を作成したりリサーチを共にして応援してくれたり、ほぼ自己満足の企画に賛同して途中参加してくれたり、そして色々ぶれながらもなんとか企画を進めていき、当日は心身共にバッドコンディションにもかかわらず一緒に貫歩してくれた仲間に感謝です。ありがとう。
このプレイベントを経て、現在「神山歩行祭」イベントに向けての計画を進めています。
(と、大層な出来事のようになってしまいましたが、自己満足でただ32㎞歩いただけだという…。)
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
以上です。
コメント一覧
情報社会で次々と新しいものに行く人が多いなかで、 体力使って、 ”なんと、カバなことをやるの?”と思われる方が多いと思いますが、あちきは、「本物」こんなのに心惹かれます。
2013年10月7日 14:44 | ニコライ
ニコライ局長と同感! たった、3人の青年たちが32km歩行するというだけで、少なくとも、ニコライ局長、佐那の里のお母さんたち、私のココロが何かしら刺激され、動かされたという事実がスゴイ!! まさしく、神山歩行祭には、忘れがちな、見過ごされがちな『ホンモノ』があると思います。 久しぶりに後先考えずに、プロデュースしたいイベントに出会いました!! 本番が開催されることを切に願います!!笑
2013年10月7日 15:05 | KEDWIN
ニコライさん ニコライさん、ありがとうございます。「本物」とは恐れ多いです…。 これからも常識の範囲内でカバやっていこうと思います。 KEDWINさん 祁答院さんのサポートのもと、3人道ばたで倒れることもなく貫歩出来ました。ありがとうございました。 天使だと言ったのは冗談ではなく、ホントウです。 ぼちぼち本番に向けて作戦会議します。応援していただけると嬉しいです。
2013年10月12日 21:58 | 神山塾5期生